『現代短歌新聞』2024年8月号
①「入場」が唐突に来て少し焦る卒業式は急に始まる 川上まなみ 生徒が廊下に並んで、前のクラスから順に体育館に入って行くのだが、後のクラスほど急に詰めなければならなくなって、突然入場することになる…という場面かと思う。心の準備が出来る前なのに。
②一人ずつ流れるように壇上へゆけば眩しい弥生のひかり 川上まなみ 教え子たちが事前練習通りに流れるように壇上へ上がって行く。それを教師として下から見上げている主体。ありきたりな言い方のようだが「眩しい」としか言えない「弥生のひかり」なのだ。
③小塩卓哉「近づくと近ずく」
〈戦後、現代仮名遣いとなって、原則四つ仮名はは語源通りに書き分けることをやめ、基本的には「じ」「ず」と書き、連濁や同音の連呼などで「ち」「つ」が濁った場合に限り、「ぢ」「づ」と表記する(…)〉
ここまではいいとして、
〈「づつ」は現代仮名遣いだと「ずつ」ですが、「づつ」でも間違いではありません。〉
そうなんだ。
〈昭和六十一年の「内閣告示第一号」には(…)許容するとあるからです。〉
これはなかなかアクセスしにくい情報源。
〈文化庁のホームページから入って、「内閣告示・内閣訓令」のページを(…)〉
なるほど。これは知っておきたい情報ですね。
2024.9.3. Twitterより編集再掲