『うた新聞』2024年8月号
①田中拓也「読み方を教える」
〈私も短歌の創作を主にした授業を行ったことは何度もある。だが、創作した作品を相互鑑賞する場を設けても、短歌の完成度より共感を集める作品の方が生徒間で高く評価される傾向が強かったのも事実である。〉
中学二年生の国語の授業で短歌の「読み方」を教えた、という話。この創作した作品の相互鑑賞の話は、短歌の授業を受けた中二の生徒だけの話ではないと思った。私自身も含めた歌人の相互鑑賞の時にも同じことが起こっているのではないか?
著者が「読み方」を教えた後、生徒たちの鑑賞がどんどん深まり、最後には〈多くの生徒が作品の本質に関わる読みを展開させることができていた〉という記述に感銘を受けた。
②川本千栄「作品時評 心も体も踊る夏」
7月号の作品から千々和久幸、花山多佳子、水上芙季氏ら10人の作者の作品を取り上げて評させていただきました。タイトルにある通り、郷土の夏祭りを詠った作品が印象的でした。皆様、ぜひお読み下さい。
2024.9.4. Twitterより編集再掲