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『表現』2022年3月号

結城千賀子「茂吉の中の聖書」斎藤茂吉の手帳にある聖書の抜き書きと作品の関連性を述べた文。茂吉は漢訳聖書、文語訳、その「改訳」等から同じ個所の抜き書きを併記している。 「生在道中。生也者、人之光」 「いのちといふはにんげんのひかり」 「この生命は人の光なりき」

〈抜き書きが「生命・生・いのち」に関わる箇所である点が注目される。(…)西洋文化の土台たる聖書に、「生命・いのち」が頻出するのを見て、茂吉は持論との共通項をそこに見出したのではなかったか。〉『歌壇』誌上の藤岡武雄の連載とも関連しており、興味深かった。

2022.3.10.Twitterより編集再掲