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『太郎と花子』記念号 23年12月20日第25号
桑原憂太郎「短歌の「異化」作用とは何か」
〈斎藤茂吉という大家が使い、韻文で、しかも文語だから、現代の私たちは、ふーん、そういう表現もアリかな、と思ってしまうけど、茂吉だろうが韻文だろうが文語だろうが、日本語としておかしなものはおかしいのだ。〉
とても興味深い論だった。茂吉の短歌の異化作用から現代短歌の異化作用、特に永井祐作品について論じている。語り口は軽妙だが、内容は深いところに届いていると思った。なるほど、だから奇妙な印象を受けるんだな、と納得した。
2024.1.15. Twitterより編集再掲