『六花』vol.8 2023.12.
①吉川宏志「『黄金伝説』の記憶」
〈オーソドックスな美というものはやはりあって、早い時期にそれに触れるのは大事だと思う。古い時代の名歌集を読むことの意義はそこにあるのではないか。〉
確かになー。さらにこれがオーソドックスというアンソロジーがあればいいのに。
②奥田亡羊〈読み終えて、眼に見える光や色が変わったように感じた。それから一年、その本しか読まなかった。〉
山下翔〈ここ数年で、読みたくて歌集を開くことがほとんどなくなった。読み始めてたちまち引き込まれ、夢中になってページを繰ることも減った。〉
奥田と山下の言いたいことは同じと思った。私自身も本にしろ音楽にしろ、(私の場合は)十代と同じ熱量で夢中になることはもうない。悲しいけれど、あの時の夢中は本当に夢中だったなあと思う。
『六花』vol.3、面白いエッセイが詰まった1冊だった。
2023.12.21. Twitterより編集再掲