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『現代短歌新聞』2023年10月号

①「インタビュー 髙良真実氏に聞く」
改めましてBR賞ご受賞おめでとうございます。
〈総合誌に掲載される書評は(…)キャリアのある歌人が書くことで権威付けされるわけですよね。たくさん歌集がある中でどの本を採り上げるか(…)〉
 総合誌の書評はほぼ依頼と思う。
〈どのように推すかに関して、書評子は権威性を帯びているわけでして、〉 
 どのように推すかは確かに書評を書く者に任されている。権威性を帯びているかどうかは分からないが。ただ、何を採り上げるかを選ぶことは少ないんじゃないかな。
 そういう意味で気になるのはBR賞の受賞者が『現代短歌』誌に六回書評を連載すること。あれ、いつも書いている人がどの歌集を採り上げるか、自分で決めているのかどうか気になっていた。その辺も結構、書評の問題としては大きいような気がする。

わがことを蛇蝎のごとく憎みいるその人もまたこの世の光 谷岡亜紀 複雑な感情が背後にある。自分を憎む人を「この世の光」とまで言えるだろうか。憎まれたら、相手のことも疎ましく思ってしまうのが人間のさがだろう。誰か他の人にとって、だろうか。

2023.11.1. Twitterより編集再掲


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