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『うた新聞』2024年4月号

①前田宏「わが父 前田透」
ジャスミンの花の小枝をささげ来てジュオン稚くわれを慕へり 前田透
 〈チモール島で透は現地の純真な少年たちに出逢う。(…)なかでも少年ジュオンとの触れ合いは、透の心の糧となっていく。〉
 息子の目から見た前田透の生涯。
 この前田宏の評論とても良かった。一時期は私は前田透にハマっていた。特にチモール島での戦争体験から始まる第一歌集『漂流の季節』は本当に好きで何回も読んだ。映画にしてほしいぐらいの気持ちだ。前田透や同時代の歌人に関する評論も書いた。もっともっと読まれて欲しい歌人だ。
 
②川本千栄「作品時評」
 同誌3月号の作品時評を書きました。永井正子、黒岩剛仁ら各氏の歌について評をしています。
 倒壊の家に子がゐる妻がゐる叫ばずなりて人立ち尽くす 永井正子
 6か月担当します。

2024.4.27. Twitterより編集再掲

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