『うた新聞』2024年6月号
①高旨清美「表現の求道者・雨宮雅子」
〈雨宮の聖書と向き合う姿には一貫して真摯さがあることには疑いがない。(…)残念に思われるのはこの日本という国の文化や風土には雨宮が期待していたほど(…)キリスト教が根付いてはいないことである。〉
〈実は何気ない作品にも見過ごしてしまいそうな聖書やキリスト教的要素がうたい込められているのものが多いのが、雨宮作品の特徴でもある。〉
雨宮の歌とその背景にあるキリスト教について考察した論。日本文化の中におけるキリスト教の受容という点についても考えさせられた。
自分自身キリスト教系の大学の英文科に通ったのでキリスト教については必須的に学んだのだが、どうしても受容の仕方が文学寄りというか。これは宗教であり信仰の問題を含むのだということを心しないと、不完全な理解にしか至れないと思う。
②川本千栄「作品時評 初夏の風の中で」前号5月号の作品を引いて鑑賞しています。馬場あき子、秋葉四郎、佐藤華保理、山中もとひ、遠藤由季、虫武一俊、小松久美江、山階基、立花開各氏の歌を取り上げています。
2024.6.22. Twitterより編集再掲