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楽しいことを聞いて話して思い出すと💕毎日が楽しくなる
「よかったこと、楽しかったことを思い出していると、笑顔になれるよ」
不機嫌な私に、友人が笑顔でいってくれた。
そのとき、私は仕事もプライベートもうまくいっていなくて。
いつも暗い顔をしていた。
職場は人間関係もうまくいかない上に、激務で。
いやな上司がいて。
「こんなこともできねえんだ。ハッ(鼻で笑う)、給料泥棒だな」
「最低だな。ダメだ。どうせ、男と出歩いて遊んでたからできねえんだろ」
もっとひどいことを、何度もいわれた。
その頃はパワハラという言葉も、セクハラという言葉もなく。
プライベートでは、別れたいのに、なかなか別れられない彼がいて。
どよんとしていた。
久しぶりに会った友人が、ひとしきり話を聞いてくれたあと。
ふっといった。
「大変だよね」のあと。
「よかったこと、楽しかったことを思い出していると、笑顔になれるよ」
楽しいことなんて、ない。
文句をいいそうになって、止めた。
やめたのは、昔読んだ本を思い出したから。
少女小説『少女パレアナ』(エレナ・ポーター)
孤児のパレアナは遠くの叔母に引き取られる。
パレアナは「何にでも喜びを見つけるゲーム」をしていて、そのゲームに叔母も、そして村中が引き込まれていく。
『少女ポリアンナ』の名でアニメ化されている。
パレアナの見つけ方に、グイグイ引きつけられる。
ああ、とっても好きだったな、あの考え方が。
私はその言葉をいってくれた友人に、聞いてみた。
「楽しいことって・・・どんなこと?」
「なんでも。
私はスピッツが好きだからよく聞くけど、落ち着いた時に好きな歌がはまるとうれしいし・・・
たまにおいしいモノを買ってきて、食べたり。
この間は、近所に野良猫がいるんだけど、初めて私がいるのにえさを食べてくれてさ・・・」
柔らかい笑顔で、話してくれる、何でもない、小さな喜び。
そうだ、私も毎日楽しみを見つけ出そう。
そう思うと、少しずつだけど生活が変わった。
異動を申し入れて受理され、その先も激務だったけれど、少しずつ好転し。うまくいっていなかった彼と別れ。
何年もたって結婚し、出産し。
激動の日々の中、忘れていたけれど。
またこの言葉を思い出したのは、数年前。
「いいこと日記」を知って。
あちこちで本が書かれていて、日記も出ている。
何度か見聞きして、自分流に始めてみた。
寝る前に、その日あったいいことを書く。
すると、いいことを思い出す。
いい気持ちで眠れる。
私は寝落ちしちゃって、翌朝書くことも多いし、書くことが多くなって日記化してしまっているけれど。
書いていると、気持ちがいい。
そして今。
「お子さんが心配でも、”いやなことあった?”と聞かない方がいいですよ。
そうすると、いやなことを思い出しちゃうから」
小学校の先生だった、知り合いが教えてくれた。
ああ、もっと早く知りたかったな。
でも、うちの息子は毎日「ドッジボールで勝った」といっていたから大丈夫かな(大丈夫??)。
子どもにも、大人にも。
聞く時は楽しいことを。
話すときも、楽しいことを話したい。
1日の終わりだけじゃなくて、できたら、いつも。
もちろん、深刻な相談も悩み事もある。
グチをいいたいこともある。
それも大事。
ちゃんと話そう。
でも、最後は楽しいことをひとこと言うと、自分が楽になる。
気がする。
「今日は天気が良くてよかったね」
「つつじの花が咲きはじめたよ」
「最近読んだマンガがおもしろくて」
自分のためにも、
聞いてくれた相手のためにも。
「聞いてくれてありがとう」の気持ちで。
※イラストはふうちゃんからお借りしました。ありがとうございます。
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