食べさせたくなかったけど、息子が大好きだった禁断の味
「ナニ、これ!?」
息子のびっくり顔!
そしてチラッと私を見る。
「いけないものを食べている気がするけど、いいのかな?」
いつもは禁止されている、禁断の味。
おいしいけど、めちゃくちゃおいしいけど、いいの?
そんな表情。
息子は3歳くらい。
そのお菓子は・・・
ハイチュウです!
私が小さい時は、まだなかった。
初めて食べたのはいつだろう。
友達にもらって、中学生くらい?
ハイチュウは、初めて食べたとき・・・
「なんか、甘~くてクチャクチャしているなあ」って思った気がする。
私ははまらなかったけど、はやっていたな。
その後しばらく新しいお菓子にも縁がなく、過ごしていて。
息子が生まれて、お菓子のさま変わりに気がつく。
なんて、種類が多くなって、キラキラして、味も多様になっているの?
でも、まずは封印。
ビスケットやおせんべいはあげるけれど、チョコレートやキャラメル、キャンディーは渡さない。
虫歯になりそうだし、味が濃いし、甘すぎるし・・・と。
息子は、お友だちが食べているチョコレートやキャンディーをうらやましそう~に、見ていた。
でも。
お友だちからもらったらOK、というルール。
断るのは、寂しいしね。
お兄ちゃん、お姉ちゃんがいる子は、早くからいろいろなものを食べる。
「下の子だけがまんさせるのはできなくて・・・」と。
それはそうだ。
ある時、公園で。
「スポッ太くん(息子。スポーツを見るのが好きなので)、はい。
これあげるね」
と友達のお姉ちゃんから分けてもらったのが、ハイチュウ。
なんだろう、という好奇心丸出しの目。
もらったら、サッと開けて、パッと食べる。
私に取り上げられないように😅
そして、「うわ~~・・・!!」の顔。
「こんなおいしくていつもは食べない味、食べていいの?」
悪いことしてうれしい、みたいな顔。
悪いことでは、ないんだけどね💦
それ以来、「ハイチュウ」と聞くと目の色が、変わった。
買わなかったけど。
ごめん。
ハイチュウは、アメリカでも大人気。
森永製菓が苦労したにもかかわらず、はじめはまったく浸透しなかった。
でも、元レッドソックスの田澤純一投手が広めたのだ。ベンチやブルペンで食べるガムなどを持ち込むのは、若手投手の役割。
そこで田澤投手がハイチュウを入れたら、大ブレイク。
2012年のこと。
その後マーリンズへの移籍で、またブレイク。
発売元の森永は、それまで販路拡大に苦心していたけれど、おかげで今では駅でも普通のお店でも買えるようになったとか。
このエピソードも、息子はお気に入り。
「みんな、大好きなんだね!」
「野球選手、好きそうだもんね」
とニコニコしていた。
小学校に入ったくらいから、旅先で「好きなおやつ買っていいよ」ということになって。
はじめは、必ずハイチュウを選んでいた。
いつの間にか、ポッキーやトッポ、ラムネやグミに替わり・・・おせんべいやドライ梅干し?、アルフォート・・・変遷を繰り返した。
だんだん「いつもは買ってもらえないもの」ではなくなって、食べたいものを買うようになって。
いつの間にか、ハイチュウは買わなくなってしまったけれど。
新しい味を見かけると、私の方が懐かしい。
「禁断の味」ハイチュウ。
今出ているレモン味の「すッパイチュウ」、おいしそう🍋