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博物館で時代を超えた旅をする

着物がすてき、器を使ってみたい・・・うっとりしながら見るけれど、家に持ち帰ろうとは思いません。
1月2日から31日まで上野の東京国立博物館で「博物館に初もうで」というイベントをやっています。私は着物を着て3日に参りました。
縄文時代から現代まで、旅ができます。そこは奥の深い、小さな町です。

ヘッダーの写真はなつかしきドラマ・半沢直樹の東京中央銀行の大階段。

さて、気分はお大尽で楽しみましょう。ウィンドーショッピングです。

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大階段では、お正月はお花が出迎えてくれます。
本当はヘッダー写真の中央の扉が開いて、生けられています。でもず~っと見ている人がいて、お花の入った階段を撮れませんでした💦

今年は丑年なので、牛の絵や彫刻の数々が集められています。
その一つ、牛車。平安時代はこれに乗って貴族の方々が街を行きかっていたんですね。これは鎌倉時代の原本を江戸時代に写したもののようです。

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毎年お正月には国宝の「松林図屏風」が公開されます。長谷川等伯(1539~1610)の傑作です。雨にけぶるような松林・・・見る人の目と気持ちによって変わる絵です。これは二双あるうちの右側。

20210115松林図屏風 (2)

大ブームを起こした伊藤若冲(1716~1800)の「松梅群鶏図屏風」もさらりと置かれています。これも二双あるうちの右側。じっくり拝見します。

20210115若冲 (2)

さてそろそろお楽しみも。どの着物をじっくり見ようかな。
見るだけなのに、なんてうれしいのでしょう。

20210115東博着物 (2)

なんとこれは夜着、つまり昔のかけ布団だそうです(夜着 白綸子地竹模様)。模様はすべて刺繍です。着物じゃないんですね。豪華だけど、寝やすいのかしら?

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こちらはお着物。裾から背中へ延びる模様は立木模様と呼ばれたそうです(小袖 白綸子地桐鳳凰模様)。
潔く、かっこいいイメージですね。武家の女性に好まれたという説明にもうなずけます。

20210115檜扇着物 (2)

もう1枚はこちら。檜扇(宮中で用いられた木製の扇)と橘文様のお振袖(振袖 白綸子地檜扇橘模様)。袖の長さはなんと1メートル以上あるそうです。
もうお振袖を着ることはないでしょうけれど、今日はこれを選びます。

ふと見かけた薬瓶(花鳥螺鈿薬瓶箱)。あらすてき。

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ここにワクチンを・・・入れられませんね。失礼しました。

そろそろ一休みしたくなりました。

20210115酒器 (2)

朝鮮の粉引きの徳利。これで一杯やりましょう。
持ちやすそうで、いい感じですね。私は博物館や美術館で器物を見るとき、よく手で持ったふりをしてみます。
すると、なんとなく感じがつかめて親しみがわきます。

おつまみはこちらの器に盛りましょう。

20210115火たすき (3)

備前焼の火襷(わらを巻いて焼き、出した模様)の向付
タイのお刺身のこぶ締めとか、お刺身三種盛りとか、刺身湯葉とか、いただきたいですね。この器なら、ほうれん草のごまあえとか、カブの柚子和えとかも似合いそうです。

想像するとわくわくします。

ああ、楽しかった。

素晴らしいものばかりだけれど、家に持ち帰りたいとは思いません。手入れが難しそうですから、眺めているだけで満足です。
まとったり、家において眺めたり、触れたりすることを想像して、満喫しました。

ここでは紹介しませんでしたが、アイヌのものから琉球のものまで展示されています。行くたびに、自分でテーマを見つけて鑑賞することもあります。
1点だけじっくり見るのも好きです。

超高級デパートよりも高級なものをゆっくりじっくり、時代も日本各地も自由に訪問し、旅をしました。

ほかにも東洋館や表慶館、平成館(今は開いていません)、見ていると1日かけても終わりません。平常展だけでも十分に楽しめます。

今日はこの辺で。


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