私が息子から卒業する日
息子は17歳。
あと1週間で高校3年生となる。
高校最後の年に向けて、私は親としての卒業準備をしよう。
どんな準備をすればいいのだろう。
生まれて、おっぱいを含ませて
歌うようにウーウーウーと話した日
重いお尻をあげて立ち上がったとき、
拍手をしたのはあなたか、私か
花をつかみ、石をなめ、
腕に倒れ込んできた日
もう遠いのに。
「むり」と泣き
「だいじょうぶ」とうなづく。
「いやだいやだ」と主張し、
「もっともっと」とねだる。
「あっちいって」と怒り、
「いっしょいて」とせがむ。
ついこの間なのに。
「いってきます」といい、
「いってらっしゃい」ともいえる。
見上げるだけではなくて
背中を見せるようになった。
手をつながなくなって
友達の後を追う。
頼もしいのだけど。
目を見ないで、
口を閉じている。
前髪をたらして、
うつむいている。
隣に座っても、
とても遠い。
あきらめるわけではないけれど。
「これがほしい」
「あれが食べたい」
腕がにゅっと伸びて
足がひゅっと長い。
ひょうひょうとして
にやりと笑う。
帰ってきたのかなと思う。
おかえりなさい。
でも、いってらっしゃい。
私はあなたを見つめ続けてきた。
私はまだ、あなたを見つめている。
そろそろ違う方向を見よう。
私は私を生きなければならない。
あなたは羽ばたく。
私は1年間かけて、卒業の準備をする。
私は自分を見つめよう。
来年の卒業に向けて。
心からおめでとうというために
初めて詩を書きました。
息子への卒業の言葉です。
来年の卒業に向けて、1年間かけて心の準備をしていきます。
卒業できるでしょうか、私。
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