階段の踊り場でひと息つきたい時がある
たまには階段をちゃんと上ろう、と6階の資料室に用があるときは階段に決めている。
たまにしか、いかないけれど。
3階にある区立の図書室にも、階段で行く。
本があるところへ行くのには、階段がいいのかもしれない。
一歩ずつ、上がっていく感じで。
本に近づいていく。
ううん、本当はそんなこと、考えたこともなかった。
たまたま本のある場所に行くときに階段を使うだけ。
でも。
本に、階段は似合う。
一段ずつ上がっていく感じと、1ページずつめくっていく感じと。
そして階段の踊り場で、ひと息つく感じが。
重い本を読み続けているとき。途中で水中から出て呼吸するように。
ぷはぁーって。ビールじゃなくてね。
夢中になりすぎて、頭がクラクラしたとき。
顔をあげて現実に一瞬戻る。
踊り場で、ちょっと立ち止まって。
本、だけじゃなくて。
休日の、ひと時。
ずっと上り続けるのがしんどくなって、ひと息つきたいとき。
ドヨンと落ち込んで、静かに自分を見直したいとき。
疲れちゃったけど、寝たら1日が終わっちゃうから、なんてとき。
たとえば今日も。
なんか元気が出なくって。
何も書く気がしなくって。
でも、書きたい気もして。
あきらめられなくて。
めんどくさい自分にため息ついて。
そんなとき。
階段の踊り場に座って、一息つくのが、ちょうどいい。
夕暮れの光を見ながらぼんやりしたい。
休むほどじゃない、ひと時の憩い。
静かな時間。
よどんではいないけれど、たゆとうているような。
ゆらゆら時間。
たまに、ヨレヨレ。
踊り場があるから、助けられたことがとても多い気がする。
ゆっくり、上がっていくのもいい。
踊り場のひと時を、自分の中に持っていたい。
静かにため息をつく時間。
※ふるりさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございます💕
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