鴨川の景色に思うこと ー茶道雑誌三月号を読みながら ー
《遠景に桜近景に抱擁す 鈴木六林男(むりお)〉
「はんなりという新季語
この句から連想するのは、鴨川の上流、植物園のあるあたり。その西岸では包容しているカップルがいて、川を隔てた東岸(植物園側)には桜が咲いている。この風景、明るくてはなやか。空気も桜の淡いピンク色になっている。
「はんなり」という語がある。「と」をともなって「はんなりと」と使われることが多く、京阪地方の代表的な方言だ。牧村史陽編『大阪ことば辞典』(講談社学術文庫)には、「はなやか・はればれ・明朗・陽気・くすんでいない(気質や色彩などについていう)。」とある。『日本国語大辞典』もほぼ同じ意味を示しているが、この語の成り立ちについて、「はな(花・華)』に状態を表す接尾語「り」がついたものが撥音化した説、を挙げている。そして、「ほんのり」「のんびり」「やんわり」が同じようにしてできた語だという。』
茶道雑誌 河原書店 2023年 三月号 『京都発・季節の言葉(五十一)はんなり 坪内稔典』より
毎号楽しみにしている『京都発・季節の言葉』。今回は「はんなり」。鴨川の上流、植物園のあるあたりは毎冬「かもがわマラソン」という名前の行事で小学校の時に走っていた。北山と北大路の橋の間の河原を周回するコースを、学年ごとに決められた通り何周もするというものだった。
首から下げたカードに先生からのチェックを受けて、あと何周走るのかを確認する。そんな景色がふと目の前に浮かんだ。もうずっと長い間忘れていたというのに。普段は頭の中の記憶の奥底にあって気づきもしないのに、何かのきっかけでふわりと表面に上がってくるってこういうことか。
しんどいなぁと思いながら、でも自分のペースを変えたくなくて、脚の運びに呼吸のリズムを合わせて走っていた。時々顔を上げた時に遠くに見えた山々の景色を思い出す、そんなひととき。
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