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冗長たるかなフランス詩人 #読書感想文

「雀ちゃん チュンチュン鳴いてる 可愛いね」で済みそうなところを、「嗚呼、雀! 軟弱たる小鳥よ! そなたの声は(ry」と語り連ねるのがフランス流。

とにかく長くて長くて、読むのに時間がかかってしまった。
フランスに縁がある詩人たちによる百編の鳥に関する詩のアンソロジー。4頁超の大作や、「鳥って単語が出てくるだけじゃん!」と突っ込みたくなるものもあったけど。百編通して読むと、フランス詩人たちが鳥に抱いていた気持ちを共有できた気になってきた。

そして。憐憫も慈しみも憧れも哲学も全部詰め込もうとしたら、持てる言葉を全部詰め込むしかないという考え方も伝わってきたような。
フランス詩人は冗長にならざるを得ないのだ。

賀陽亜希子訳
『フランス詩人によるプチ鳥類図鑑』
こちらの本は図書館で借りてきて読みました。
出版は1993年。古くて珍しい本に出会えるのも図書館の醍醐味だと感じます。


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秋保千代子
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