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人の人生を生きる



昨日、ある5人の方とお話しする機会をいただきました。


"これまでの自分の人生について"

していたのは、そんな話。
5人それぞれの、今までについて、たくさんお話を伺いました。



一言でいうと、衝撃が強すぎた。



ざっくり考えたら

150年分の人生を、私は昨日のあの時間で経験したわけです。

そんなん、学びしかないじゃないですか。


しかも、とにかく濃い。なんか普通じゃない。1人で濃いのに、それが5人。

そんなん、充実しかないじゃないですか。



そんな時間を過ごして

私が感じたこと…ぜひ読んでください。



人生は一度きりだけど



辛い経験、苦しい経験。

それが人を変え、人を成長させると思います。



何事も、経験しないとわからない部分はあります。

経験してないのに、全てわかると勘違いしたり、知ったような口をきくのは厚かましいというのは、ごもっともです。



けれど、自分のものではない経験でも

それを全身全霊で"聴いた"ときに

それもまた、一つの自分の経験になるのかもしれないと感じました。



例えば

怪我をしたことがある人は、リハビリ中の仲間に、つい声をかけてしまうことがあるのではないかと思います。

それは、自分がリハビリ中、孤独だなと感じて辛かったりした事があるからではないでしょうか。


でも、怪我をしたことがない人でも
リハビリ中の仲間に声をかける人もいます。


怪我をしている人に、1人でやってるの寂しいんだよね〜と、相談されたことがあるのかもしれない。

ただ、単純にリハビリ中の仲間の気持ちを考えただけなのかもしれない。



全ては、"人の心が想像できるか"

ここに繋がるのだと思います。



経験していると、想像がしやすい。

だから、経験は本当に財産。



そしてさらに、人の経験を聴けること、自分に取り入れることができることも、素晴らしいことなのだと思いました。



150年分の人生。

私1人では、その時間を生きることが出来ません。


私は昨日、本当に大きな経験をしました。


人生は一度きりしかないけれど

こうして人の人生を、感じることができた。



あの時間を過ごせたことを、心から嬉しく思います。




本の良さ


そしてもう一つ。

自分についての理解が深まったことがあります。




"本を読む事"

これも、誰かの人生を歩むことになるのではないかと、ハッと昨日感じました。



虐待を受けて育ったから、私も将来虐待をしてしまうのではないかと不安…

そう悩む女の子に、本を差し出した人の話を、何かで読みました。


本を通して、自分の人生だけではなく、人の人生も歩むことで、それが経験になる。



虐待を受けて育った人でも、将来幸せな家庭を築けるひとはいる。


自分がどうしたら幸せだと感じられる人生を歩めるか。

それが想像できれば、大丈夫。


今まで、たくさんの本を読んで、たくさんの人の人生を生きてきたことは

私の強みになるのではないかと思いました。



また、本だけでなく

もっともっと、人と深いところで繋がりたい。

たくさんの人の人生を知りたい。



昨日のような日を

昨日のような時間を過ごせる人を

もっともっと増やしたい。


そう思いました。




そして今度はそれを、自分が届ける番に。



私の人生から、何かを感じてもらえるように。




そんな人生を歩みたいという想いでいっぱいです。




私の核をおすそ分け


そんな気持ちになった私から

私の核となっている本を紹介させてください。



小学生の時、本が大好きで毎日読んでいた私。

小5.小6あたりで、担任の先生に勧められて大好きになった作家さん。


灰谷健次郎さん。



先生には、"天の瞳"

という本を勧められました。


倫太郎という男の子の、その周りの仲間のお話です。



私は、その本を何度も何度も読みました。

それは、倫太郎という1人の人生を、何度も何度も歩んだ事になるのではないでしょうか。




私の大好きな、天の瞳。

そこで書かれていた言葉は、私の心の奥底に残っています。



それを共有させてください。

中身を、少しだけ抜粋します。

倫太郎のおじいさんの言葉です。





倫太郎。人には心というもんがあるな。
心があるから、人はいろいろなことを思ったり、こうしよう、ああしようと考えることができる。

心はのっぺらぼうじゃない。
心には目ェがある。目がついとる。

目をあけていて、目の前に人がいるってわかるのは普通。目を閉じていて、人がいるのも、車が通るのもわかるのが、勘のいい人で、そういう人はいつも心の目ェをあけているのやな。

けどもな。心の目はものをみるためにあるわけじゃない。

心の目は、人の心をみるのがいちばんの仕事やな。

あの人は今、顔では笑っているけれど、ほんとうはつらい悲しいことがあって、泣きたいような気持ちでいるなと見破るのは心の目ェの仕事じゃな。
怒っているようなふりをしているが、ほんとうはうれしくて仕方がないというのを見破るのも心の目や。

人間はどんなことをいっても、なにをしても、それはみな、心が、そうしているのだから、その心の方を読まんとあかん。

少し人と話すときでも、ちょっとのやりとりでも、おまえの方は、おまえの心を全部、心の目ェをみんなその人に向けんとならん。
少しのことなら、少しの心を向けるとよいなどと考えてはならん。




私も含め

この文章を読んだあなたが


今よりずっと、心の目を大切にして

これからもっと色んな人の人生を感じて



ちょっとでも明日からの毎日が、より良いものになったらいいなと思います。

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伊藤千梅
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