子どもに教える交通ルール、自発的に注意ができるように
「グリーンホーム東玉川保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの60人の子どもたちと過ごしています。
保育園の子どもたちは公園に通っていますが、行くにあたって必要なのは、お出かけのルールの徹底です。
子どもたちのお出かけルール
東玉川は道幅が広く車通りが少ない地域ですが、それでも安全第一、子どもたちにはお出かけのルールを何度も何度も繰り返し伝えます。
「歩いている時におてては離さないでね」
「道では走らない」
「車が来たらストップだよ」
事前にお約束するだけではなく、出発する直前にも、何度も何度もその都度伝えます。
子どもたちが徒歩で公園に通うようになるのは歩けるようになった1歳半くらいからですが、まだまだ話しを聞いたただけで理解できる発達段階ではないので、何度もくり返し伝え、園内でお出かけの練習をします。
練習の甲斐もあって、保育士が「ストップ!」と言うと、子どもたちはピタッと止まるようになります。
そのうち、子どもから「車きたよ」と先生のマネをして、まわりの子どもたちに教えてくれるようになりました。
外に出た際には付き添いの保育士も最大限注意をしていますが、子どもが自発的に安全に気をつけるようになるのが理想なので、そうなるように誘導しています。
標識に詳しい男の子、クラスに交通安全を伝播する
ある時、1歳児クラスに道にある標識に興味を持つ子がいました。
おうちの方とお散歩する度に標識を指差して興味を示していたそうで、そんなに好きならばと、おうちの方が「標識の絵本」をプレゼントして、お休みの日はそれを持ってお出かけするようになっていたそうです。
その子はすっかり標識を覚えて、
「あれは『とまれ』だよ、いったんとまるんだよ」
と、クラスのみんなに標識の意味を教えてくれるようになりました。
そうしているうちに、クラスの他の子どもたちも標識を意識して見るようになって、標識通りに交通安全を守ろうと心がけてくれるようになりました。
お友だちとお話ししたことは、子どもは印象に残ってよく覚えてくれることが多いので、思いがけないことでしたが、交通ルールを子どもたちに覚えてもらう素晴らしいきっかけになりました。
保育士同士で危険箇所の洗い出し
お散歩コースの危険箇所については、保育士の定例会議で議題にしています。
時間によっても交通状況は変わるので、各クラスの保育士からお散歩コースの危険箇所を報告して、保育士同士で共通認識をすり合わせるためです。
お散歩は保育業務の中では一番直接事故に繋がる活動です。
安全帯一を心がけてゆきたいと思います。