赤松健議員の推進する「過去のゲームの合法的保存」を全面的に支持します!
ゲーム好きを自称する者なら、これは是非とも着目しておきたいニュース。理想の実現に向けて行動する赤松健議員に、微力ながらエールを送ります。
赤松健議員ってどんな人?
漫画家・実業家。氏の作品で世間的に有名なのは「ラブひな」や「魔法先生ネギま!」などでしょうか。
思想として「表現の自由を守る!」「コンテンツの力で日本に元気を取り戻す!」「日本を代表する文化となった漫画・アニメを守り育て、海外へ適切に伝え、後世に確実に残す!」等を掲げておられます(参院選2022赤松議員Webサイトより)。2022年7月に行われた第26回参議院議員通常選挙で当選し、漫画家としては初めての国会議員となりました。
赤松健議員の推進する「過去のゲームの合法的保存」とは
そんな赤松健議員の推進する「過去のゲームの合法的保存」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
詳細はこのサイトを見ていただければ分かるのですが、その内容を要約し、箇条書きにて記載してみます。
このような主義主張のもと、氏は
という勢いで、自身の掲げた政治議題に対するアプローチを着々と遂行しておられます。
施策内容に賛否はあろうかと思いますが、自身の主張したことに対してここまで有言実行を貫いている政治家を皆様はここ近年で挙げることができるでしょうか。
その意味で赤松健議員はまぎれもなく政治家の鑑であり、尊敬すべき人間であると私は思っています。
「プレイアブル」な保存の難しさ
失われていくゲーム資産を保存しようという思想ならびに動き自体は、実はさほど目新しいものではありません。先に挙げた「ゲーム文化保存研究所」「ゲーム保存協会」「立命館大学ゲーム研究センター」といった有志団体が存在し、各々のやり方でゲーム文化の保存活動に勤しんでおられます。
(それぞれリンクを貼っているので興味ある方はご覧ください)
赤松健議員の主張の最も特徴的なところは「プレイアブル」というところにこだわっているところだと思っています。それも「合法的」にです。
コンピュータゲームというのは単にゲームソフトのパッケージが残っていればいいというものではありません。必ずそのソフトが対応するハードを必要とします。ここに「動作可能な状態にて保存する」ということの難しさがあります。ソフトとハードは一蓮托生。あるハードが喪われば、それに対応したソフトもまた行き場を失うのです。時代の流れと共に古いハードが居場所を失うのはどこの家も似たようなものでしょう。
アーケードゲーム(ゲームセンターで遊べるゲーム)にしても事情は一緒です。古いシステム基板で動いているゲームほど部材保持などの理由で保存が困難であり、そうしたレトロゲームが遊べるゲームセンターはいまや貴重な文化資産ですらあります。
そんな店舗ですら入手性の良くない過去の部材を何とかやりくりし、職人的なメンテナンス技術によって何とか維持しているというのが現状です。
またケータイ登場以降のガラケー対応ゲームやスマホ対応のソーシャルゲームは、供給元がサービスを止めるとダウンロードもゲームプレイもできなくなるため、動態保存が輪をかけて難しくなっています。
このように、コンピュータゲームはソフトとハード、さらに言えば入出力インターフェース(コントローラーとか表示可能なモニタ機器ならびに必要なケーブル類)も含めてセットで保存されていなければ「プレイアブル」とは言えません。
さらにハードウェアの種類がパソコン、コンシューマゲーム機含めて膨大な数存在しており、このことが保存の難しさに拍車をかけています。この点が書籍や音楽メディアとは大きく異なるところ。書籍は本が残っていれば古くてもとりあえず読めますし、音楽メディアはゲームほど再生装置のバリエーションが豊富にありませんので。
コンピュータゲームの動態保存に関する難しさはあらゆる文化資産の中でも群を抜いていると言えるのではないでしょうか。
いまそこにある「プレイアブル」な過去ゲーム
しかし昔のゲームも遊びたいというのが世の常人の性である以上、技術を駆使してこれらの「プレイアブル」な保存・供給がなされております。例えばプロジェクトEGGというサービスは、過去のPCゲーム作品を月額550円の会費プラスゲームコンテンツの購入にて楽しむことができます。現時点(2023年6月)で約1,000タイトルのゲームを配信しているそうです。
また任天堂のSwitchで利用可能なサービス「Nintendo Switch Online」では過去の任天堂ハードで発売された数々のタイトルほか、選ぶプランによっては何と当時の競合機種であったセガのメガドライブの作品まで遊べてしまいます(金額はプランによって異なる。詳細はサイト参照)。
この他にも、ゲーム販売プラットフォームであるsteamでは、昔のゲームが供給されることがあったりします。
このように、各メーカーだったり事業会社だったりが力を尽くしてゲームのプレイアブルな保存活動を展開しています。愛好家の方はこのあたりの動向にも着目しておきたいものですね(ここに挙げたあたりは当たり前のようにチェックしてると思いますが)。
「合法的」というポイント
ゲーム保存とはこのように実現ハードルが高いものなので、そこに当然のように法の網をかいくぐってそれらの行為を行なう者もおります。それが氏がサイトにも書いている海賊版の存在です。
海賊版サイトについて本記事でその詳細を言及することは避けておきます(そのサイトに関わることで生じる被害に責任を持てないので)。
ただ、氏の言っていることはやむなしと思えるのも確かです。
というのも、現状で合法的に遊べることになっている過去ゲームって、割と当時メジャーだったタイトルに限られている気がしますからね…。
それこそ「知る人ぞ知る」みたいなタイトルだったり、マイナーなハードの作品だったりは、これはもうまともな手段で遊ぶことがほとんど不可能だと言って良い状況なわけで。
(何がマイナーなハードかについては、それ言うと戦争になるのでここでは触れません。えぇ誰が何と言おうと私の中で3DOは神ハードです!その次くらいにセガサターンも神ハードです!あとリンクs…ry)
まぁこうしたアーカイブまで残せって言うのは、確かに愛好家のワガママと捉えられても仕方ないのかもしれません。
いやでも!マイナータイトルだって文化資産ですよ!!
いまいちな売れ行きだった機種だって貴重な歴史物件ですよ!!
そうしたものも含めて包括的に国会図書館に納められ、誰もがそれらを合法的に閲覧(プレイ)可能な状態として保存されることは、コンテンツ産業を国家戦略として掲げる我が国にとって意義あることではありませんか。
そのような観点からも、私は赤松健議員の推進する「過去のゲームの合法的保存」を応援したいと考えています。
まとめ:ゲームは遊べてなんぼです
つい先日私はこんなnoteを書きました。
この記事で言いたかったことは「昔のゲームを紹介したい際に著作権における引用の概念をどこまでと解釈すれば良いか」=「明確な基準がない以上、ゲーム画面を用いたゲーム紹介記事を書くのは難しい」という内容です。
私は物書きなので、私のやり方で昔のゲーム文化資産を明文化し、私の読者の皆様に、そして後世に残したい。そんな思いも込めて書きました。
そしたらさ、その3日後にこんなページ見つけちゃったじゃんよ。
私がこれを見てどれほど血沸き肉躍ったか、皆様に想像することができるでしょうか。
そう!そうなんだよ!!
資料的に残すのもいいんだけど、やっぱりゲームは遊べてなんぼ。
遊べる形で残さなきゃダメなんだよ!!
もうね、100%共感です。
赤松議員に投票した自身を褒めてあげたいです。
(私は基本的に左寄りの思想を持つ人間なので自民の議員に投票することは滅多にない…というかむしろ自民に入れたの初めてです!)
人の言ってることに100%共感できることって滅多になくないですか?
これについてはパーフェクトに共感。
私も自分が過去のゲームを保存していることに対して勇気が持てました。
これがホントの100%勇気です。
もうがんばるしかありません(何を)。
自身で書いた「昔のゲームを紹介したい」というテーマについては、何とか合法的な手段かつどこからも文句を言われる余地がないようなやり方を、これからも模索し続けたいと思っています。
(一番いいのは著作権者から直接許諾を得られることなんですが)
そしてその紹介したゲーム作品を実際にプレイできる手段確保については、これはもう赤松議員の今後のご活躍に期待する次第です。
というかさ!!
こんな記事を土曜日に延々書いてるくらいならゲームしろよ私!!
最近ボードゲームか「メメントモリ」しかやってないだろ私?
(ソシャゲも積みゲーしてるのがたくさんあるんだよな…)
大部分……
……盗作(ニヤリ)
(👆こんなネタ分かる人いると思ってんのかこの老害め…)
そんなこんなで、いつもながらにイミフなまとめですが、いつかまたゲームについて語るときまでこの情熱を「プレイアブル」にて保存しておくといたしましょう。それではまた。
(了)
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