今年の京アニフェス【DAY2】が最高だから、みんなアーカイブ配信見ようよという話(11/26日曜まで!)
正式名称は「京都アニメーションファン感謝イベント KYOANI MUSIC FESTIVAL」。タイトルにあるように京都アニメーション(京アニ)の作品主題歌などを各アーティストが実演で送るアニメライブイベントです。今年は第6回目とのことで「―トキメキのキセキ―」なる副題を冠しております。
これを読んでいる貴方がアニメ好きか声優好き、または京アニ好きのどれかに当てはまる方ならば、こんなnote後回しでいいから迷うことなく上記のリンクに飛んでアーカイブ配信をポチることお勧めします。あ、ここで私がオススメしてるのは【DAY2】の方ね。そうでない方は…まぁよろしければ私の推し活談義にしばしお付き合いくだしゃんせ。11月26日(日)まで視聴可能ですので、興味ある方は見逃されませぬよう!!
(ちなみに私も配信で視聴しています…)
ここでは特に【DAY2】について語ります。
【DAY1】は見ていないので語ることできず…スミマセン。
今年の京アニフェス【DAY2】が最高だと私が思う理由3つ!!
1.ふたりごと
2.茅原実里
3.SOS団
あくまで私が最高だと思う理由3選です。
ではさっそく語ってまいります。
1.ふたりごと
「ふたりごと」というタイトルの通り、ふたりで歌われる楽曲です。
RADWIMPSの同名楽曲とは異なるので注意です。
「ふたりごと」(TRUE&茅原実里)
この宇宙に存在するすべてのデュエットの中で最も美しい楽曲です。
少なくとも私はそう確信しています。
この歌は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』枠の中にて、TRUEさんの楽曲「WILL」の後に披露されました。そのときの様子を抜粋します。
その言葉とともに音楽が始まり、ステージ左から茅原実里さんが登場してきたときの興奮と感動を、いったいどのような言葉で語れば皆様に届くものでしょうか?いやこれもう、サプライズにもほどがあり過ぎます!
泣いてしまう…。
この歌は、どうしても。
そんな悲しい歌詞というわけではないのですが、お互いに目配せしあいながら言葉に言葉を重ね、心と心を丁寧につないでいくその様に感動を覚えずにはいられないのです。
この楽曲は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のオープニングテーマである「Sincerely」(歌:TRUE)のアーティスト盤シングルのカップリングとして収録されました。TRUEさんが茅原実里さんの存在を意識しながら作詞をした歌ということで、この歌自体は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは(おそらく)接点がないのですが、手紙が人と人とを結びつけるという作品のテーマには合っていると思います。
茅原実里さんとTRUEさんはともにランティス(主にアニメやゲームの楽曲を手掛ける会社)レーベルに所属しておりました(奇遇にも2人ともホリプロへの所属歴がありますが、所属時期は異なっているようです)。
お二方はときどきラジオ番組などでお話しされることがあるのですが、本当にお互いがお互いのことをリスペクトし合っているというか、どちらも互いに相手に憧れの眼差しを向けているというか…その様子は傍から見ていても単なる友情では済まされないような、そんな「絆」を感じます。
TRUEさんと茅原実里さんがお互いを思いながら歌う「ふたりごと」は、だからこそ胸を打つのです。こんなにも美しい心と心の結びつきが私たちの中にはたしてあるだろうかと。そんなふうに感じさせられるのです。
「ふたりごと」の中で私が最も気持ちが高まる部分。
特に茅原実里さんのパートで歌われる「捨てるそぶりで握りしめたもの」って部分が私の中で強烈に心に残っていて、何か…人と人との間って一筋縄ではいかないけれど、だからこそ結ばれた絆は尊い…拙い言葉でしか伝えられないけれど、そんな風に思うのです。
もうひとつ。この言葉だけ紹介してこの章の締めとします。
放っておいたら、私この歌のこと、いくらでも語っちゃうから。
大切な誰かに、そんな言葉を。
ありったけの真心と共に。
▲このシングルの中に「ふたりごと」が収録されています。
2.茅原実里
「ふたりごと」でステージに姿を現した茅原実里さんは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のコーナーをTRUEさんから引き継いでステージに残る形となりました。
ひととおりのご挨拶をしたのち、歌い始める前にご自身の心境について語り始める茅原実里さん。その内容を一部抜粋してお届けします。
このメッセージに続けて、茅原実里さんはご自身が作詞された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のエンディングテーマ「みちしるべ」を熱唱されました。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主人公であるヴァイオレットの人生に寄り添うかのように紡がれた歌「みちしるべ」。戦争で両腕を失い義手となったヴァイオレットが新たに「自動手記人形」(いわゆる代筆業)として手紙を通じて人と人を結ぶことを生業としつつ、自身が愛してやまないギルベルト少佐が残した言葉「あいしてる」の意味を探し求めていく、そんな彼女の生き様がそこに垣間見えるかのような楽曲です。
私はこの部分の歌詞が最も好き。特に「優しさで編み続けた」って言葉が本当に素敵です。この歌はいろいろな解釈ができる歌であり、それだけに感動するポイントも人それぞれと思います。優しくも奥の深い「みちしるべ」、貴方もどうかぜひ聴いてみませんか。
そして『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に続いての次のアニメ作品は『境界の彼方』。これも何と主題歌を担当しているの茅原実里さんです。
まずはテレビアニメ版オープニングテーマ「境界の彼方」!!
からの~!!
劇場版主題歌「会いたかった空」!!
凄いですよこれ!!茅原実里祭りですよ!!
隠さずに言いますが、私は茅原実里さん(みのりん)イチ推しです。
何せnoteにこんなマガジン作っちゃったりしてるくらいなので!!
そんな私なので、この「ふたりごと」から始まり「みちしるべ」「境界の彼方」「会いたかった空」とつながるみのりん四連星にすっかりやられちゃいましたよ!神ですかこのセトリ考えたの!テンションブチ上がりですよ!生きてて良かったですよ!これの配信チケット取って良かったですよ!いやむしろ「今回はみのりん出番少なそうだしやめとこうかな?」なんてちょっと思ってた自分を正座させてシバキ倒したろかくらいな勢いですよ!!
茅原実里さんは歌から離れていて孤独を感じてたと仰ってましたが、私たちファンの側だってそうでした。
茅原実里さんは声優もやっているから今後はそっちで頑張っていくのを見届けようと思ったとしても、それでもやっぱり歌わない茅原実里さんを見ているのは辛かったです。ホリプロを退社されてフリーになったと知ったとき、彼女の新たな挑戦を喜びつつも「あぁ、これでいよいよ歌手に戻る道が閉ざされてしまうのかな…」という喪失感にも似た気持ちになったことを覚えています。
茅原実里さん界隈で集まるとき、みのりん話で盛り上がりつつ、話題はいつしかそこに収束するのが常でした。
こんなやりとりを、私たちは何度繰り返したことでしょう…。
ファンの側が来る日も来る日もこんなことをささやき合っているのが届いたのか。およそ1年と5か月の時を経て、遂に彼女は歌手活動を復活する旨宣言されました。ばんざーい!!
その宣言通り、彼女のホームグラウンドとも呼べる富士河口湖町にて行なわれた「花火×ライブ」!!
そして迎えた京アニフェス!!
▲ファン有志で出し合ってお送りしたフラワースタンド。私も協力させていただきました(とり様ありがとうございました!!)。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』から『境界の彼方』まで、万感の思いを歌に込めて駆け抜けたこの京アニステージは、それまでの悶々とした感情を一気に吹き飛ばすくらい、それはそれは爽快なものでした。
これだよこれ!!
私たちが求めていた、私たちの茅原実里!!
歌うみのりんが、ついにこの大舞台に還ってきた!!
みのりん!!みのりん!!
感極まった茅原実里さんの「幸せだ…」に勝る幸せは、そうはありません。
私たちも、きっと同じ気持ちを共有していたと思います。
いまこのことがどんなに素晴らしくて嬉しくて尊くて幸せな感情であるか、それをどんな言葉で言い表そうとも伝えきることはできません。
何か個人的な思いでこんなに語ってしまってすみませんです。
皆様におかれましては幸せのおすそ分けだと思っていただければということでどうかひとつ。
上記リンクは茅原実里さんのvoicy(ネットラジオ)にて、ご自身の言葉で京アニフェスについて語られています。「歌は人生なんだな」と仰っていたのが特に印象的。もう手放さないで、お願いだから。
▲この衣装もまた衝撃的でした。このことについてもvoicy放送で語られています。
3.SOS団
SOS団とは、アニメ作品『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズにおける部?活動の名称です。世(S)界を大(O)いに盛り上げる為の涼(S)宮ハルヒの団というのが命名の由来であり、何ら救助活動を行っているわけではありません(笑)。
SOS団は『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台となっている北高の生徒5名を基本メンバーとして構成されています。まず団長の涼宮ハルヒ(CV:平野綾)、そして主人公であり語り手のキョン(CV:杉田智和)、実は宇宙人(正確には「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」)である長門有希(CV:茅原実里)、実は未来人である朝比奈みくる(CV:後藤邑子)、実は超能力者である古泉一樹(CV:小野大輔)の5名によって構成されています。
そんな京アニの代表作ともいえる『涼宮ハルヒの憂鬱』のSOS団の面々が、何とこの京アニフェスに集結したのです!!
(注:声優の皆様です念のため)
そして踊るっ!!
踊ったのは、同作品の主題歌「ハレ晴レユカイ」です。
ご存じない方のためにお見せすると、こんなダンスです。
(公式っぽくない動画ですがご容赦くださると幸いです)
これを、平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔という豪華声優5名が揃い踏みで踊るという、本イベントの目玉企画でありました。
(みのりんおかえり!またもやステージに登場です)
歌って踊れることが当たり前のように求められる昨今の声優たち。
はたしてその踊りは如何なものであったでしょうか…。
このように各ニュースサイトでは今回のパフォーマンスについて「キレキレのダンス」と評価されております。
はい、確かにその言葉通り、流石は往年の声優と呼ぶに相応しいクオリティのダンスだったと思います。
ただひとりを除いては。
平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔というこのそうそうたるメンバーの中で、ひとりだけ和を乱していた人物がいます。
その人物とはいったい誰なのか!?
もったいぶっても仕方ないので言っちゃいます。
杉田智和、アンタだよっ!!(爆)
この動画のときはそれでもまだ「おお~すぎとも頑張ってんじゃん!」って思って見てたのに…。
その踊りの様子を動画キャプチャーしてここに貼り付けたいくらいですが、さすがにそれは許されないのでカンタンに図示してみましょう。
こんな感じです。
この有り様について杉田智和氏は、
などと言い訳しておりますが、みんなが踊ってる後ろで覇王翔吼拳撃ってた人が何を言っても説得力ゼロですね(笑)。
第一あんたフル尺も何も、一番目から踊りぐちゃぐちゃだったやん!!
あー笑った笑った。
あんなタコ踊りでその場の空気を全部持ってくんだから、何だかんだ言ってもたいしたもんですこの人。
小野Dいわく「杉田くんのダンスが完成するまでやろう!」だそうなので、ってことはハルヒは永遠に終わらないってことでFAですよね?
ということでSOS団のダンスの真相、何でだかどこのメディアも触れてないので私が書きました。このまま誰も言わないとアーカイブ配信が終わってこのことを語り継ぐ人がいなくなってしまいますからね。
SOS団についてもうひとつ触れておきたいことがあります。
それは今回登壇した朝比奈みくる役の声優、後藤邑子さんについてです。
このことについて少し説明します。
声優界隈に詳しい人の間では有名な話ですが、実は彼女はこれまでの人生で分かっているだけで2つの大病にかかってきました。
ひとつは「特発性血小板減少性紫斑病」。血小板に対する「自己抗体」がつくられることで血小板が破壊され、出血の危険が高まる病気。国が指定する難病の対象だそうです(大半は下記記事からの引用)。
この記事は「文春オンライン」ですが、「止まらない血、中学3年生の余命宣告」というショッキングなタイトルが付けられています。その文言通り、彼女の両親は病院から「夏休みいっぱいまでだろう」、「できるだけ長く一緒にいてあげてください」と告げられていたそうです。
そんな彼女にひとつの奇跡が訪れます。たまたま父親がいつものお寿司屋でそのことを大将に泣きながら話していたのをある大学病院の教授が聞いていたのです。「俺は血液学の権威だから、いまの人を呼び戻せ」と。しかもその教授は後藤さんの主治医の先生にあたる方だったそうで、スムーズに転院が決まり、何と余命宣告されていた女子中学生が高校に進学することができたのです。
こうして彼女はその後はそれなりに健やかに生き、紆余曲折を経て声優への道を歩み始めるのですが、そんな彼女がふたつめの大病を患うことになりました。今度の病気は「全身性エリテマトーデス」。自己免疫疾患のひとつであり、外から入ってきたウイルスなどの外敵と戦うはずの免疫が自分の体の細胞を攻撃してしまう病気だということです。
この頃の彼女は『ハルヒ』シリーズなどのブレイクもあり、アニメ5本とラジオ6本をレギュラーで抱え、ゲーム複数本を並行しているうえに週末はイベントに出演しているという売れっ子でありました。そのためご本人にも「いまの仕事を辞めたくない」という思いが強く、病院にもあまり行かず事務所にも隠し通して仕事を続けておられました。自身のかつての闘病経験が彼女にそのような判断をさせたのかも知れません。
結果的に彼女は病状が悪化して緊急入院。すべての仕事を降板することになりました。しかもさらに病状が悪化したとき「これをやらないと2週間後の命を保証できないんですよ」と2度目の余命宣告。これを受けた彼女はセカンドオピニオンを求めて病院を脱走、いろいろな経過を経てまたも転院を果たすのですが、結果的に2年に及ぶ入院生活となりました。
そして2017年、復活を果たした彼女はアニサマ(Animelo Summer Live)でSOS団として出場、「晴レハレユカイ」を踊ることに。踊れる自信はなかったということですが、メンバーの平野綾さんと茅原実里さんから「絶対助けるから!」「帰ってきてくれてありがとう!」と励まされたそうです。なお彼女の愛称?である「ゴットゥーザ様」というのは同作品の共演者である杉田智和さん(さっき書いた怪しい踊りの声優)が名付け親とのことで、このSOS団というのは単にアニメの役柄としてのつながりだけではない特別な絆があるように感じられるのです。
後藤さんの半生を知ったうえでこれを聞くと、その言葉の重さがどれだけのものか分かっていただけるかと思います。
さらにステージでは、感極まった平野綾さんが泣きながら後藤邑子さんに抱き着くシーンもありました。壮絶な彼女の闘病人生をみんなで見守り、心で支え続けた絆に、見ている私も思わず涙ぐんでしまいました。
アーカイブ配信は11月26日(日)まで!
いや~今回は短く端的に書こうと思ったのに語った語った。8,000文字overっていったい何事よってカンジですよね。それだけ自分の中で抑えきれない想いがあったんだろうなと。これ私、会場で見てたらずっと泣いてたと思いますよホントに。「トキメキのキセキ」とはよく言ったものです。
百聞は一見に如かずです。書き出しにも書いたけど、もし貴方がアニメ好きか声優好き、または京アニ好きのどれかに当てはまる方ならば、これ絶対に観てほしい!!私もこれ観るか迷ってたんですけど、茅原実里さんの出番が結構多そうだと踏んだのでアーカイブ配信購入して正解でした。
気になるお値段は通常配信視聴チケット5,500円(税込)です。販売期間は11月26日(日)21:00まで。配信は【DAY2】が11月26日(日)23:59まで視聴可能となっております。
あと1週間となってしまいましたが、この記事読んで気になった方はどうかぜひ。出演される各アーティストはもちろん、京アニ作品へのアプローチとしてもオススメです。
(了)