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音楽熱想フェスin河口湖2023にて、あのSUDOMIYA(須藤賢一&島みやえい子)をいち早く鑑賞してきました!

貴方は「SUDOMIYAすどみや」をご存じですか?知らない?これからの音楽シーンを席巻するかも知れない音楽ユニット「SUDOMIYA」、今から注目しておくことをオススメしますよ!ということで早速ご紹介してまいります。


須藤賢一&島みやえい子で「SUDOMIYA」

須藤と島みやで「SUDOMIYA」なのです。読み方は何の作為もひねりもなく「すどみや」。誰が考えたんでしょうねこのネーミング。
(答:株式会社ハートカンパニーの社長である斎藤滋さんです)

須藤賢一さんは長年我が国のアニメソング界隈を中心に活躍されたキーボーディスト。愛称はケニー。JAM ProjectやTRY FORCEなどへの参加実績を持ち、遠藤正明、影山ヒロノブ、茅原実里、水木一郎などのアーティストに楽曲を提供しておられました。近年では茅原実里さんのバックバンド「CMB」のメンバーによって新たに結成されたプログレッシブロックバンドTime Capsule Orchestraタイムカプセルオーケストラにて、CMB時代に引き続きキーボードならびにバンマスを担当。今回の音楽熱想フェスではTCOとして2日目の9月10日後半にも出演されています。

(▼この動画は須藤賢一さんのところから再生されます)

島みやえい子さんは北海道を拠点とするアニメ、ゲーム等のサウンドクリエイターチーム「I've」のボーカリストとして活躍されたお方。日本武道館で歌った実績もある実力派です。世間的には「ひぐらしのなく頃に」シリーズの主題歌を担当したことでその名を広く知られることとなりました。

詳細は長くなり過ぎるので端折りましたが、とにかくお二方ともキャリアが長いのですよ。そんな業界の偉人であるお二方が、ハートカンパニーの斎藤社長の取り計らいによって音楽ユニットを結成!その名も「SUDOMIYA」というスドい…いやスゴい組み合わせがここに実現したのです。

SUDOMIYA「羊はゆっくり目を覚ます」1コーラスデモ

そんなお二方、お披露目公演の舞台はこちら!

音楽熱想フェス in 河口湖2023

昨年より音楽制作会社であるハートカンパニーが山梨県の河口湖円形ホールにて開催している音楽イベント「音楽熱想フェス」。今年は9月9日~10日の日程にてとり行なわれ、SUDOMIYAは9日の夕方~夜パート(17:30開演)にて出演されました。

ファミリーマート船津登山道店。
ここは店舗をあげて音楽熱想フェスを応援していました。
ファミマ店内に張り巡らされた音楽熱想フェスポスター。
さらに店内放送では各曜日の担当による特別番組が流れました。

中止か?延期か?お披露目公演を巡る決断

須藤さんと島みやさんが会うのはこの日が何と3回目とのこと。
しかも台風の影響?でリハーサルできていないとか。

お互いに作曲・作詞のデータのやり取りはしていたものの、歌と演奏を合わせたリハはこれからという状況だったそうです。

どうするどうなるSUDOMIYA?
中止か?延期か?
無念を噛み締める須藤さん。
そして決断を迫られる斎藤さん。

しかし、そんな斎藤さんの元へ島みやさんからのLINEが入りました。

島みやえい子LINE:
いやーなんか、逆に燃えてきました!
がんばります!!

stand.fm音楽熱想2023.9/10放送回より

…ということで、まさかまさかの「お披露目公演でぶっつけ合わせ」という荒業が実行されることとなったのでした。まったくもって、事実は音楽より奇なりです。

SUDOMIYA、河口湖円形ホールに降臨

けいこ不足を幕は待たない、ライブはいつでも初舞台。
やってまいりました、河口湖円形ホールです。

この風格ある建物が河口湖円形ホール。
(写っている自転車は私の愛車です)
本当のことをお話しする湖岸。
河口湖は本日も美しきかな。
写真左のアロハシャツがハートカンパニーの斎藤社長。
この方の取り計らいでSUDOMIYAがこの世に爆誕しました。
まさに円形のホール。
音の響きが素晴らしいのです。
このピアノはベーゼンドルファーといって、世界でもトップクラスのブランドです。
これをいまから須藤賢一さんが弾くんだよ…(感涙)。

さて、ここからは撮影禁止なのでスマホはOFFします。
心を静かにし、お二方の音楽を受け止める心の準備を…。

SUDOMIYA Début Concert ~Across~

SUDOMIYA Début Concert ~Across~
M01 Nirvana
M02 羊はゆっくり目を覚ます
M03 昔みたいに
M04 sunny after rain
M05 ひぐらしのなく頃に
M06 奈落の花
M07 あすなろの木
M08 EDMOND
M09 夢
M10 ブレーメン
M11 私のマドンナ
EN1 羊はゆっくり目を覚ます

音楽熱想フェス in 河口湖2023パンフレットより

感想をひとことで言うと、許されるならそのまま時を止めてずーっとここに浸っていたい、そんな音楽体験をさせていただいたと思っています。

私は島みやえい子さんを生で観るの初めてだったのですが、歌を聴いた感じではシャンソン歌手っぽい印象を受けました。ピアノの伴奏のみだったからそう感じたのかも知れません。

そして、声の響きがたまにオペラ歌手っぽくも聴こえます。

かなりのキャリアを持つ歌手なのですが、その歳を少しも感じさせないのは流石。事前に過去曲(ひぐらしだけでなく「スカラベの祈り」や「ひかりなでしこ」など)とかも聞いて予習してきたのですが、声の響きなど当時の音源と比較しても遜色ありません。
(昔のI'veのやつとか、もっと探して聞いてみたい!)

須藤賢一さんはピアノによる伴奏がメインですが、たまにコーラスを当てる部分があったりして、大人の音楽に深みを与えています。むしろもっと須藤さん歌うパートたくさんあっても良かったのに。

クオリティはさも当たり前だと言わんばかりに極上で、実はリハやってないとか聞いてなかったら全然そんなこと分からないです。むしろ聞いていても分からないし。そのあまりにも自然な息の合わせ方、演奏と歌のハーモニーは、プロという立場すらも超えたお二方の絆の為せる業なのでしょう。

ただしゃべりは何とか頑張ってオモシロMCしようと言葉を繰り出す島みやさんに対し、何となくぎこちないことも多い須藤さん。見ていて大丈夫かなと思ってしまうこともありますが、そこは以心伝心で会話してる部分もあると言いますか(笑)。言葉よりも音楽が饒舌な二方のようで。須藤さんは生真面目な感じだけど、たま〜に悪戯っぼく微笑むのが素敵です!!

歌詞の内容についてはここで子細を書けるほどちゃんと記憶していないのですが、人生とか生き様とかについて考えさせられるものが多々あると感じました。島みやえい子さんのMCでは「その場に踏み止まることと、その場から出ていくこと、その両方のニュアンスを歌詞にこめている」というようなことを仰っておられたと思います。機会があるのなら、あらためてそういった視点から歌詞を見つめ直してみたいです(求むアルバム発売!)。

ひぐらし…そして「奈落の花」…!!

この日はSUDOMIYAオリジナル楽曲だけでなく、島みやえい子さんのカバータイトルが3曲披露されました(前述セトリM05~M07)。このうち2曲が「ひぐらしのなく頃に」の主題歌でありました。

ひぐらしのなく頃に

この歌はテレビアニメ版「ひぐらしのなく頃に」(第1期)のテーマソング。一般的には「ひぐらし」と聞いて真っ先に思い浮かぶのはこちらでしょう。

実は私、アニメ見るときこの曲は飛ばしてたりしまして…(島みやさん超ゴメンナサイ)。ですが今回、ここ河口湖円形ホールで須藤さんのピアノと島みやさんの生歌であらためて聴き、「ひぐらし主題歌がここまで心の奥底を揺さぶるものだったとは!」と認識を新たにいたしました。これが生音の力なのか!?ピアノ一本の演奏にて歌われたことで、その凄み、恐怖感がより一層を増幅されたように思います。

なおこのとき、何と島みやさんこの歌のバックコーラスをそこに座っていた観客から指名し、ステージに上げて一緒に歌わせたのでした。何という無茶振り、ひぐらしの物語より怖いんだけど!しかし突然ステージに上げられたその方が見事に歌に合わせたコーラスを披露されたのは流石!えーちょっとこれ仕込みじゃなくてマジなん?凄いよこの方拍手だよ!ひぐらしファンは侮れないっ!!

奈落の花

この歌はテレビアニメ版「ひぐらしのなく頃に解」(第2期)のテーマ曲。惨劇の輪廻を繰り返す登場人物に向けて「あなたは奈落の花じゃない」と張り裂けんばかりの祈りを込めて訴えかけるメッセージソングです。

何を隠そう、私にとって「奈落の花」は神曲のひとつでして。
何せこんなnoteを書いたくらいですから。

(👆そんなに好きな歌なのに歌ってた人のこと忘れてたってんだからヒドイ話だよねー。誰とは言わんけど円形ホール前の河口湖で本当のことをお話しして土下座すべきだよなこれ書いた奴)

どれほど私がこの曲を聴きたかったことか。実は私、SUDOMIYAの話を音楽熱想で聞いたとき、番組にこんなメッセージを出したのです。

お願い、というかリクエストがあります。
島みやえい子さんの過去の楽曲に「奈落の花」というのがあるのですが、これを音楽熱想フェスでSUDOMIYAにやっていただけるよう打診してはいただけないでしょうか。
私的に自身の人生で聴いたことがあるアニソンの中で五指に入る楽曲であり、離れても離れてもどこまでも追いかけてくるような、そんな不思議な凄味を持った歌です。「ひぐらし」に使われた曲だけあって怖さもありますが、そんな中に希望を祈る思いが込められた歌でもあると思っています。
もしご検討だけでもいただけることが分かれば、私は確実にSUDOMIYA回のチケット取ります。無茶を言ってるのは承知ですが、どうかぜひご検討のほど、よろしくお願いいたします。
(ちとせあーく)

これへのお返事はありませんでしたが、それでも私はSUDOMIYAのチケット取りました。

そしてこの日会場で、それも最前列に座っていた私が「奈落の花」というタイトルを聞いてどれくらい心躍ったことか、読者の皆様には想像が付きますでしょうか。なお私の隣に座っていた女性(この方もひぐらし…特に沙都子ちゃんのファン)の方もガッツポーズして島みやえい子さんに話しかけられてました。いいなぁ~。

SUDOMIYA生演奏生歌による「奈落の花」はもう感動し過ぎてしまい、何ら言葉を紡ぐこともできません。半ば泣きそうになりながら、胸が詰まる思いで聴かせていただきました。こんな素晴らしい会場で、それも須藤賢一さんのベーゼンドルファーによる伴奏と島みやえい子さんの生歌でこの楽曲を味わう機会をくれた音楽熱想に、そしてSUDOMIYAを結成してくれた斎藤社長に、私は一生感謝し続けることでしょう。

斎藤社長、そしてSUDOMIYAのお二方、本当に本当に、願いをお聴き届けてくださってありがとうございました⭐

SUDOMIYA、今後の活動は?

言うなれば音楽熱想フェスに出るため?にユニットを結成することとなった須藤さんと島みやさん。その目標を達成したいま、今後このSUDOMIYAはどうなっていくのか、そこが気になるところです。

twitterなどに寄せられた感想を見る限り、この日SUDOMIYAを鑑賞したほとんどの方々がその音楽に心動かされた模様。そして書き込まれた多くの方が今後の活動継続を望んでおられます(私もそうです)。

島みやえい子さんの音楽熱想でも

是非ね、いろんなところで、須藤さんとやっていきたいなと思っています。

とコメントされています。
(下のリンク参照。たくさんのコメントも寄せられています)

一方の須藤賢一さんはどうなんだろう。

うーん。この方あんましリップサービスする方じゃないからな…。コメントは微妙ですが、しかしまんざらではなかったとも受け止められます。ケニーさん真面目な感じしますからね。私たちからしてみたら奇跡が起きたくらい最高の演奏だったと思いますが、ご自身からしてみたらいろいろ満足いっていない部分もあるのかも…?

SUDOMIYA今後どうなるの?
継続か?それとも…?

私的にはもちろん今後も継続的に活動されることを強く望んでいます。次のライブを望む声が多いようですが、まずCDもしくはWebで見聞きできる音源を用意することが先だと思います(プレイボタンみたく高額で気軽に聴けない媒体はあんましです)。まず私等があのライブの想い出だけでなく、歌詞内容も含めて何度も見て聴いて自分のものにしないと。でなきゃ他の誰かに伝えていくこともままならないから。
(TCOがなかなか世間的に広がらないの、そういうのもあると思いますよ?見ていますか斎藤さん?)

まぁ何より、お二方が自発的にSUDOMIYA続けたいのかどうか。
そこが何よりだったりするのですけれどもね…。

私は次の日のトークライブは見てないのですけれども、SUDOMIYAのライブ観た限りでは、お二方の心理的な距離感って微妙だなぁと受け止めてます。

何て言うか。口数は島みやさんの方が多いんだけど、コミュニケーションはお互いに目配せし合いながら「………。」っていう感じで。

なのでお二方を放っておいたら、次のSUDOMIYAを聴けるのはいつになるか分からない気がします、正直なところ(笑)。

だからそこは、音楽に関するお困りごとを解決する(らしい)株式会社ハートカンパニーの采配に期待したいところ。斎藤社長が頃合いを見て、いつものようにアロハシャツで(笑)「ねぇSUDOMIYA、次のSUDOMIYA!」ってお二方に囁きかければ、

「………。」
「………。」
「…で、どうするの?」
「………。」
「………。」
「じゃ、やるか…」

みたいな勢いで次の活動が決まっていくんじゃないかなーって(妄想w)。

演奏とお歌のクオリティは本当に申し分ないので、後はご本人たちがやりたいか否か。そして周りがやらせたいか否か。SUDOMIYAはもうそこ次第だと思っています。

何よりお二方がお会いして3回目で、それも事前の合わせリハ無しでやってあのクオリティーですよ。今後さらに完成度を高めていったらどうなるのか?伸びしろしかないですよこれ。ということで、SUDOMIYA今後もぜひ続けていってください!まず世間一般の方が聴けるような入口を作ること。そこが第一と思います!!

これ読んでる方、興味あったらぜひ聴いてみて!!(↓入口)

長く書き過ぎました。結論は冒頭に申し上げたように「これからの音楽シーンを席巻するかも知れない音楽ユニット『SUDOMIYA』に今から目を付けておきましょう!」ということ。来年のフェスを待たずとも、またお二方の音楽に再会できますように。そしてより多くの音楽好きの方に、SUDOMIYAが広がっていきますように。

(追記)stand.fm「音楽熱想」島みやえい子さん回にて、当noteのほぼ全文が紹介されました!!

何と9月17日のstand.fm「音楽熱想」にて、島みやえい子さんの語りでこのnoteがほぼ全文紹介されたのです。こちらです!!

凄い…凄いよ…!!
私の拙い文章が、何だか朗読劇みたくなってるよ…!!

島みやえい子さんにこんなにしてもらえるなんて、私は何と果報者なのかと思わずにはいられません。これからもSUDOMIYAはもちらん、島みやえい子さんの音楽にも着目していきたいと思います。(「ひぐらし」の新シリーズとかで再び歌われる機会があることを願っております)。

(了)


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