ボードゲーム業界交流イベント「ボドトーーク」テストプレイ会にて今後の方針など協議(そして「よくばりじゃんけん」とは!?)
当noteでも紹介しているボードゲーム業界交流イベント「ボドトーーク」。これまでに3回開催されている本イベントについて、参加者からいただくアイデアなどを「全部試してみたい!」という主催の柚井ゆいさんの思いから、先般8月14日に「テストプレイ会」なるものが開催されました。
普段の「ボドトーーク」と違い、言うなれば今回の集まりは、イベント企画サイドの視点から「今後の運営どうしていくの?」について、議論と実験を行なう会。そのため参加人数も20数名に落ち着いており、主催の柚井ゆいさんを中心に話し合いが行なわれました。
また、議論してるだけじゃなく、全員参加のゲーム「よくばりじゃんけん」(「しのはらじゃんけん」とも)が行なわれたり、いつもの「ボドトーーク」的な交流会も行なわれたりと盛りだくさんであり、いち参加者としても大変満足度の高いイベントでありました。
まずは全員自己紹介タイム(1人1分)
「ボドトーーク」に「1人ずつしゃべる時間があった方がいい」という声が寄せられたそうです。「じゃあやってみよう!」ということで、持ち時間1人1分での自己紹介タイムが初っ端に行なわれました。
(全員の自己紹介終えて)
実際に自己紹介タイムやってみての感想は、皆様おおむね「これいいんじゃないの」という方向にて落ち着いたかと思います。課題は「100人規模とかになってもこれ現実的にできるか」ということ。
これに対しては、
といった意見が出たりしました。
また、自己紹介の議論から派生して「参加者の属性」(このイベントに何を求めているかなど)を明確化したら、もっと実のあるコミュニケーションの生成につながるんじゃないかということが話し合われたりしました。
議論は尽きませんが、「自己紹介の時間を設けられる人数の時は設けるし、無理な時はヒアリングシートを充実させる」くらいが落としどころなのではないのかなぁ、というふうに収束したと思います。
話を聞いていて思ったのは、柚井ゆいさんて割と勢いで突っ走る方に見えて(失礼…)、想像以上に全体のバランスを意識されているんだなぁ…と。少数派、マイノリティー、消極的なスタンスになってしまう側を極力取りこぼしたくないという思いを、彼女の言葉の端々から感じました。
なるほどこういう方だからこそ多くの方に慕われ、みんな付いていくんだなと思いつつも、アニメ好きの私はついつい「響け!ユーフォニアム」の黄前久美子を思い出し、みんなの声を何でも拾おうとし過ぎて負担を過分に背負いこんじゃいまいかと、ちょっと心配になったりもするのでした。
議論の後半、
という問いかけに対して柚井ゆいさんは、
…というような主旨のコメントをされました。
「ホドトーーク」における柚井ゆいさんの理想形と今後の方向性について、彼女自身の思いや参加者の思いも含めて、存分に納得感の深い、まとまった話し合いと共有がなされたかと思います。
ちょっとした(!?)サプライズ
今回の参加者のひとりであるだいふくさんにプレゼントされたこのバッグ。
何とこれ、北海道にあるゲームメーカーClaGla(クラグラ)社員のサインが書かれているのだそうです!!
さすがに泣いちゃった写真は撮ってない(と思う…)ですが、何か凄いサプライズなのは伝わってきます。
ClaGlaと言えば、多くの方がよく知っている作品としては「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ」あたりでしょうか。昨今では「教祖爆誕」が話題作です。
いかなる人数からでもひとりの勝者を決める驚きのゲーム「よくばりじゃんけん」とは何か!?
さて、今回のメイン記事いってみましょうか(え?)。
議論フェーズが終わった後は、みんなでなごやかにゲーム大会。とはいえ、20数人が同時参加できるゲームなんてある?それゲームとして成立するの?ホントにっ!?…というのを実証するのも「ボドトーーク」テストプレイの狙いだったりします。
ここで登場したのがアークライトのゲーム編集者のざくにさん。このお方が「めちゃくちゃ凄い」と推奨する「よくばりじゃんけん」とはいったいどういうものか。ルールは次の通り。
このルールを聞いてまず最初に思うのは、
「え?だったらある程度の脱落者が出るまでグーで良くね?」
ということだと思います(というか、私がそう思ったのですが)。
しかし、全員が同じことを考えたとしたら、どうでしょう?
そこで1人、パーを出せば他のみんなを出し抜けるんですよ?
そう思って、ほくそ笑みながらパーを出すと…
そういうときに限って、同じようなことを考えてる人が他にもいて…
ハイ仲良く脱落~☆
要するにこれ、どこで独り勝ちするか。
そのタイミングを狙い撃つゲーム。
こんなシンプルなルールなのに「ジレンマ」という言葉を嫌というほど痛感させられる「よくばりじゃんけん」。この秀逸なゲームシステムを考案したのは篠原遊戯重工というゲームサークルの篠原さん(バッティング等ゲーム作品の作者)。その作者の偉業に敬意を払い、「しのはらじゃんけん」とも呼ばれているのだとか。
「よくばりじゃんけん」、紹介者ののざくにさんも仰っていましたが、これ多人数が集まる飲み会でひとり誰か勝者を決めたいときなどにめっちゃ重宝するかと思います。
いよいよ交流タイム
「ボドトーーク」のメインである交流タイムも、今回はテストプレイ。そのやり方は次のようなもの。
さらに、
という一応のルールらしきものが設けられましたが、私はその辺の解釈が適当だったので、とりあえず「チェンジ!」って声が聞こえたら固定とか考えず、どこかしらのグループに移動し勝手に加わっておしゃべりするっていう風にしてました(笑)。
覚えてるだけで4回くらい入れ替わったかな…。
それぞれのところでどんな話をしていたかというと、
…という感じで、この短時間チェンジにより、多岐に渡ったお話しをしたり伺ったり出来たんじゃないかなぁと思います。いろんな人たちと出会い、見聞を広げるという意味ではプラスに働くのではないでしょうか。
今回の入れ替え式についても、終わった後で柚井さんを中心にみんなで総括しました。
その場で出た意見としてはおおむね以上。
建設的な議論ができる人間集団って素敵ですね。
次回(第4回)の「ボドトーーク」について
開催日は9月13日(金)19時~にて決定、既に募集も始まっています。
私はもう申し込みました!!
今回もとある企業にスポンサードいただいているとのこと。
(公式の告知を待たれよ)
今後の「ボドトーーク」展望
という感じの展望が柚井ゆいさんより語られました。
いやはや何とも忙しいことですね。
こんな活動まで立ち上げようとしていらっしゃるのに…。
とりあえずこちらとしては、得難き貴重な交流の場を設けていただいているという、それだけで何よりです。
レポート書くばっかで運営には何ひとつ関与してない私ですが、これからも「ボドトーーク」に可能な範囲で関わっていけたらと思っているので、今後ともどうかどうか、よろしくです!!
(了)