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ボードゲーム業界交流イベント「ボドトーーク」テストプレイ会にて今後の方針など協議(そして「よくばりじゃんけん」とは!?)

当noteでも紹介しているボードゲーム業界交流イベント「ボドトーーク」。これまでに3回開催されている本イベントについて、参加者からいただくアイデアなどを「全部試してみたい!」という主催の柚井ゆいさんの思いから、先般8月14日に「テストプレイ会」なるものが開催されました。

会場はいつもの表参道、SPRING TERRACE。
19時よりこの建物の4Fにて行なわれました。

普段の「ボドトーーク」と違い、言うなれば今回の集まりは、イベント企画サイドの視点から「今後の運営どうしていくの?」について、議論と実験を行なう会。そのため参加人数も20数名に落ち着いており、主催の柚井ゆいさんを中心に話し合いが行なわれました。

柚井ゆいさん(主催)

また、議論してるだけじゃなく、全員参加のゲーム「よくばりじゃんけん」(「しのはらじゃんけん」とも)が行なわれたり、いつもの「ボドトーーク」的な交流会も行なわれたりと盛りだくさんであり、いち参加者としても大変満足度の高いイベントでありました。


まずは全員自己紹介タイム(1人1分)

「ボドトーーク」に「1人ずつしゃべる時間があった方がいい」という声が寄せられたそうです。「じゃあやってみよう!」ということで、持ち時間1人1分での自己紹介タイムが初っ端に行なわれました。

自己紹介タイムの合間に届けられたピザ
(パックマンの形にして撮るのは私の習性w)
柚井ゆいさんはパイン入りがお好みだそう

(全員の自己紹介終えて)

「え、良くない?自己紹介。どう?」
「良きー」
「ただこの人数じゃないとできないかも」
「1人20秒くらいなら100人回せる」
「20秒しゃべる時間あるかな」
「そう考えると20~30人がベストか」
「ブロック分けてそん中で自己紹介するとか」
「これはこれでありですね」

その場で交わされていたやりとりより抜粋
(表現は微妙に変えたり変えてなかったり)

実際に自己紹介タイムやってみての感想は、皆様おおむね「これいいんじゃないの」という方向にて落ち着いたかと思います。課題は「100人規模とかになってもこれ現実的にできるか」ということ。

これに対しては、

「撮っておいてプロジェクターなりでずっと流しておくのは」
「グーグルフォームに入力してねをマストにしちゃうのは」
「名札をちゃんと作り込む」(作る人の手間…)
「最初は10人単位で円になって自己紹介し合って、それをメンバー変えて回していくとか」

といった意見が出たりしました。

また、自己紹介の議論から派生して「参加者の属性」(このイベントに何を求めているかなど)を明確化したら、もっと実のあるコミュニケーションの生成につながるんじゃないかということが話し合われたりしました。

「その10人の自己紹介コーナーへの参加は任意とするのはどうか」
「そう考えて設けたのが初心者エリア。あれは好評だった」
「名札とかに参加目的も分かるようにしては」
「そのアイデアめっちゃ出る、シールで色分けしてほしいとか」
「目的を各自が書ける掲示板みたいなのがあったらいいのでは」
「初心者エリアとゆっくり話したいエリアみたいな分け方」
「やっぱり自己紹介は事前にがいい、スペースとかズームなど」
「…事前ヒアリングシートで結局良いのでは」

議論は尽きませんが、「自己紹介の時間を設けられる人数の時は設けるし、無理な時はヒアリングシートを充実させる」くらいが落としどころなのではないのかなぁ、というふうに収束したと思います。

話を聞いていて思ったのは、柚井ゆいさんて割と勢いで突っ走る方に見えて(失礼…)、想像以上に全体のバランスを意識されているんだなぁ…と。少数派、マイノリティー、消極的なスタンスになってしまう側を極力取りこぼしたくないという思いを、彼女の言葉の端々から感じました。

なるほどこういう方だからこそ多くの方に慕われ、みんな付いていくんだなと思いつつも、アニメ好きの私はついつい「響け!ユーフォニアム」の黄前久美子を思い出し、みんなの声を何でも拾おうとし過ぎて負担を過分に背負いこんじゃいまいかと、ちょっと心配になったりもするのでした。

議論の後半、

そもそも柚井ゆいさんが「ボドトーーク」をこういう風にしたいっていう話を聞きたい

という問いかけに対して柚井ゆいさんは、

「最初はゲームマーケットですれ違う人たちと腰を据えて話したい機会がほしくて始めた。やってみたら凄く需要を感じた。3回目で落ち着いてきたいま、やっと自身がボドトーークを楽しめたと感じた。今後どうしていきたいってビジョンが明確にあるわけではないけれども、しいて言うなら継続していきたい。規模拡大ありきではなく、100人規模のを半年に1度やって、あとは小規模のイベントをコンスタントにやれる…のがいいのかなと思う。私のやりたいこととしてはみんなと仲良くなれればそれが楽しいし、そこからお仕事が繋がって業界が発展していけばいいと思っている。みんなの夢を叶えられる場所にしたい!」

…というような主旨のコメントをされました。

「ホドトーーク」における柚井ゆいさんの理想形と今後の方向性について、彼女自身の思いや参加者の思いも含めて、存分に納得感の深い、まとまった話し合いと共有がなされたかと思います。

ちょっとした(!?)サプライズ

今回の参加者のひとりであるだいふくさんにプレゼントされたこのバッグ。
何とこれ、北海道にあるゲームメーカーClaGla(クラグラ)社員のサインが書かれているのだそうです!!

すげー!!!!!

さすがに泣いちゃった写真は撮ってない(と思う…)ですが、何か凄いサプライズなのは伝わってきます。

ClaGlaと言えば、多くの方がよく知っている作品としては「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ」あたりでしょうか。昨今では「教祖爆誕」が話題作です。

いかなる人数からでもひとりの勝者を決める驚きのゲーム「よくばりじゃんけん」とは何か!?

さて、今回のメイン記事いってみましょうか(え?)。

議論フェーズが終わった後は、みんなでなごやかにゲーム大会。とはいえ、20数人が同時参加できるゲームなんてある?それゲームとして成立するの?ホントにっ!?…というのを実証するのも「ボドトーーク」テストプレイの狙いだったりします。

ここで登場したのがアークライトのゲーム編集者のざくにさん。このお方が「めちゃくちゃ凄い」と推奨する「よくばりじゃんけん」とはいったいどういうものか。ルールは次の通り。

<よくばりじゃんけん>(しのはらジャンケン)
概要:
・グーかパーしか出せないじゃんけん
・集団の中からひとりの勝ちを決めるゲーム
ルール:
・参加者は全員、掛け声と共にグーかパーのいずれかを出す
・全員がグーならあいこ
・パーを出したのが2人以上の場合、パーを出したプレイヤーは脱落する
・パーを出したのが1人だけの場合、その人が勝者となる
・以上、勝者が出るまでこれを繰り返す

このルールを聞いてまず最初に思うのは、

「え?だったらある程度の脱落者が出るまでグーで良くね?」

ということだと思います(というか、私がそう思ったのですが)。

しかし、全員が同じことを考えたとしたら、どうでしょう?
そこで1人、パーを出せば他のみんなを出し抜けるんですよ?

そう思って、ほくそ笑みながらパーを出すと…
そういうときに限って、同じようなことを考えてる人が他にもいて…
ハイ仲良く脱落~☆

要するにこれ、どこで独り勝ちするか。
そのタイミングを狙い撃つゲーム。

こんなシンプルなルールなのに「ジレンマ」という言葉を嫌というほど痛感させられる「よくばりじゃんけん」。この秀逸なゲームシステムを考案したのは篠原遊戯重工というゲームサークルの篠原さん(バッティング等ゲーム作品の作者)。その作者の偉業に敬意を払い、「しのはらじゃんけん」とも呼ばれているのだとか。

「よくばりじゃんけん」、紹介者ののざくにさんも仰っていましたが、これ多人数が集まる飲み会でひとり誰か勝者を決めたいときなどにめっちゃ重宝するかと思います。

これが今回のよくばりじゃんけん賞品
サイン入りカントリーマーム
(お菓子自体は当方が持ち込んだお土産です)

いよいよ交流タイム

「ボドトーーク」のメインである交流タイムも、今回はテストプレイ。そのやり方は次のようなもの。

4人か5人くらいで何となく適当に固まってその辺に散らかって好きに交流を楽しんでいただいて、5~10分くらいで頃合いを見て「チェンジでーす」って言ったら入れ替わってください!

さらに、

移動のルールは、固定のメンバーが半分くらい、入れ替わるメンバーが半分くらい。なのでその地域の主を何人か決めといてください!

という一応のルールらしきものが設けられましたが、私はその辺の解釈が適当だったので、とりあえず「チェンジ!」って声が聞こえたら固定とか考えず、どこかしらのグループに移動し勝手に加わっておしゃべりするっていう風にしてました(笑)。

一緒に遊べるアイドルゆぃかさん
ボドゲゴのマスコットキャラ、すたぴと一緒💕

覚えてるだけで4回くらい入れ替わったかな…。
それぞれのところでどんな話をしていたかというと、

・謎を解けないと買えない不思議なアパレルショップ、トキキルの話
・のざくにさんによる「ito」などにまつわる話
・SEO的に広めるためのクラファン活用方法とか(聞き専)
・私がnoteを書くうえで心掛けていること

…という感じで、この短時間チェンジにより、多岐に渡ったお話しをしたり伺ったり出来たんじゃないかなぁと思います。いろんな人たちと出会い、見聞を広げるという意味ではプラスに働くのではないでしょうか。

お話しタイム中に回って来た
「ボドトーーク」交流ノート
私も書き込みました

今回の入れ替え式についても、終わった後で柚井さんを中心にみんなで総括しました。

「お見合い式?入れ替え式?結構良かったなと思ってる」
「少人数だから良かった」
「10人とかの入れ替えだときつい」
「5人のグループをいくつか作るみたいなのが良き」
「テーブル毎に会話の候補がほしい」
「トークテーマのカードとか用意しておいて、最初の1~2時間はその方式でやってあとはご自由に、みたいのだと最後のご自由にで好き好きにできる」
「これがボドトーークっぽい。理想形かも」
「人数これくらいが良い」
「大人数だから最初の一歩が踏み出せた。100人いることはそれ自体価値」
「たまには大人数でやりながら、基本的には少人数だったりちょっと亜種な会をやろうかな」

その場で出た意見としてはおおむね以上。
建設的な議論ができる人間集団って素敵ですね。

次回(第4回)の「ボドトーーク」について

開催日は9月13日(金)19時~にて決定、既に募集も始まっています。
私はもう申し込みました!!

今回もとある企業にスポンサードいただいているとのこと。
(公式の告知を待たれよ)

今後の「ボドトーーク」展望

10月はハロウィンイベントを画策している模様。
ハロウィンらしく仮装してくることが前提のパーティーとか!?
11月もやれたら。
12月は忘年会やって、柚井ゆいさんのお誕生日会やって、年越し!!
来年は小規模のイベントをやっていき、夏か冬に100人規模?

という感じの展望が柚井ゆいさんより語られました。
いやはや何とも忙しいことですね。
こんな活動まで立ち上げようとしていらっしゃるのに…。

とりあえずこちらとしては、得難き貴重な交流の場を設けていただいているという、それだけで何よりです。

レポート書くばっかで運営には何ひとつ関与してない私ですが、これからも「ボドトーーク」に可能な範囲で関わっていけたらと思っているので、今後ともどうかどうか、よろしくです!!

(了)


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