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IchigoJaManデザインフェスタ訪問レポート~IchigoJam応用と電子工作の数々
IchigoJamと電子工作の世界へようこそ。東京ビッグサイトで開催されたデザインフェスタより、IchigoJaMan様ブースの訪問レポートをお届けします。
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IchigoJamってなぁに?
IchigoJam(イチゴジャム)とは、およそ一般的なクレジットカードくらいの大きさのコンピュータで、「こどもパソコン」と呼ばれています。
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IchigoJamの特徴は本体だけならおよそ1,500円程度(※)と極めて安価に購入でき…ていたことと、電源投入後すぐにBASICか起動しすぐにプログラミングを始められること。また様々な外部入出力機器やセンサーなどを接続することで様々な用途に応用することが可能で、今回紹介するのは主にそうした応用工作の数々となります。
(※)これを書いている2022.5月時点では半導体不足などの影響により、入手がしづらかったり、入手出来ても高額だったりするようです。
▼過去に私が書いたIchigoJamの説明記事です。
IchigoJaMan(斎藤史郎先生)のご紹介
斎藤史郎先生は長野県上田市において上田市マルチメディア情報センターの主任を務め、地元の十勇士パソコンクラブにて子供~大人までを対象としたプログラミングや電子工作などを教えていらっしゃいます。
この方です!!
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私のnoteでも本当にいつもお世話になっております。この日はじめてお会いしたのでかなりドキドキしつつもいろいろ聞いてきましたので、ここからは早速その内容を紹介していきたいと思います!
▼出展内容の詳細についてはこちら(むしろ私の文章いらないって噂が)。
なお今回ご紹介にあたり動画をあげていますが、すべての動画にて斎藤史郎先生が解説をしてくださっています(たまに私の声も入っていますがそれは聞かなくて良いです…)。なので再生可能な環境にある方は、動画も見つつ楽しんでいただければ幸いです。
IchigoJam制御信号機
じゃんっ!!これをお読みの皆様は信じられるでしょうか?この信号機が先ほど紹介した小さな小さなコンヒュータ、IchigoJamにて制御されているということを。
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斎藤先生いわく「プログラミング次第ではリアルな信号機っぽいことができる」とのことです。IchigoJamのプログラミングでですよ?まぁ信号機を作ることなんてそうそうありませんが、夢が広がると思いませんか?
IchigoJam制御LEDパネル
なんとLED表示機も動かしちゃいますIchigoJam。1パネルとはいえちゃんと文字が流れるんですよ。
「テレビと同じく上から下にスキャンして表示しているので、動画だと見づらいかも…」と仰られていましたが、いえいえこの通りバッチリですよ。
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表面はアクリル仕上げで美しい…。
さすが電子工作を教えている斎藤先生だけのことはあります。
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裏側も見せてくださりました。配線もキレイにまとまってますね。
IchigoJamのプログラム制御で動いているとのことです。
IchigoJam制御ビンゴマシン
宴会の余興などでおなじみのあのビンゴ。1~75まである数字のいずれかを表示するのがこの機器。ボタンを押すと高速で数字が変わり、やがてひとつの値で止まります。なおボタンを長押しするとこれまで出た数字を振り返る「レビューモード」となるとか。これはかなりの親切設計ですね。
IchigoClock LED
美しい輝きを放つ光の時計。赤が秒針、緑が分針、青が時針の役割を果たしています。LEDは砲弾型のRGBタイプを使用しているみたいですね。ちなみにこれの制御はIchigoCakeで行なっているらしいです。
「Ichigoシリーズにケーキなんてあるの?」「それショートケーキやん」という声も聞こえてきそうですが、驚くなかれ。ちょっぴり大人なこどもパソコン「IchigoLatte」や、こどもサウンドグラフィックボード「PanCake」が合体しなおかつパワーアップして登場したのが「IchigoCake」というわけです(などと言っていますが私は見たことも使ったこともなく…)。こちらはBASICの他にJavaScriptも使えるのが特徴みたいです。
SanadaJam(IchigoJam互換機)
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これがSanadaJam(写真はRLタイプ)。IchigoJamと似ていますがそれもそのはず。なにせこれは本家IchigoJamの回路を元に基板をオリジナルで設計して作り起こした互換機なのです。信州上田と言えば真田。真田と言えば特徴的な「赤備え」。だからSanadaJamはこのように鮮やかな赤。むしろ色彩的にはこちらの方がイチゴな感じがします。
SanadaJamの特徴は赤いだけではありません。本家IchigoJamがファイルを4つまでしか保存できないのに対し、SanadaJamはなんと128個もの保存が可能とのこと(!)。IchigoJamのファイル数問題についてはこれまでも様々な対策が試みられてきましたが、SanadaJamの導入によりこの問題が一気に解決してしまいます。真田軍おそるべし!ぐわっ!!
なお当日はSanadaJamのSとRの2タイプが販売されていました(型番がRLとなっているのは使用した開発ボードの関係のようです。詳細はリンク記事を参照)。価格は2,500円なのでイチゴジャムならぬニゴジャムですが、現在(2022.5月)は半導体不足により本家では手に入らないそうなので、ここで手に入るのは貴重とのこと(さすが真田、軍備の蓄積は欠かさない!)。ということでSanadaJam-RLタイプを購入させていただきました!
電子工作(ルーレットとサイコロ)
こちらはIchigoJamではないのですが、斎藤先生の手による電子工作の数々を紹介します。
電子ルーレットはボタンを押すと回り始め、だんだん動きがゆっくりになって止まるというもの。0が★になっており、ここに当たるとラッキーという占いができるとのことです。
電子さいころもまたボタンを押すと1~6のいずれかの目が出るというもの。長押ししている間は回り続ける仕様のようなので、気合い入れて振るダイスなどは念を込めてボタンを押しましょう(笑)。なお当たり前ですが目押しなどばできません。
(実はボタンを長押ししている間コンデンサに充電され、ボタンを離した後に充電された電力を消費して回って止まるので、デジタルパターンとアナログな電力との融合で、結果としてランダムになるという奥の深い仕様になっているらしい…)
私はボードゲームファンでもあるので、この電子さいころminiを色違いで2つ購入しました。実際のゲームは2d6を振ることが多いので。これボードゲームのセッションで役立つかな?
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その他にも…
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ハートだったり。
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ネコだったり。
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さまざまな電子工作の数々を即売しておりました。
StickJam バーサライタ
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おおっっ!!あのIchigoJamを搭載した「振るパソコン」ことStickJam バーサライタが売っているではあーりませんか!
これが「振るパソコン」StickJamです!
LEDの残像効果により振ることで文字が見えるハンディデジタルサイネージ。IchigoJam-BASICでプログラムを組むことにより、文字を自在に書き換えすることができるという優れモノです(ただし16×8ドットの範囲で)。
斎藤先生はひとつひとつ手作りだからしんどいと思うんですが、私これ流行らせたいんですよ…。私は自分の趣味で「実里」って入れたけど、推しの芸能人やスポーツ選手入れたり、カンタンなメッセージ入れたり、需要いくらでもあると思うんですよね。ネックになるのが「文字を入れる」という部分なのですが、私はプロのドット屋なのでそこ補完できます!
ということで、これほしい方~!
ブースで聞いたときにはまだ在庫あったようなので、上の動画見てこれほしいよっていう方おられましたら、私のプロフィールから飛べるリンク経由でメールを送ってくださりましたら販売斡旋させていただきます。なお文字については「こんな文字入れたい」っていうのを知らせてくださったら私の方でそれが実現可能かどうかを判断します(なにせ16×8ドットなので、できることとできないことがあります)。価格については(文字入れも含めて)お問い合わせくださいませ。
斎藤先生、当日はお疲れ様でした
末尾にこの日のレジュメ(展示品のご案内)を掲載しておきます。
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ということで会場からは以上です。気が向いたら購入したSanadaJam-RLの使用感レポートなどを書くかもしれません(またそうやって宿題増やす!)。
ではでは、帰りも安全運転でっ!!
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