愛知ゲーム行脚②尽きることのないビデオゲームへの愛がそこに~天野ゲーム博物館に行ってきました!!
かつての同志たち~先輩・同僚に会うために、私はそこへやって来ました。そう、これはゲームのことなら幾千の夜をも語り尽くせると信じて疑わなかった、あの頃の自分に出会うための旅の記録。
天野ゲーム博物館への道
先ほどまでいた栄(愛知ゲーム行脚①)から地下鉄名城線で金山へ。
そこで名鉄という私鉄に乗り換えるのです。
割と都会的な風景に揺られ、着いたのはここ。
ここで本当に合ってるのかな…。と思いながら地図を見て進んでいくと…。
ついに見つけた、ここが天野ゲーム博物館!!
西尾駅からここまで徒歩5分です。
天野ゲーム博物館に到着…そのおびただしい量の貼り紙に息を飲む
天野ゲーム博物館に到着。どうやら私が一番乗りらしい。それにしても…指定された待ち合わせ場所はここで間違いないんだよね?私はここが何なのか来るまで知らなかったのだけど…。
「日本中のレトロゲームマニアの集る店」(原文まま)。なるほど、確かにこれは我々が集まる店だわ。
日本一のハングオンってどんなんか興味あり過ぎ。
ベラボーマンボタンとかどれくらいの人が意味分かるだろうか?
「十六才未満の方(小学生・中学生又それ以下の方は~)」のあたりがもろに昔のゲーセンだわ。最近のゲーセンはこういう貼り紙あんまし見なくなってません?(入場規制は風営法に則っていると思うけど)
この天野ゲーム博物館はテレビやラジオ、雑誌にもよく取り上げられているらしく、その記録が店前に貼り出されています。
お店を遠景からパチリ(撮影)。こじんまりとしている気がするけど、この中に我が国のビデオゲーム文化が詰まっているのか…?
自転車に乗ってるジョウロの存在感があらためて見ると何ともですな。
待ち人来たらず…まぁみんな車で来るからね。遅れてるみたいやし。私はひと足先に入らせてもらうかなー。
失礼しまーす…と、心の中で言いながら自動ドアをくぐる。
消毒は忘れずに!!
蘇る青春の日々…あの頃のゲームセンターがここに
おおおおおおお!!!!!!!
こ、こここここ、これは!
これは!
これは!
これは!
涙…涙…涙…。
これはまぎれもなく、私が学生の頃に通ったゲームセンターそのものです。
私の、青春です。
ゲームは新旧揃っているけれど…。
この店内の空気感。
この筐体の並び具合。
この店内に響き渡る効果音。
かつて胸ときめかせながら通ったあの頃のゲームセンター。
校則でホントは行っちゃいけなかったらしいあの頃のゲームセンター。
(私は学生手帳読んだことないから実際どうだったか知らんw)。
不良の溜まり場と呼ばれていたあの頃のゲームセンター。
(確かにそういう面があったのは否定できないが…)
そんな我が青春の日々が…。
まさかこんなところに息づいていようとは。
ダメだ…。
これはもう…。
衝動が…。
止まらないっ…!!
往年のコナミシューティング、「グラディウス」シリーズだって…
この通りのラインナップ!!
「マジンガーZ」。主題歌を歌っていた水木一郎氏の訃報が伝えられたのは私たちがここを訪れた翌日のことでした。ご冥福をお祈りいたします…。
脱衣麻雀。勝つと女の子が服を脱いでいくアレです。
当然18禁だったはずだけど、私はあのとき何歳だったのだろうw
思えば麻雀のルールほとんど知らないのに揃えられるだけで遊べてました。ド素人同然でありながら姉の未来まで到達したことは私の密かな誇りです。
おっと!!いくら撮影&掲載許諾いただいたからって写真撮ってばっかじゃ申し訳ない。ここはゲーセンなんだから、ゲームプレイしないとっ!!
久々のアーケードゲームプレイ(奇々怪界、ガンスモーク、サイコソルジャー、ハングオンetc)
ということで一番入口付近にあった「奇々怪界」をプレイしてみることに。私これ、最後にプレイしたの高校生のときとかだよ!?
(うっ、いかんいかん私が10代でないことがバレてしまうっ!!www)
奇々怪界(1986年/タイトー)
もはや懐かし過ぎてどんなゲームだったっけくらいな感じだけどとりあえず始めてみることに。
連射スイッチついてるのは有り難いねぇ。おかげさまでサクサク進む…。
あれ?私何故か、敵がどの方向から攻撃してくるのか全部把握してるぞ?
あれよあれよという間になんと3面ボスを突破。
ちょっと待て!!
私このゲーム、そもそもこんなとこまで進んだことないんだけど!?
あえなく4面でゲームオーバー。
いやいやいやいや、これ進み過ぎだって!!
軽く数十年まったくプレイしていないゲームの腕前が衰えるどころかむしろ上がっているなんて、そんなことこの世にある?
ホントにっ!?
ましてやここしばらくアナログゲームばっかしで、アクションゲームなんて触ってすらいないというのに…。
うわーちょっとちょっと1位だってさ!!
1位なんて、社会人になってからこちとらン十年もらったことないよ!
ということで、ネームエントリーさせていただきました!!
お次はこちら。
ガンスモーク(1985年/カプコン)
懐かしの「ガンスモーク」(1985年/カプコン)。これは私、当時6面くらいまでは1コインで行けたんだよな。残念ながらクリアは未だ果たせていないのだけど…。
こちらはプレイ中の写真撮れず(そんな余裕のあるゲームじゃないので)。しかし5面まで行けたのはン十年ぶりにしてはなかなかではないでしょうか。ということでこちらも栄光の1位。しかしよく覚えてるもんだな私…。
サイコソルジャー(1987年/SNK)
今度は「サイコソルジャー」をプレイ。1987年/SNKの作品で、ゲーム中に主題歌が流れるというとても珍しい仕様でした。
ゲームセンターの中に高らかにサイコソルジャーの歌を響かせる、この高揚感が…沸き上がる熱情が…皆様に!貴方に!分かりますか!?
私、この歌いまでも1番だけなら何も見ずに歌えますよ?
これは当時やり込みました。残念ながら1コインクリアは出来ずじまいでしたが(1コインだと4面まで)、コンティニューしてエンディングまで見た記憶があります。
…の割には、今回は1面も越えられなかったなぁ。やはり麻宮アテナの姿と歌に気を取られ過ぎたのが敗因だったか。うぅむ。
さて、いよいよ入る前から気になっていた…コイツだ!!
スーパーハングオン(1987年/セガ)
「ハングオン」(1985年/セガ)は後に続くことになるセガの体感ゲームシリーズの記念すべき第一作目のタイトルで、このバイク筐体がゲームセンターに現れたときのインパクトは強烈でした。
世界に1台…。確かにこの筐体で「スーパーハングオン」が入ってるのは珍しいかも。「ハングオン」はスーパーになってBGMやコース(難易度別)が選択できるようになったんですよね。
ということで昔を懐かしみながら「スーパーハングオン」をプレイ。実際にバイクを模した筐体にまたがり、画面を見ながら運転するのですよ。
あの当時はこれをプレイしながら、いつかバイクの免許取ったるとか思っていたんだよなー(現在は車ですらロクに乗れませぬ)。
しかしあえなく途中でゲームオーバー。でもチェックポイント2つ突破したのは、バイクどころかモーターの付いた乗り物をまったく運転できない私にしてみたらそれなりに健闘した方じゃないですか?ねぇ?ねぇ?
ということでここでもネームエントリー。
ところで私のネームが何でいつも「ASP」なのか気になっている方もおられるのではないでしょうか。これは私が雑誌ライター時代に名乗っていたペンネームのひとつなのですが、現在の私につながる名前でもあるのです。気になる方は日本語入力キーボードでかなをONにした状態で「ASP」と入力してみると分かるかも…?
(より詳しくは下記note参照)
天野ゲーム博物館にはさらに奥があった!V.I.Pルームの「ダライアス」(三画面筐体)
同志の皆様とも合流し、懐かしさを分かち合うように天野ゲーム博物館内を散策していると、ガラスの向こうにこのようなものを発見。
あ、あれは…!!
間違いない、あれこそはかつて我々が熱中したタイトーの三画面筐体「ダライアス」ではないか!!しかも「ダライアス神-KZS」氏の名前まで飾られているぞ!?(本作品においてとても有名なハイスコアラー)
なんとかあそこにたどり着きたいが…。
なんとこの部屋、V.I.Pルームになっており、会員カードがないと入れないのだとか。それだけ貴重な資産ということなのでしょう。
じゃあ会員になれば…。うげげっ!!
な、なんやそれ~!!
いま土曜の午後だからダメやん!!
ううう…この壁の向こうにダライアスが…。
あきらめきれない我々は、なんとか会員になれないものかと館長の天野さんに交渉することに。すると、普段は実技試験など実施しているそうですが、今回特別に申込用紙の記載だけで入れてもらえるようになりました。
この用紙が認められたら、晴れてこのようなカードキーを受け取ります。
では、いよいよ奥の間へ…。
>OPEN DOOR
開いた~!!
ついに「ダライアス」とご対面。
お、隣には「スペースハリヤー」もあるぞ。
これが我々世代を当時熱狂させた三画面筐体。座ると効果音がボディソニックとなって身体に響く、それはそれは現代の4Dシネマのようなシロモノだったのです。
2人プレイ前提のシートなので、1人プレイのときは友達が隣に座れます。
よく考えられていたのですよ本当に。
「ダライアス神」ことKZSさんのサイン。当時はこうした有名ハイスコアラーが芸能人のごとく輝きを放っていたものです。
あれ、KZRさんみえられたの11/27…つい先日だぞ!?
ちょいとブレてしまったけど、店長からのメッセージ。
ここにある「ダライアス」はオールドバージョンとのこと。
私もそういや、当時ほとんどニューバージョンばっかりだった気がする…。
「東京のダライアスの神の指導によりバージョンを替えました」とのこと。ありがとうダライアス神様!!
「ダライアス」のバージョンによる違いが丁寧に解説されています。
「ダライアス」と言えばその幅広な空間を活かした巨大なボスキャラ。1体が普通の1画面分相当のスペースを占拠するくらいの大きさだから、そのデカさが伺い知れるというものでしょう。当時ボスキャラはだいたいデカかったことから「デカキャラ」と呼ばれていたりしたものでした。
さてひととおり感激したところで、いよいよ座るよ。
ドキドキ…。
懐かしみ~。これもプレイするの相当久しぶりなはずだけど(さすがに学生時代以来ではないはず)、なぜか敵の出現位置がだいたい頭に入ってる私。普段は物忘ればっかしなのに、こういう記憶って脳のどこに保存されているのだろう?
これが1面ボス、キングフォスル。当時は何故か「キングホウィッスル」と呼んでいたなぁ。それじゃ笛だっつーの!!
ボスキャラとの戦闘中にスマホで写真撮れてる私を誰かほめてほめてw
撃破~!!
いや覚えてるもんだね~ホントに。
ブレててよく分からないかも知れないけど3面のボス。デュアルシェアーズといってアメリカザリガニをモチーフとしたボスなんだって。
結局2回やって2回とも4面まで進んでゲームオーバー。シューターでも何でもない私が年単位の久々でやった割には健闘しました。うん。
いやもうこのお店は神です!!いつまでも我が国にこの三画面筐体を残してください!!
あぁなんか「ニンジャウォーリアーズ」も久々にやりたくなってきたな…。
こちらは隣で同志がプレイしていた「スペースハリアー」。当時セガの体感ゲーム第2弾としてリリースされました。これはシットダウンタイプですが、当時これの乗り込む筐体(ローリングタイプ)があり、それはそれは注目を集めていたものです。
ということで!!天野ゲーム博物館の紹介をさせていただきました。店長はご高齢なれど本当にビデオゲームを愛されているのが話の端々から伝わってきました。遠方なのでなかなかお伺いできませんが、愛知を訪れた際にはまたぜひ寄らせていただきたいと思いますので、どうかまだまだ長生きしてくださりますようお願いします!!
さらば愛知よまた会う日まで
さて、集まったかつての雑誌ライターのメンバーと名古屋に戻り、昔話に花を咲かせながら手羽先山盛りで一杯…いや十杯over!
(…言うほど昔話してなかった気がするのは、みんながまだゲームに対してそれなりに現役だからなのか!?)
ご馳走様~。さぁこれから新宿まで再び夜行バスの旅だ!(何て強行軍w)
ライター同志の皆様(特に愛知の同期S.Hさん!)このような素敵スポットにご招待くださりありがとうございました!!
昨日行った場所:(こちらはボードゲーム)
アナログゲームもビデオゲームも、携わる人たちの愛が支えていく。
そんなことをあらためて認識した愛知ゲームの旅でした。
また必ずや、また会う日まで!!
(了)