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色は匂へど

春になると、つい桜をみて思い出す。

日本古来の和歌

有名どころだと、小倉百人一首
その中を眺めると「春」を詠った和歌は沢山あるあれど
この歌は分かりやすいと思う。

小野小町 九番目の歌

花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに

訳は以下の通り

桜の花はむなしく色あせてしまった。
春の長雨が降っていた間に。
私の容姿もすっかり衰えてしまった。
生きてることのもの思いをしていた間に。

小野小町は美人の誉も高いが、この様な和歌を残している。
どんなに美しいものも、色あせていくもの。
桜の花の儚さに、人生への衰えへの哀歌である。

古来から、日本人の心の何処かには、儚さとその潔い美しさの美学が宿っているのではないか
この和歌を眺めみても感じることが出来る。
それは日本が周囲を海に囲まれた、島国から来てるのかもしれない。

でも今の日本はただの島国ではない。
グローバルに、海を空を、大地さえも繋がっている。

その変革の時代にのって、空へ大海の航海に出よう!

なんて、ふと桜をみてて、感じたこと。


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