雑誌探訪 「一個人 2024年5月号」
「一個人 2024年5月号 No.254」
「一個人 2024年5月号」では、「古事記(こじき)」の特集が組まれていました。
古事記といえば、日本でもっとも古い書物の一つで、神話や天皇家の歴史が綴られているものとしても知られています。
主な記事は以下の通りです。
そのほんとんどの監修を、三浦祐之(みうら すけゆき)さんが行っています。古事記研究で一般によく知られている方です。
三浦さんの主張はとてもユニークで、古事記の世界観を立体的に捉えているところに特徴があります。
代表的なのが、古事記の世界観を「垂直的世界観(弥生的・北方的)」と、水平的世界観(縄文的・南方的)」とで捉えていることです。
「垂直的世界観」とは、「高天の原(たかまのはら)」、「葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)」、「黄泉の国(よみのくに)」という垂直の三層に分けて世界を捉える世界観です。
「水平的世界観」とは、それらの三層の世界にたいして、海の向こうに「常世の国(とこよのくに)」「ワタツミの宮(みや)」「根の堅洲の国(ねのかたすのくに)」という場所があるとする世界観です。
そのような世界観をもって、古事記の物語を読み解いていきます。
また、古事記は大きく三つに分けて分析されます。
上巻は、主に神話の神々のお話。中巻は、神々から人にかけてのお話。下巻は、主に人のお話です。
特集では、それぞれの特におもしろいエピソードを中心に、紹介されています。
他にも、ミステリアスな部分や、歌謡のおもしろさなど、古事記の魅力が多面的に紹介されていますので、ぜひご覧ください。
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