ストレスを背負い続けるとカメさんになるお話。
ストレス…
その反応は様々…イライラしてみたり、ショックを受けたり、クヨクヨ悩んだり、悲しみで気力を失ったり…
そんなストレスを、どうにかこうにかしながら、生きていくわけですが…
どうにかこうにか…できなくなって、迫りくるストレスを、ただ背負い続けてしまうと…カメさんになる…というお話です。
ストレス…といえば…
ハンスセリエ博士のストレス学説→→→ストレスは、時間と共に、心身に段階的に影響を及ぼしていくことが 明らかになっています。
時間と共に起きる 段階的な影響は、こんな感じです…
①ストレス発生!
発生後すぐに、心と身体に、ショックが表れます。呼吸や血流が乱れる、消化器系が弱る、体温が低下する…などのような症状で、パワーダウンします。
この状態が、数分〜1日程度で、性格や内容により長さがちがうというのも興味深いところ。
その後…
②ストレスに備えなきゃ!
…と、脳からの指令で、ストレスに耐えるための身体作りをする、あらゆるホルモンが分泌されます。
劇的なショック状態が、すこーしカームダウンされ、ここから耐えていかなきゃ…という備えのために、筋肉が緊張しやすくなったり、体温が上昇したりします。
③どうにか、こうにか、やってみる時期。
【ストレス】 ⇆ 【自らの抵抗力】
これが確立され、苦しいながらも、どうにか、こうにか抵抗しながら、心身をキープする時期。
この、どうにか、こうにかの時期の大変さ、長さによって、毎回同じように過ごす人もいれば、無意識のうちに、自分を5通りに変身させながら過ごす人もいます。
④ここからが、ストレスの恐さ…疲憊期。
ストレス発生のショック⇒備えなきゃ⇒どうにか、こうにか抵抗しなきゃ
そんな段階を経て、ストレスが無くなれば、一安心ですが…
ストレスが無くならずに、同じ苦しみが長期間ずっと続いたり、ドサッ、ドサッ…っと、新たなるストレスが積み重なってきたら…
抵抗するチカラのストックは使い果たされます。
・抵抗するチカラが無い
・考える余裕が無い
・自分の決断に自信が持てない
・不安感、疲労感、あきらめ感がずっと続く
そんな状態で、背中は曲がり、顔はたるみ、身体全体を使わずに、ウデだけで作業するクセから、ウデ〜手先が固まり、
ウデや手先の緊張が、常に精神をネガティブにさせる…
これが、ストレスの段階的な変化であり、カメさんが誕生するプロセスです。
「自分の中の、5通りの自分」と、常々お話している中でも、カメさんだけは、この、疲憊期の状態。だから、「カメさんだけは、別の世界にいる」…と、以前の記事にも書きました。
⑤疲憊期について思うこと。
ストレスを受け、ショック⇒備え⇒抵抗…という段階を経て、どうにもならず、疲れきって、あきらめモードになり、
疲憊して、心がうまく機能しなくなる、身体もうまく機能しなくなる…、気力体力がどんどん無くなる…、
行く先にあるのは、死。
そう実証されています。
そんな危険な状態ならば、カメさんにならないために、どうしたら良いの?!?!
…という声が多くなってきた、ストレス社会では、カメさんにならないための思考法や、メンタルトレーニングも、たくさん出回っています。
でも…、そうじゃない。
そうやって、カメさんを「悪」と捉えた結果が、昨今の、うつ病患者の人口の増加(この10年で世界的に18%増加。※WHO調査より)につながっているんだと思います。
人は、ストレスを抱える生き物。
人は、頑張り過ぎちゃう生き物。
人は、時に、チカラを使い果たし疲憊してしまう生き物。
それを認め、「カメさんにならないように…」ではなく、「カメさんって こんな状態で、ここがイイトコ、ワルイトコだね(^^)」…と、前向きに取り扱うこと。
逃げ回る、避けるではなく、どんなときにも、認めて愛することで、道は見えてくるのだと思います。
カメさんの行く先に、死があるのは事実です。
だけど、カメさんにも、他の人には無い素晴らしい部分が、たっくさん、あります。
今回お話した、カメさんの誕生プロセスを知ることは、すごく大事。カメさんのイイトコ、ワルイトコを知ることも大事。
愛する人を、何人も、うつで亡くしたからこそ、この考え方を、とても、とても、大切にしています。
ストレスを背負い続けたら、カメさんになる…
なりかけたところで気付いたら…ちょっと息抜きするも良し、
なってしまってから気付いたら…自分を責めずに「あぁ、そうか、こんな状態なら、仕方ない」…と、お休みするも良し、
なってしまった人が身近にいたら…この話や、下にあるカメさんのご紹介記事が、大事な人に寄り添うためのお役に立てば、なにより嬉しいです(^^)
※※この記事は5月に公開後、間違えて削除してしまった為に、再度アップ致しました。以前の公開後に記事を読んでくださり、スキしてくださった皆様、大変申し訳ございません🙇♂️
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