おばちゃんズ②~苦行の後に
前回はこちら ↓↓
保津峡駅から嵯峨嵐山までたった一駅ですが電車に乗り、そこから徒歩で帰ります。
ヘロヘロに疲れながらも、「ビキニお兄さん」や「帽子キャッチ」のおいしいネタで少し元気を取り戻した私たちは、とにかくかき氷が食べたくて、すぐ駅前にあった店に吸い込まれるように入りました。
Ricksha cafe
何でもいいから早く涼みたくて、最初は満で外のベンチでと言われても、とりあえず各自が注文していると、タイミングよくエアコンの効いた室内席が空いたのはラッキーでした。
みんな帽子を脱いでリュックを降ろして席に着くと、一気に全身脱力して緊張が解けるようです。
苦行を終えた達成感と、私だけかも知れませんが、もう懲り懲りだと言う教訓めいたものがこみ上げてきます。
山ガールのサッコに、
「ただ歩くだけの何が楽しいの?」
その答えは
「綺麗な景色とか、空気とか、歩いたという達成感があるやん。」
との事でした。
達成感。。。
イヤ、やっぱり思い直してみても、私には苦行が終わったという「安堵感」であって、それは「達成感」というものではなかった。
オーダーしたかき氷は、これを映えスィーツというのでしょうか?
人力車がカップスタンドになっていました。
要らんと言えば要らない演出ですが、今は映え写真目当ての人も多いので、華やかさも大事ですね。
この時のおばちゃんには、しみじみと眺めているゆとりはなく、あっという間にペロリと完食してしまいました。
仕出し弁当で宴会
夕食は完全にくつろぎたくて、仕出し弁当をあらかじめ注文しておきました。
酔っ払って、くだを巻こうが居眠りしようが、どうなってもいいようにしたかったのです。
汗だくのまま店に入るのも嫌ですし、
かといって、マンションでお風呂に入ってからまた出かけるのも、もっと嫌なので、帰ってきたらもうスッピンになって、一歩も出るつもりはありませんでした。
帰り道の通りすがりに見つけた「鮎の塩焼き」があまりにも美味しそうで、先ほど「鮎の宿 つたや」では泣く泣く我慢しましたが、この時は迷わず買いました。
6人が一人ずつお風呂に入るのは、結構な時間を要します。
まずはリカ、次に私が順に入ったのですが、私がお風呂から出てくるとチャコやサナがすでにビールを開けて宴会は始っていました。
すでに自分の鮎も食べて串だけになっています。
サナはもうお風呂入るのが面倒になったようで、そのままテーブルを離れず、結局食べ終わってからのお風呂になりました。
いろんな愚痴話も、ジェスチャー付ですし、話している間にツッコミが入るという大阪人特有の笑いオチになり、賑やかな宴会は続くのでした。
大河ドラマ鑑賞
5時半ごろから始まった宴会も、ちょうど小休止となったので、8時にはリアルタイムで「鎌倉殿…」を見ました。
この日は25回の「天が望んだ男」で、ついに頼朝が死亡する日なので、見逃すわけにはいきません。
といっても全員ではなく、私とサナとチャコの3人でテレビ前を占領して、ボリューム上げてガン見です。
頼朝の死因や回りの御家人の事など、時にはあーだこーだとツッコミながら集中して楽しんでいました。
しかし、他のサッコ、クミ、リカの3人の話し声と、片付けの音が騒がしく、極めつけがサッコがペットボトルを足で踏んで潰した音は、飛び上がるほどビックリして、ボリュームはついにほぼ最大にしなければならないほどでした。
片付けさせておいて、そう文句も言えませんが、思わず「うるさい。」と睨んでしまいました。
さて、最後の鈴の音、なぜ義時だけ聞こえていなかったのか?
検索してもハッキリした答えは出てません。
三谷さんとしては、単なる「虫の知らせ」を表現したようなのですが、義時にだけそれを感じなかったのはこれからの伏線かもしれませんね。
次回からはタイトルの13人による熾烈な権力争いが始まるわけで、やっと本編に突入します。
ちょっと遅すぎるのでは?と思わずにはいられません。
さて、この夜は、さすがに全員疲れ果てて、爆睡したのは言うまでもありません。
【つづく】