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アメリカへの特別な思い
WBCの優勝が嬉しすぎて、昨日からずっとテレビつけっ放しで特集ばかりを見ています。
「何べん見るねん!」と自分にツッコミ入れるぐらい全く飽きません。
何度見ても気持ちいい!
私的にはその前のメキシコ戦の方が白熱してしまい、事実上の決勝戦としての値打ちがあったように思います。
実力的には、アメリカよりメキシコの方が上だったのでは?と思えます。
ゲーム内容もやっぱり「サヨナラ逆転勝利」という華のある終わり方に感激せずにはいられません。
大谷選手の気合の入り方もハンパなかったです。
それにしての彼はすごいですね、投打ともに活躍できるなんて、その精神力と身体能力は計り知れないものがあります。
決勝戦の最後の対決は大谷VSトラウトという同じエンジェルスのチームメイト同士の名勝負となり、大きな見せ場となりました。
両者ともユニホームは汚れ、まるで高校野球を見るような気迫を感じてしまいました。
WBCでのアメリカとの対決は初めてだというのが、私にとっては意外でした。
そういえばそうだっけ??
対アメリカというと、一段と闘志が湧いてくるのは、過去の歴史からDNA的な血が騒ぐのかもしれません。
もっとも私も、当然ながら戦後生まれなので、辛い思いなど何一つしていません。
それどころか、日本が一番の経済成長期の豊かな時代に育ったのです。
だからこそ、自分の意志で日本の近代史を顧みて、現在の両国の政治的な関係を思うと、アメリカという存在は日本にとってはあまりにも大きいのです。
国際的なアメリカとの関係を思う時、スポーツだけでも優位に立ちたいと願うのは私だけではないはずです。
日本とアメリカ
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後になって思えば、決勝戦の入場時に、日本は大谷、アメリカはトラウトが先頭で国旗を担いでいたのは、この試合のラストを予告していたかのようなものでした。
そんな入場演出に観ている方も気持ちは確かに高揚しましたね。
建国と国旗
【日本】
![](https://assets.st-note.com/img/1679532236750-pBW0Yb0zpD.png)
・建国
もう古すぎて明確な記録はなく、とてつもなく長い年月をかけた段階的なものがあるため、何通りもの説があるようです。
1、初代の神武天皇即位日ー(紀元前660年2月11日)
2、日本国号の始まりである難波宮創設時ー(645年)
3、初めて法令が定められた時期ー(飛鳥浄御原令~大宝律令
4、大政奉還以降の明治維新時ー(1867~1869年)
一番古い神武天皇即位日説は、そもそも神武天皇の実在自体も定かではなく、神話内の話だけのような気がします。
2の説、645年の難波宮がそうだと思いたいです。
「大化の改新」により大阪・難波にて国制の変革があり、国名とともに定められたものではないか?
・国旗
聖徳太子の文書による自国を「日出ずる国」から、赤い日の丸は太陽を象徴しています。
赤は博愛と活力、白は神聖と純潔を意味がるらしい。
いつから定められたのかというと、これもいろんな段階があっていつなのかは確定できていません。
1854年の日米和親条約の後、外国船と区別する標識。
↓
1870年商船規則として「御國旗」と規定。
↓
1999年国旗及び国歌に関する法律により正式な国旗となる。
幕末に、船舶用の「国籍標識」として始まり、正式に国旗となるには法律の確立後だったとは。
しかも1999年は平成11年ですから、つい最近だったとは驚きです。
【アメリカ】
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・建国
主にイギリスの植民地だったアメリカは1775年に独立戦争を起こして独立するのですが、以下の2つの時点が考えられます。
・1776年7月4日「独立宣言」
・1783年9月「パリ条約」ーイギリスが「独立」を承認
アメリカの独立記念日は7月4日であることは、今でも周知の通りとなっているのを見ると、1776年とみて良さそうです。
アメリカにとって、ヨーロッパの植民地支配と戦って成功した世界初の独立戦争となった事にも、大きな意味のあることでした。
寄せ集めに過ぎなかったアメリカ合衆国は、今や最先進国となり世界をリードしているのですから、歴史ははホントにわからないものです。
・国旗
白6本と赤7本の合計13本のボーダーは独立当時の13の入植地を表現し、左上の星は1960年にハワイが加わったことで50となった現在の「州」の数を表しています。
白は純粋 と純潔、赤は逞しさと勇気、青は戒心・忍耐正義を意味するといいます。
国歌の違いは国民性の違い?
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そもそも国歌はまるで違う。
決勝戦で続けて聞きましたが、両国の国歌はまるで印象が違います。
いや、むしろ日本だけが独特なのでしょう。
おととし、オリンピック開催時に「君が代」に関して書かせていただきましが、日本の国歌は「平和」が大きなテーマになっています。
それに対して、アメリカ国歌は「戦い」が根底にあり、勝利を歌っています。
おお、君は見えるだろうか。夜明けの薄明りの中、
黄昏のきらめきに我々が何を誇らしげにたたえているのかを
その太い縞模様と輝く星は危険に満ちた戦いの中でも
城壁の上で勇ましく翻っているのを見た。
砲弾の赤い光をまとい空中で破裂する中、
我々の旗が一晩中戦い続けてきた証だ。
おお、あの星条旗はまだたなびいているだろうか
自由の大地と、勇者の故郷の上で。
曲も勇ましい音律ですが、歌詞も勇ましいです。
では日本の君が代の意味は拙記事より引用するとこうなります。
あなたの命が、はるか長い年月をかけて、小石が集まって大きな岩となり、それに苔が生えるまで続きますように。
「戦い」のカケラもなく、全員が一枚岩となって「団結」し、「平和」と「長寿」を永遠に願っているのです。
そこには、勝敗に拘る意味はまるでなく、むしろ協力による「団結」が前面に出ています。
日本は「団結」
アメリカは「勝利」
それぞれの国歌の真意はまるで違います。
それぞれの異なる国が、それぞれの愛国魂を背負っての戦いが始まるのだと思うと、妙な緊張感を感じたのです。
歴史が生んだ両国の立場
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特にアメリカに対しては、特別な感情を持ってしまうのは、やはり両国間の歴史がそうさせているのは間違いありません。
日米関係の歴史の大きな転機は2回ありました。
1、1854年「日米和親条約」
1853年のペリーによる「黒船来航」に端発して国交が始まる。
2、1945年「太平洋戦争」の敗戦
アメリカの占領下にあったことが、その後の日米関係が決まる。
戦後の日本は経済的に急成長を遂げて「先進国」となったものの。今現在は決してそうは言えません。
大国・アメリカは重要な対貿易国であり、ずっとアメリカの顔色を窺っている弱い立場が続いています。
今や戦後生まれがほとんどの人口を占める日本人たちですが、アメリカに勝つということは、遺伝子レベルで喜んでしまう事かもしれません。
日本人だって世界で活躍できる
![](https://assets.st-note.com/img/1679547985002-iTIEfsNaAK.png?width=1200)
今回のWBCの決勝戦は、日米間の事を考えると、注目すべき好カードだったのです。
スポーツに歴史は関係ないのですが、明らかに相手がアメリカだということに大きな意味があったはずです。
メジャー選手を擁したトップクラスの野球界の大国でもあるアメリカに勝てたことは、あまりにも痛快で、これほど気持ちの良い勝利はないのです。
今度はサッカーで世界一!
サッカーだって、ちょっと前までは世界でトップクラスになれるなど、はるか遠い夢でした。
次々と日本人選手がヨーロッパの各チームで活躍しているのを見ると、ワールドカップで決勝まで進める未来もそう遠くないかもしれない。
そんな希望も持たせてくれた侍ジャパンの活躍でした。
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