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あなたの恋色はどんな色ですか

恋色
いまあなたは
どんな色を思い浮かべましたか
あなたの恋色は
何色ですか

初恋
いまあなたは
どんな景色を思い浮かべましたか
あなたの初恋は
いつでしたか

窓の外の空は
遠いあの日の
恋の色をしていました





恋色こいいろ”  なんて言葉はないのかもしれないけれど、どこかきゅんとする響き。
それはきっとそれぞれの色で、恋をしていたあの頃の 思い出の色かもしれません。

プレゼントにかかるリボンの赤
キャンドルの灯火のオレンジ
グラスを合わせたワイン色
風に揺れる花のピンク
晴れて澄んだ空のブルー
寝転がった芝生のグリーン
降り積もる雪の白
雨上がりの虹色…

あなたの恋色はどんな色ですか。
思い出の景色はどんな色ですか。
その色は、恋の数だけあるのかもしれません。
少しずつちがって数えきれないほどに溢れていますね、人の気持ちや思い出も、色も… カラフル。

そういえば もうすぐバレンタインデー。
今 恋をしている人も、していない人も、みなさんそれぞれの恋色を思い浮かべてみてください。




去年の4月、今年度の始めに Eテレの番組『NHK短歌』についてお話をしていました。


番組はいつも観ているだけだったのですけれど、記事の中で  “今年度は番組への短歌投稿にもチャレンジしてみようかな”  なんて呟いていました。

週ごとのテーマで募集があって、選者の方に選ばれた優秀な作品は 後日番組の中で数首が紹介されて選評がいただけるのですけれど、これになかなか応募できなくて…。
わたしはエッセイでも短歌でも、お題を出されて書くということがちょっと苦手で尻込みをしてしまいます。
タイミングが合えば、なんて思っているうちに応募期間が終わってしまっている…いつもそんな感じ。

秋になってようやく応募することができたのは、俵万智さんの回で出された お題 『 恋 』でした。
そのテーマの放送は12月で、わたしの応募した作品はテレビには出ることはなかったのですけれど、いま発売中の最新号 『NHK短歌テキスト2月号』に佳作として掲載されていました。
あぁ ちゃんと届いてたんだなあ…って感激。

これまでテキストを買ったことはなかったのですけれど… そりゃあ 買ってしまいました。
ご褒美ってことで花屋にも寄って、目に留まった淡いピンクのスイトピーも買いました。
フリルのように軽やかでかわいらしい春の花。
ピンクのスイトピーの花言葉は、「優美」「繊細」「恋の楽しみ」なのだそう。
花言葉にまで恋という文字を見つけて なんだか楽しくなりました。

記念
初めて短歌テキストを買う


何が記念って、 “ちる” という名前で作品が公の出版物に掲載されたのは初めてのことで。
これまで 短歌やエッセイを公募に出すときには本名で応募してきたのですけれど、こちらには“ちる”の筆名で投稿していました。
うっかり見逃してしまいそうな短くて小さな名前ですけれど、たしかにこの“ちる”はわたし。とても嬉しかったです。

ちる という名で出ています
とっても小さいですけれど


気を良くして、今年度のうちにもう一回くらい投稿できないかな って張り切ってみたら、もう来年度の募集でした。
もうそんな時期… 早いな…。

来年度は 番組の選者の先生方も一新されるようです。

【新選者のご紹介】
新年度・2025年4月から 新しい選者のみなさんを迎えてお届けします。

第1週:横山未来子よこやま みきこさん 『三十一音で扉が開く』
第2週:荻原裕幸おぎはら ひろゆきさん 『短歌は時代の波に乗って』
第3週:永田 紅ながた こうさん  『“理科のことば”で羽ばたく』 
第4週:木下龍也きのした たつやさん 『“伝える”短歌 “伝わる”短歌』

NHK短歌 番組HPより


第3週の選者、永田 紅さんは、以前カタツムリの短歌をいくつかご紹介した 昭和を代表する歌人 河野裕子かわの ゆうこさんの娘さん。京都大学の細胞生物学の研究・助教もされています。
お父様である永田和宏ながた かずひろさんも 短歌界の著名な歌人であり、細胞生物学者で京大の名誉教授。
(ちなみに、お兄様である 永田じゅんさんもまた歌人で、その奥様もまた歌人)
さてさて、 “理科”と“短歌”は どんなことばで化学反応を起こすのでしょうか、興味津々。

第4週の選者、木下龍也さんは、歌集も何冊か持っていて、サインもいただいたことがあって。
寡黙で実直なとても繊細な印象があります。
趣味はボクシングとのこと。もしかすると歌やお人柄にまた違った一面も発見できるかもしれません。
来年度のNHK短歌も 今からとても楽しみです。
投稿ももう少しがんばりたい… です。


今日は 2月の2週目なので、ちょうど俵万智さんの回でした。(木曜再放送)
NHK大河ドラマ『光る君へ』を題材に学んできました。ドラマは12月で終わったけれど、引き続き短歌でその余韻も楽しんでいます。
それも残すところ3月のあと一回。とても勉強になったし、平安時代の人間模様や心模様が楽しかったのでなんだかちょっとさみしいです。
ご興味ある方は ぜひご覧になってみてください。
司会のヒコロヒーさんのお衣装のスーツも華やかなピンクでした。


それではどうぞ よい一日を、よい一週間を、
あたたかなバレンタイン週間を。



#191.   『 恋色 』

⭐︎あの頃は恋って言葉を知らなくて でも好きだったことは確かで

⭐︎濃い色と打つはずなのに恋色と出てきて選びたくなる夕焼け
(NHK短歌 歌題『恋』俵万智 選 佳作 : 2025年NHK短歌テキスト2月号p.47掲載)

      ー ちる ー


LINEで、「バレンタイン」「チョコレート」「大好き」などのキーワードを含むメッセージを送ると、2月17日10時までの期間限定で かわいいエフェクトが画面に現れますので、ぜひ。
Happy Valentine’s Week〜^^

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