ダム湖畔で鳥見 探鳥会レポート<W遊水池編>2/4話 2024年11月
先日、隣の県支部が主催したW遊水池探鳥会に参加してきました。
集合場所はキャンプ場やレンタサイクルなどがあるW遊水池の中でも賑やかな一角でした。
トイレを済ませてから受付に行きました。
受付で鳥合わせの用紙の配布はありませんでした。
スコープを持った人がたくさんいました。
それだけでなんだかベテラン揃いな感じです。
探鳥会の情報を教えてくれた礼子さんが声を掛けてくれました。
「おはようございます」
顔見知りを探してみたら、ニコ支部T分会の探鳥会の先導をしているKさんがいました。
Kさんは巨大レンズのスコープを持参していました。
スコープの形がメガホンみたい。
あまりにでかいので
「Kさん、これ、直径10センチですか?」
と聞いたら
「9.9」
と返事がありました。
「時間になったのでお集まりください」
そんな声がかかったときには30名ほど集まっていました。
役員さん3名の紹介と、コースの説明がありました。
「必ず先頭としんがりの間を歩いてください」
「写真を撮りたい人、いい写真を撮りたいのは分かるけど、用事があるので早く終わりにしたい人のことも考えてください」
あいさつがこんな感じだったので、ずいぶん厳しいと思いました。
先頭が歩き始めて、礼子さんがすぐその後に続いたので、私もついて行きました。
探鳥会ご一行は最初に池に行きました。
W遊水池はかなり広いダム湖です。
広々とした水面に浮かんだり沈んだりしているのはカンムリカイツブリでした。
編隊を組んで飛んでいったのはカワウでした。
「そこに小鳥が!」
茂みに鳥を見つけた人が、緊張した面持ちでベテランの判定を待ちました。
「スズメ」
「なんだ、スズメ」
カルガモやコガモを見つけました。
アオサギが飛んだこともありました。
メガホンスコープのKさんが、大きなスコープを操作し始めました。
「入りました」
それを待っていた礼子さんは
「覗いてもいいですか?」
Kさんにお伺いを立てて、いそいそとスコープを覗きました。
ハジロカイツブリと聞こえたので、私もスコープを覗かせてもらいました。
「あー、確かに、ハジロカイツブリかも」
冬羽がちょうど“白い羽のカイツブリ”に見えるのです。
私が持ち歩いている図鑑を探したら、ハジロカイツブリのイラストが載っていました。
さっそく礼子さんに見せて
「白いカイツブリで、おめめが赤い」
そう礼子さんに教えました。
ハジロカイツブリはにんげんの視線を振り切るようにツプリと水中に潜って見えなくなりました。
3につづく。