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イカルに元気をもらう 探鳥会レポート<F市K山編>1/3話 2024年12月

 先日、ニコ支部F分会主催のK山探鳥会に参加してきました。
 K山は鳥が多く、探鳥会でも人気の場所です。

 集合場所はK山から少し離れた庭園でした。
 庭園内に資料館を兼ねた管理棟があって、館内で受付をしました。

 しばらく受付の近くで待っていたのですが、知り合いが来る様子がありません。
 人が増えてきたので外で待つことにしました。

 入り口のドアの向こうから太陽の日が差してまぶしいようでした。

 私は前回モズを見た電線をチェックし、ヤマガラの声がした木をチェックしました。

 ピーヨと鳴く声を頼りに木の上に飛んでいったヒヨドリを確認しました。

 ヒヨドリの飛ぶ軌跡を追っていて、気がつきました。
 管理棟前の広場に知り合いが立っていたのです。

 黒縁眼鏡の似合う黒縁さん、サカバンバスピスの友バスピスさんご夫婦です。

 そちらへ
 「おはようございますー」
 と言ったのに、ふたりはなんだか悔しそうな様子でした。

 「さすが、鳥をたくさん見るにはそうだよ」
 「俺らに気がつくまでに2分30秒!俺らより鳥か!」
 黒縁さんは腕時計をチェックするマネ。

 私が外に出て「まぶしー」とやっているとき、黒縁さんたちが「おはよー」と手を振っていたらしい。

 「ごめん、逆光で見えなかったよ」
 なんだか永遠にネタにされそうです。

 こんなことをしていたら、定刻を迎えました。

 今日の先導はフレッシュな若手役員Yさんです。
 役員に大抜擢されて半年くらいなのですが、もう先導を任されるようになったようです。

 F分会長が
 「今日、初参加の人はいますか」

 ここで黒縁さんとバスピスさんが手を挙げていました。
 他にも数名が手を挙げていました。

 「コースの説明をお願いします」

 F分会長が話を振ると、先導Yさんがコースを説明しました。

 「列が長くならないようにしてください」
 「先導としんがりの間を歩くようしてください」

 こんな指示があり、探鳥会は出発しました。

 「先導としんがりの間を歩けって」
 「自信がないなー」

 てけてけと歩き始めました。

 この日は鳥が少ない日でした。
 いつもなら鳥がいるんだけどなと思う地面、背の低い桜の林、周囲の木々。

 枯れた葉が風に飛ばされて舞うのを、鳥と見間違えたり。

 上空を10羽ほどの鳥が飛びました。
 「なに、あれ」

 私の近くに探鳥会で最初に親しくなった初江さんがいて
 「白かったよね?」
 というので
 「おなかが白かったね?」
 と、少し訂正しておきました。

 後ろを振り返るとスコープ隊がスコープを設置していました。
 さっそくスコープの列に並びます。

 「イカル」

 イカルはくちばしの黄色い子です。
 鳴き声も可愛くて、高い声で「コーヒー一杯プリーズ」みたいに鳴きます。

 ただ、この日はまったく鳴きませんでした。

イカル
拡大

 「モズが混ざっています」

 こんな声が聞こえたのでモズを探しました。

 枝が二股になったところにモズがいるのを見つけました。

モズが混ざっています~
モズ、みっけ

 近くにいたバスピスさんに教えようとしたら、イカルが飛び立つのと一緒にモズも飛んでしまいました。
 惜しい。

 探鳥会ご一行はイカルに元気をもらって先に進みました。

2につづく。


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