ハス池散歩
先日、N貯水池に行ってきました。
ここには毎年ヨシゴイが来るのですが「今年は当たり年でたくさん来ている」と言われて、足を運んでみました。
ハスの花は夏の真っ盛りに咲くイメージだったのですが、良い感じに花が咲いていました。
(これは6月下旬の話です)
午前中に花を咲かせるハスですが、夕方近いのに、まだ花がほんのり開いています。
ゆるく開いたハスの花は撮影に良い感じでした。
バンの親子があちこちにいます。
警戒心が強くてなかなか見られない鳥だと前は言いましたが、そこら辺で自由に追いかけっこをしています。
夏は遠い国へ渡るはずのオオバンがここで子育てをしていました。
オオバンヒナをしっかり見たのは初めてです。
大人は白いお面みたいになるくちばしだけど、ヒナの頃は赤いのね。
カイツブリの鳴き声がしたので探したら、うんと遠くの水面にいました。
警戒したのか、カイツブリは水に潜ってしまいました。
カイツブリの近くにアオサギを見つけました。
鳥の多さを楽しんでいたら、大きなカメラを持っている人に声をかけられました。
「俺は飛び物が専門なんだ」
「そうしたら『ヨシゴイはそういうものじゃない』って言われたんさ」
「『ヨシゴイがハスに止まっているのを撮るんだ』そうだ」
「今日はいたかい」
「ヨシゴイにはまだ会っていません」
「いねぇよなぁ」
その人は切り上げる踏ん切りを付けるために声をかけてきたみたいでした。
その人と別れてすぐ、ハスの葉の下にヨシゴイを見つけました。
私が撮っていたら、急に周囲に人が集まり始めました。
「分かった、あれか!」
と言って撮り始める人、分からなくて眺めている人。
隣にいた人に頼まれて場所を教えました。
「ビニールハウスの隣に電柱があって、その隣にネットがあって。その方向」
「真ん中、ハスが途切れて水面が良く出ている」
「俺にはわかんねぇなぁ」
「あ、飛んじゃった」
「あれか~」
「また次にね・・・」
まぁ、そんなやりとりをしたわけです。
私がふらふら歩いていた時、その人が声をかけてきました。
「そこだ、花の前!」
「そこの塊の中」
「あ、いますね」
その人はヨシゴイがハスの花に囲まれているという最高のシチュエーションを教えてくれたのです。
もう大感謝。
人には親切にしておくものですね。
先ほど飛び物専門の男性カメラマンが戻ってきました。
車に乗って帰りかけたのに、みんなが撮っているのが見えたみたいです。
飛び物を専門にしていると自称するだけあって、飛んでいるところをダダダダダと連写していました。
飛んでいるヨシゴイは黒っぽい紫の羽根がきれいだから、飛ぶところもありだと思います。
夏はなかなか鳥に会えなくてガッカリすることも多いけど、かなり満足できました。