「その場でリアル科学相談」参加レポート 2/7
先日、横浜で行われたわくわく野鳥博のおもしろミニ講座に参加してきました。
私が参加したのは上田恵介先生の「その場でリアル科学相談」です。
こちらのレポートは私が書き留めたメモを清書したものであり、あくまで会場の雰囲気を伝えるものとなっております。
ひるねさんが2枚目の質問を読み上げました。
「渡り鳥は迷わないんですか」
上田先生は
「迷います」
「夏鳥、冬鳥、留鳥、漂鳥、迷鳥」
「この迷鳥が迷い鳥です」
「普通は大陸にいて、滅多に来ないのがたまに日本に来て」
「バードウォッチャーが珍しいのがいたぞって名前を付けられている」
「冒険心の強いのがいて、ちょっと行ってみようかーっていうの、いると思う」
「台風通過で熱帯地方を出て、迷ってしまったのもあると思う」
「鳥は磁気を感じることができる」
「南と北が光って見えるとかそういうのではなくて、目に磁気が見える細胞があって、風景として感じている」
「経験を積んでいない若い鳥が、生まれて初めて越冬地に行くときに迷いやすいと言われている」
「コウノトリが1羽でも飛んでいけるか実験した研究があって」
「コウノトリの幼鳥を300キロメートル離れたところから放したところ、300キロメートル離れたところから正確に平行に越冬地へ行ったことがあった」
3枚目の質問の紙が読み上げられました。
「夏が暑かったですね。野鳥は暑さ、大丈夫なんですか」
上田先生、しみじみと
「暑かったですねー」
上田先生の自宅は日本で2番目くらいに暑いところで、39度くらいの日もあったそうです。
「鳥もしんどそうでした」
「木陰で口を開けて、ぼーーっとしている」
「暑かったんだと思う」
「鳥の体温は38度、もともと高い」
「人間より暑さに強い」
「ダウンを着ているから寒いのも平気」
「ツバメが渡るのは、虫がいないから。エサの問題の方が重要」
「エサがあれば寒さは問題ないです」
「大丈夫だけど暑そう、基本、大丈夫です」
4枚目の質問が読み上げられました。
「なんで鳥は体重があるのに高く飛べるんですか」
「鳥の羽をこうすると(羽ばたくまね)体が浮く」
「羽ばたくと浮き上がっていく」
「鳥は体がすごく軽い」
「骨が中まで詰まってなくて空気」
ここでひるねさんが助け船を出し
「パイプ状なんですよね」
上田先生は続けて
「唐揚げの骨が簡単に割れてしまうくらいスカスカ」
上田先生は骨の話から筋肉の話に入りました。
「はと胸なんて言うけど、筋肉がすごいある」
「人間は筋肉がない、エクササイズしても羽ばたきはできない」
ふと考え込む上田先生、
「天使の羽ってどうやって動かすんですかね」
ひるねさんも
「羽とは別に人間の腕がありますね」
上田先生は本題に戻って
「小鳥の羽ばたきは早い、1秒間に30回動かせます」
「スズメで1秒10数回、体を持ちあげる力が働く」
「体を軽くする、筋肉がある、酸素が体をうまく循環…うまく回るように空気の袋がはりめぐらされている」
「ヘモグロビンが違う、人間と違って酸素効率がいい」
「飛ぶために進化した生き物です」
「鳥も大変、人間も大変だけど」
「鳥は飛ぶために複合的に進化していた」
こんな感じでした。
だいぶ会場があたたまってきました。
3につづく。