枯葉舞う 探鳥会レポート<S峡編>2/3話 2024年11月
先日、ニコ支部F分会が主催した探鳥会に参加してきました。
観察場所は有名な観光地S峡です。
探鳥会ご一行は川沿いの道を上流に向かって歩きました。
乾いた落ち葉を踏むとカサカサと音が鳴りました。
ときどき沼みたいに道がぬかるんでいました。
「ヤマガラ」
他の人が指さした方向を見ると、枝が小さく揺れていました。
ヤマガラが2羽いて、そっと奥の木に移動し、見えなくなりました。
探鳥会ご一行はダムの放流口の真下に続く道を下りました。
「カワセミ!」
「本当だ!」
と言ったのは最初の3人までで、その後ろの人は見られませんでした。
探鳥会あるあるです。
放流口の少し手前で様子を見ていましたが、カワセミは戻ってきませんでした。
探鳥会ご一行は道を戻りました。
ダムの上へ、つづら折りの道を進みました。
歩いているとき、ニコ支部の女帝から声を掛けられました。
「分会役員を手伝うことは決まったの?」
「私はゆる支部の役員なんですよ」
日本野鳥の会ゆる支部の役員なので、ニコ支部役員就任はお断りしたはず。
女帝はさらりと
「両方やっちゃえば」
これは言われそうな気がしていました。
「両方、断りにくいから、ダメですよ」
いったい、何がダメなのか、我ながら分かりにくいと思ったのですが、女帝はそれ以上何も言いませんでした。
残念ながら鳥にほとんど会わないまま、ダムの上に付きました。
手すりからダム湖を見下ろしました。
「向こうの奥、真ん中になにかいます」
ダム湖の奥の方に白いつぶつぶが見えました。
スコープを持っている人が入れてくれました。
「カンムリカイツブリ?」
遠すぎてはっきり見えなかった様子でした。
何人かが見て、やはりカンムリカイツブリだということになりました。
アロハシャツが似合うアロハさんと奥様のいろはさんが言いました。
「Sさんがいないね」
いろはさん曰く、来る途中、O分会の先導Sさんが車を追い抜いていったそうです。
まぁ、いないものは仕方がありません。
遠くの山の上をトビが飛んだそうですが、小さくて見つかりませんでした。
3につづく。