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「その場でリアル科学相談」参加レポート 4/7

 先日、横浜で行われたわくわく野鳥博のおもしろミニ講座に参加してきました。
 私が参加したのは上田恵介先生の「その場でリアル科学相談」です。

 こちらのレポートは私が書き留めたメモを清書したものであり、あくまで会場の雰囲気を伝えるものとなっております。

 最前列を指したので、次は後ろの人を当てていくそうです。


 ひるねさんがあてたのは男性でした。
 「ヒヨドリの幼鳥を保護しています」
 「尾羽が出てから放そうと思っています」
 「一度、きれいに出て、全部抜けて、頭もハゲてきて、また生えてきました」
 「これは正常ですか」

 困ったように上田先生
 「解剖学は詳しくないんです」
 「栄養状況の事なのか、野外で必要な栄養を取れなかったのか、ストレスがかかった個体なのか」
 「メガニズムはよく分かりません。獣医にでも聞いてみたら」
 「私は獣医師なんです」

 獣医師だと職業を明かしたその人は続けました。
 「鳥は専門じゃないんです」
 「目を見るときれい、しっぽは今朝最後の一枚が落ちました」
 「ストレスにしては変、病気で落ちたようには見えない」
 獣医師さんの見立てになるほどとうなずく先生。

 上田先生は
 「幼鳥から大人になると羽が生え代わるけど、尾羽が抜けるのはセッカ」
 ひるねさんが
 「足輪をつけるときに人が引っ張るからでしょう」

 上田先生は
 「しっぽを残して逃げたりするので尾羽は抜けやすい」
 獣医師さんが
 「放さない方がいいでしょうか」
 と聞いたので
 「すぐ死なないとは思うけど放さない方がいい」

 ここでひるねさんから補足が入りました。
 「鳥のヒナは基本的に拾ってはいけません」
 獣医師さん曰く
 「持ってこられちゃったんです」

 うなずいて上田先生は
 「ヒヨドリは巣立ちが早い、弱々しい状態で巣立つ」
 「落ちてましたーと持ってこられたことがありました」
 「危険のない状態で置いておくのがいい」

 次に挙手をしてあてられたのは、最前列の学会キッズのお母さんでした。

 「ツミが毎年この時期にワカケホンセイインコを追い回しているのをよく見ます」
 「この時期なのはなぜでしょうか」
 「一年中、同じ公園にいるのに、この時期ひと月くらい」

 上田先生は
 「そうですねー、ツミは成鳥か若鳥か、分かります?」
 お母さんは
 「成鳥だと思う」
 「カラスが追い回すような、モビングにしては長い。ずっと追いかけている感じ」

 上田先生が「ワカケだけ?」と聞くと
 「オナガもけっこういるけれど、ワカケが多い」
 とのこと。

 上田先生は言いました。
 「若い猛禽類が、練習というような、つかまえられないのを追いかけたりするのがいるみたい」
 「遊び的行動」
 「ツバメの幼鳥が、セッカが止まっているのをちょっかい出すことがある」
 「意味はないでしょ?遊びの部類」
 「自然界を学んでいく、こんな鳥がいて、危険じゃない」
 「成鳥じゃなくて若い鳥なのかも」
 「成鳥ならもっと真剣に、本気モードで行く」

 ひるねさんが
 「学会で発表しましょう!」
 と、言って締めくくりました。

5につづく。


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