イソヒヨドリの歌 探鳥会レポート<谷津干潟編>2/4話 2024年9月
先日、日本野鳥の会東京支部の探鳥会に参加してきました。
場所は谷津干潟です。
最初に向かったお手頃サイズの水場で、そこを少し観察してから、谷津干潟へ向かって移動しました。
迷路のような歩道橋を案内されました。
その間、ずっと音楽のような鳥の声が聞こえていました。
あまりになめらかに歌うので、コンピュータで合成した音かと思ったのですが、ちゃんと生きている鳥の鳴き声でした。
「さえずってる、イソヒヨドリ」
「これがイソヒヨドリの鳴き声なんですか?」
私は先ほど初めてイソヒヨドリに会ったし、歌声を聞いたのもこの時が初めてでした。
少し後ろで立ち止まって双眼鏡を構えている人たちがいたので、そちらに移動しました。
みんなが見ている方向に鳥がいて、パタパタと羽ばたいたのですぐに見つけられました。
「朝もここで2羽、争っていたよ」
この時は1羽だけでした。
イソヒヨドリというときれいな青をしているイメージでしたが、この子は茶色でした。
メスかもしれないし、若いオスかもしれないそうです。
イソヒヨドリと別れたところから谷津干潟を見下ろせる場所に出ました。
「この歩道橋ができるまで、谷津干潟を見下ろせるところは無かったんだよ」
「できたばかりの時は鳥が上から見られるのを嫌がったけど、そのうちに慣れて、落ち着いた」
少し歩くと谷津干潟の入り口がありました。
門があって、時間で開閉するようです。
少し進んでは双眼鏡を覗き、でも、ほとんど立ち止まらずに探鳥会ご一行は進みました。
日陰で休憩をするかのように足を止めて、スコープが出たりすることもありました。
出発するときには特に声がかからないので、気が付いたら前の人がずっと先にいて、慌てて追いかけたりしました。
見られるのはダイサギやアオサギ、カワウが多かったです。
探鳥会ご一行はいつしか森の中を歩いていました。
左に曲がると、森の中に、屋根が空に向かって開いている木造建築がありました。
壁ののぞき窓から、これは観察用のハイドだとすぐに分かりました。
「木の上に何かいる」
そう言われて見てみたら、葉っぱがガサガサ揺れていました。
「エナガ?」って声が聞こえました。
でも、私が撮ったのはシジュウカラでした。
エナガとシジュウカラの混群だったのかもしれません。
「カワセミ」
という声が聞こえました。
探しても見つけられませんでした。
スコープ隊がスコープを設置してくれたので覗かせてもらいました。
もみじの木にカワセミがいました。
さっそく撮ってみたけど、手前に細い枝が出ていたので、うまく撮れたのやら。
その場で確認する時間も無く、他の人たちがさっさと移動を始めてしまっていたので、その後を追いかけました。
3につづく。
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