おかえり、ハクチョウ 探鳥会レポート<T市T沼編>1/4話 2024年11月
先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加してきました。
場所はT沼です。
この日は用事があるので早く帰らなければなりませんでした。
仕方なくゴール近くに車を停めて、そこから集合場所まで30分ほど歩きました。
T沼はけっこう大きな沼なのです。
途中、O分会先導のSさんに会いました。
Sさんはこう言いました。
「O分会ってどこか独特な空気があるじゃない」
「昨日は、O分会、誰もいなくてさみしかった」
いろいろ心の中で突っ込みを入れつつ、黙っていた私。
集合場所に着くとたくさんの人が集まっていました。
顔見知りがたくさんいて心強い感じです。
誰もいなくてさみしかったというSさんを笑えません。
鳥にお礼を言う礼子さんが来て、挨拶してくれました。
Sさんは礼子さんにも「昨日は誰もいなくてさみしかった」と言いました。
礼子さんは胸を張って
「昨日はT沼で『明日はみんなが来るからよろしくね』ってよく言っておきました」
それにSさんは
「そうか、昨日は呼んでくれる人がいないから鳥が出なかったのか~」
どんな会話さ・・・(汗)
独特なO分会っぷりが朝から絶好調でした。
そんなことをしていたら定刻になりました。
T分会長のHさんから集まるように声がかかりました。
今回の探鳥会はT市民向けバードウォッチング教室を兼ねていました。
Hさんは初心者のためにていねいにルールを説明しました。
「観察した鳥として数えるにはふたり以上の証人が必要なので、鳥を見つけたらみんなに声を掛けてください」
「スコープの鳥が入ったよといわれたら、遠慮していないで率先して見てください」
私が初めて探鳥会に参加したのは、4年前のT沼市民向け探鳥会でした。
それまで鳥のことはすべて独学でした。
その後、まさか探鳥会のことをブログとして書くようになるとは思いもしませんでした。
ふと見ると、参加者が双眼鏡を持って、遠くを見ていました。
その視線をたどると、沼の上を飛んでいくハクチョウが見えました。
挨拶途中のHさんが気づいて「あれはたぶんオオハクチョウです」と教えてくれました。
役員全員の準備が整ったところで探鳥会はスタートしました。
先頭はT分会のKさんが務めました。
横から見るとメガホンみたいな大きいレンズのスコープを持っています。
礼子さんがその後をついて行ったので、私も付いていきました。
探鳥会ご一行は最初に釣り場へ行きました。
木製の橋の上から釣りができます。
水面に近寄ると、先頭のKさんは崩れ落ちました。
「あ、アヒルだった」
「アヒル!?」
礼子さんが言うには、T沼にはマガモそっくりな留鳥がいるのだそうです。
血が濃すぎて渡りをしないと言われているらしい。
「初めて見た、珍しい!」
大喜びの私でした。
2につづく。