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野の生きものを観察 観察会レポート<F施設編>3/3話 2024年6月

 先日、みやま会の野の生きもの観察会に参加してきました。
 場所はF施設という森林体験施設です。

 鳥が出てこなくて、参加者の意気が低空飛行になったころ
 「そこに猛禽類」 
 そんな声に、参加者は空を見上げました。

 「どこ?」
 「あ、本当だ」

 木と木の間を鳥の影がさーっと抜けていきました。

 「猛禽類、2羽います」
 「ノスリだ」

 2羽のノスリは近づいたり離れたりしながら遠くの山の方へ見えなくなりました。

ノスリらしい

 観察会ご一行はまた歩きはじめました。
 先頭が鳥の鳴き声のするところで立ち止まりました。

 右の森からキビタキの声が、左の森からコルリの声が聞こえるそうです。

 耳があまりよくない私は頑張って耳をすませました。
 ちなみに私のは生まれつき弱聴で、聞こえる音をすべて拾い集めて、その中から探す感じです。

 私がメモ帳に書いた音はこんな感じ。

 ケッケッケ
 ピュー
 キュル (これがコルリ?)
 ベベベベベ
 ズィー ズィー
 ピリュー フェー ピリュー へー
 シシシシシ
 ピリピリ

 メモをしながら歩いていると、前を歩いていた人が立ち止まって鳥を見ていました。

 私は見逃してしまったのですが
 「今のはカワラヒワ」
 と、役員さんが教えてくれました。

 白い小さな羽根を見つけたので拾いました。

 探鳥会に通うようになって最初に親しくなった初江さんに見せたところ
 「まぁ、やさしい感じ」
 と、言ってくれました。

 いい人だなぁ。

 結局この羽根は、特徴がなさ過ぎて、種類を特定できないままです。

 キノコや青いイトトンボを見ながら、集合場所まで戻ってきました。

キノコ
葉っぱに沿っているので
見つけにくいですが
青いイトトンボ

 集合場所がもうすぐという所で、参加者は木の幹につけられた傷を確かめるように見ていました。

 クマの爪跡でした。
 古い傷でしたが、あちこちに付いていました。

 「ここはクマのお気に入りの場所だったんです」
 そう、役員はおどけて言いました。

 観察会ご一行は管理棟のログハウス前で足を止めました。

 「鳥合わせを行います」

 野の生きもの観察会なのに、鳥だけ鳥合わせをするのがなんだか不思議です。
 まぁ、サークル名称が野鳥の会なんですけどね。

 「キジ類はどうですか」

 「タカ類はどうですか」

 先頭を歩いた役員のSさんが呼びかけて、参加者が
 「ノスリを見ました」
 などと、種類ごとに答える感じでした。

 鳥合わせの後、お礼を言い合って解散しました。

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