探鳥会レポート<M山編>1/2話 2023年4月 鳥が見つからない山
先日、ニコ支部A分会主催の探鳥会に参加しました。
場所はM山という岩ばかりの山です。
定刻15分前くらいに駐車場に着いたので大慌てです。
山に入る前にトイレに行っておきたいですから。
駐車場の道路側に人が集まっていて、顔見知りのお姉様方に
「受付はどこですかー?」
と声をかけました。
そうしたら集まった人たちがみんな口々に
「まだー」「受付始まっていないよー」
と、教えてくれました。
ひとり、空中を指した人がいました。
その人の指先をたどると……
駐車場近くの崖に貼り付けるように「日本野鳥の会」ののぼりを敷いている人がいました。
ポールを持ってくるのを忘れたのかもしれません。
トイレに行ってから受付をし、参加費として保険料を支払いました。
今日は入山届を提出するそうなので、電話番号の記入も求められました。
今日は当番役員が急な腰痛で来られなくなったそうで、分会長がひとりで受付・あいさつ・コース説明・受付の片付けをこなしました。
待っている間、ニコ支部の代表がM山の見所などを話してくれました。
「M山はフクロウ調査で担当をしたことがあり……」
分会長の受付の片付けが終わって、整ったところで探鳥会が始まりました。
本日は登山道を歩いて、見晴台まで行って戻ってくるそうです。
登山道入り口に石灰を入れた箱が置いてありました。
豚熱という、豚やイノシシの感染症を広めないために、足を消毒するように言われました。
箱の上に立って靴底に石灰をつけます。
帰りも同じように石灰をつけて消毒してくださいと説明がありました。
いざ、M山へ。
緑の濃い木の中を賑やかに鳴いているのはメジロでした。
姿は全く見えません。
鳥の姿をほとんど見かけないまま、見晴台に到着しました。
見晴台は狭いので、岩の先端に行くのは6名までだと言われました。
分会長が6人ずつ区切ってくれて、岩の上から周囲の景色を楽しんできました。
全員が見晴台を楽しんでから下山を始めました。
途中、山道が急カーブを描いた場所がありました。
Cの文字みたいな山道で、真ん中は急斜面と崖の下、そういう場所で止まるように言われました。
「ここで鳥合わせをします」
マジか……と思いました。
でも、広い場所は一切無かったので、みんなで顔を合わせられる場所としてはなかなか最良なところとも思えました。
高所恐怖症でなければ。
鳥合わせは探鳥会で見た鳥を照らし合わせる作業です。
「メジロ」
「シジュウカラ」
「ヒガラ」
私が見ていない鳥の名前があがっていきました。
列が長いと、どうしても先頭と最後尾で見る鳥が変わってしまいます。
「他にありますか」
「キセキレイを見ました」
キセキレイは川にいる鳥です。
分会長は不思議そうに
「キセキレイはどちらに?」
「最初の神社の屋根にいました」
何人かが見ていて、キセキレイが観察した鳥に加えられました。
ここで解散となりました。
2につづく