初日の出を拝む 探鳥会レポート<W遊水池編>2/2話 2025年1月
先日、近県支部の探鳥会に参加してきました。
観察場所はW遊水池です。
テーマは「初日の出とチュウヒのねぐら立ちを見る」でした。
真っ赤だった東の空が、だんだん白くなりました。
オレンジ色の朝日が強い光を放ちました。
雲ひとつない初日の出を拝みました。
聴力の弱い私の代わりに礼子さんが教えてくれました。
朝日が昇ったとたんに小鳥の大合唱が始まったそうです。
「すごい」
礼子さん、大感激していました。
明るくなったので、人が歩き始めました。
カモ池で水鳥を見るのだと思います。
人の列の中に黒縁眼鏡の似合う黒縁さんを見つけました。
黒縁さんは私の顔を見て
「まったくもう、思わせぶりなLINEだけ寄越すんだから」
昨夜、急に思いつき、さっさと寝たので、私はLINEを放置したままでした。
私へのクレームを、私にではなく礼子さんに言いつけていました。
移動しながら、大晦日の出来事を教えてもらいました。
大晦日のT沼にたまたま野鳥の会の人たちが足を運んでいて、7時間休み無しで探鳥会をやったそうです。
参加したら絶対に楽しいやつ。
うらやましい。
でも、黒縁さんの奥様のバスピスさんは、強化訓練型探鳥会の後、熱を出して寝込んでしまったそうです。
やがてカモ池に着きました。
ヨシガモやマガモがいるのを確認しました。
よく見るとミコアイサがいました。
メスばかりなのかと思ったら、羽根が生え替わるエクリプスの状態の途中なオスを見つけました。
もう少ししたら立派なパンダガモになりそうです。
最後におしるこを配布するそうです。
年始めに大変だなと思っていたら、テーブルに並んでいたのはインスタントのおしるこでした。
小さなお椀型カップをありがたくいただき、置いてあったポットのお湯を注ぎました。
形が違う円柱形カップがあると思ったら、それは豚汁だそうです。
小学高学年くらいの子が
「豚汁は最高にうまいんだ!」
と、言いながらお湯を注いでいました。
豚汁が好きだという子に親近感を覚えました。
暖かいおしるこをいただきながら、思いがけずいろんな人とあいさつをしました。
黒縁さんのご親戚と引き合わせていただいたからです。
その方たちには、前にW遊水池の探鳥会で会っていて、お子さんがスコープに入れたトビを覗かせてもらったことがありました。
まさか黒縁さんのご親戚だったとは、世間って狭いです。
車まで歩いて戻るときは礼子さんとT分会先導Kさん3人で鳥談議をしました。
「ルリビタキの若いオスとメスは見分けることが可能か」
過去に見たメスタイプの特徴を話し合って、見分けるのは難しいだろうということになりました。
その流れから
「サンコウチョウのオスは3種類いる」
という話題になり、どうも見た目がメスっぽいオスがいる、ということを話しました。
濃い鳥話で、短いけど楽しい時間でした。
それぞれの車にたどり着いたところで、お礼を言い合って解散となりました。