「いや」について考えてみた
「何でお前は否定から入るんだよ」
以前いた職場で上司からよく言われていた言葉である。
「???」
私には身に覚えのない話なのだが、話の途中でふと気付いた。
どうやら、上司との会話の中で「いや」で話し始めていることを不快に
思っていたらしい。
私も茨城県出身なので会話の中で「いや、ホントそうですよねえ」とか
「いやぁ、どうなんですかねぇ」みたいな使い方をすることが多い。特に
否定でも何でもなく、感情を込めているだけなんだけどなぁと思ってその
上司に対して「わかってもらえないのかな」という気持ちを持ったことを思い出す。
茨城弁だと「いやどうも」という言葉もある。
他人から褒めてもらった時に「ありがとう」といった意味で使われることが多い。
その一方で他人の意見が間違っていると指摘するタイプの「いや」を会話の中で使っている人もいる。
実際に以前いた職場の同僚がこんなタイプだった。
自分自身の考え方を「的確にわかって欲しい」という気持ちが強く出てきたのでそれはそれでイラっとすることなくスルーしていたように思う。
しかし、中には自分の考え方に固執しているだけの人もいて、「マウントを取る」ためにやっているんじゃないかと思うような使い方をする人も。
ただでさえ噛み合っていない会話がさらに噛み合わなくなり、最悪な場合「言い合い」に発展することもある。
単に「いや」という言葉のみで反応するのではなく、会話をしている時の状況に合わせて反応できるよう私自身も日々言葉の背景にあるものに目を向けて行動していきたい。