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【発達障害】WAIS-ⅣとCAAAS受検④

■それから数年

前述したとおり、諸々あり身体状態が落ち着くのを待って通院を再開した。薬の服用をやめてからはある程度症状は再発していて、困ることは増えていた。
しかし、詳しくは後述するか別途記事を書くが、わたしの体は発生率が40000人にひとり、これまで国内の医療機関で外科的処置が行われたと確認されているのは50人程度という先天性の症候群を持ち、更にそこから派生する病がいくつもあり、現在は末期腎不全のため血液透析を行なっている。
腎不全の原因は低形成腎であり、そのため全身の発育も不良、当然血管も細く透析のために必要な自己血管内シャントを作成できない【ブラッドアクセス不良】のため複数の医療機関を連携して策を練って繰り返しトライ&エラーで手術を繰り返していた。
そして尿毒症による消化器官の不調(過敏性腸症候群でもある)、腎不全による易感染性の増悪もあり入退院が続き、退院してもコロナ禍真っ只中だったため訪問看護や社会福祉協議会の支援サービスを使うなどして生活することになった。

当初はフルタイムで働いていたので、朝1回20mgで服用を開始した。すぐに効き始める薬ではないので効果が実感できたのは10日ほどしてから。変化した点は以下のとおり
●起床時に飲めば家を出るくらいから効果が出るようになった。
●のんびり映像を見たりSNSを見て出遅れることが無くなり、持ち物チェックをして忘れ物せずに家を出られるようになった。
●気は乗らないがやらなければいけないことがある場合でも少しずつなら、あるいはある程度取りまとめて進められるようになり先延ばしが減った。
●何か作業中に思いついてもその空想や思考に乗っ取らきらずメモにまとめたらまた作業に戻るということが可能になった。
●衝動買いが減った。
●夜ふかしが減った。朝余裕を持って起きるようになった。
●但し一時的に強烈な眠気が発生することがあった。
●便が固くなりコロコロした状態のものがくっついて塊になって出にくいことがあった。
先生には再診の際にその旨を伝えて、その上でメリットのほうが大きいため継続で服用することになった。
眠い場合は移動中や始業前(早めに出社していたので)や休憩時間で仮眠することにして、便秘対策として食事に油分のあるものを増やし、朝はカフェラテを飲むことにした。
その後、フルタイムの技術系派遣ではなかなか採用されない年齢になり、掛け持ちで受信コールセンターの仕事をするようになったため服用方法を朝10mg夕10mgに変更した。
これにより大きく効果が減衰することはなく、終日安定して作用している状態になったが、掛け持ちで疲れがたまり、睡眠時間が減ったせいか業務中眠くなることが増えた。

■検査を受けたい旨を伝える

3回目の受診後、色々調べていてWAISとCAAASのことを知り、電話で次回以降の受診時にいつでもよいので検査を受けたい旨伝えた。

WAIS(ウェクスラー成人知能検査)は言語理解、知覚統合、作動記憶、処理速度といった4つの領域の知能を測定することで得意な部分と苦手部分を把握し、それにより何がどうなってどのようなことがうまくできないのか検証し、どのようなサポートが必要なのかをフィードバックにつなげる事ができるもの。
心理士と対面で専用キットを用いて行う検査のため、2〜3時間要することもある。費用もそれなりに高額になる。

CAAAS(コナーズ成人ADHD評価尺度)は単独で行うペーパーテストで、5段階のうちどれかに○をつけていく形式の問題が並んでいる。
観察者(家族など)が評価するものもある。
A.注意不足/記憶の問題
B. 多動性/落ち着きのなさ
C. 衝動性/情緒不安定
D. 自己概念の問題
これに加え、DSM-5に準拠したADHD尺度(不注意と衝動性)と総合評価が出る。

了承していただけたものの、その後多忙になり検査をする余裕がないまま時間が過ぎ、更に父が亡くなったり、そのため決まっていた仕事を辞退したり、腎不全が悪くなって入退院や手術の繰り返しになり働くどころか通院もままならなくなって生活保護受給になったり、そのため補助が受けられる価格帯の物件に引っ越したり、病院が移転になって微妙に遠くなったりして数年が過ぎてしまった。
実際に受検できたのは今年の11月、結果のフィードバックは12月に受けた。

■AQについて

CAAASに似た検査でこちらは「自閉スペクトラム指数」の検査もある。
ウェブサイトで試すこともできるが、具体的な値やフィードバックを確認したい場合は受診先で相談して受けることをおすすめする。
わたしはこの検査は15年ほど前アルバイトで心理学科のある大学の事務員をしていたとき、その学校に非常勤で来ている先生に勧められて大学の相談室で受けさせてもらった。
その時は自閉スペクトラム症の可能性が高い状態だったが、通院を休む前にウェブサイトで同じものを試したところ可能性がやや低い状態になっていた。
つまり、そういう傾向があっても決して改善できないわけではないことはわかった。
そのために意識的にやっていたことは確かにあるのですが、何をしたのかは追々説明します。

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