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今日の中国ニュース
コロナ感染せず「決勝戦に進出」する人たち:陽性者20人と濃厚接触してもなぜか感染せず
出典:极目新闻 2022年12月26日「挺进“决赛圈”的未阳人:接触20例阳性后,幻想自己是超级免疫者」
中国ではコロナ感染拡大が深刻ですが、一方で周りの人たちが次々と感染する中、自分たちは感染しない免疫の強い人たちもいるようです。
アメリカの研究では、コロナウイルスに感染しにくい体質の人たちがいることが分かっています。
この記事では、感染を免れた3人の生活がクローズアップされています。
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邹小竜さんは国家公務員試験の受験生で、周囲の人々がコロナに感染する中、感染対策を徹底しながら勉強に励みました。遠方の両親からは薬が送られました。受験が終わった後、家族の感染が分かり世話をするため実家に帰ることになりました。
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大学生の鄧暁菲さんは映画を観に行った後、一緒に行った友人が陽性になり、自分も感染したのではないかと不安になりました。検査の結果は陰性でしたが、体の調子がおかしい気がしてならない
「幻阳症(huàn yáng zhèng)」
(感染していないのにも関わらず不安に憑りつかれている状態)
になってしまいました。
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フォトグラファーの賀安さんは、担当したモデルが陽性になり、濃厚接触していたものの自分は感染しませんでした。その後20人の陽性者と濃厚接触し、チームの16人中15人が陽性になりましたが、それでも感染しませんでした。
自分は感染していなくても、薬を用意して友人や親戚が感染したらすぐに送ってあげるようにしているそうです。
コメントでは
「調子に乗っちゃダメ」
「特別に強い免疫を持っている人なんていない。症状が重いか軽いか、長引くかどうかだけ」
「感染は自分でコントロールできないのだから、感染してないからって自慢することはないし、感染したからって他人を呪うこともない。運を天に任せるしかない!」
という冷静な声がありました。
見出しの「决赛圈(jué sài quān)」は「決勝トーナメント」という意味ですが、ネット用語でコロナに感染しないことを表しています。
ゼロコロナ政策下で、上海のロックダウンを免れた地区のことを指すこともあるようです。
「幻阳症(huàn yáng zhèng)」もネット用語で、感染していないのにも関わらず感染したと思い込んでしまう状態を指します。
私も以前「幻阳症」状態になって検査に行ったことがあるので、気持ちがよく分かりました…。
感染が拡大する中、家族や友達と助け合い、励まし合いながら乗り切ろうとする人々の姿はいかにも情に厚い中国人らしい感じがします。
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