万人受けはしなそうだけど良かった映画
どうも~千夏です。今回は書く習慣チャレンジとは別の記事です。
観た映画の感想を書きます。どうしてもネタバレ部分を書かないとこの気持ちを伝えられないので未視聴の方はその点ご留意ください。(ただし、ネタバレありの部分は飛ばせるようにしてあります。ネタバレ少なめの感想と終わりにだけを見れば物語の核に触れないようにできます。)
本当は台詞を引用してタイトルにしたかったのですが、あまりにもそれがネタバレというか映画の魅力なのでそこを取り出すとみていない方にとっては魅力が半減します。それを避けるためにつけたためにこんな平凡になってしまいました()
観たのは「生きてるだけで、愛」という映画です。
ネタバレ少なめの感想
後から見た評価に胸糞悪い、主人公頑張らな過ぎなどとあり、明らかにネット上の評価は良くはありません。
自分もそのような感想を途中に抱いたし、観るのをやめようかとも思いました。
しかし、ラストシーンのある台詞が共感できたので結果的にやめられませんでした。
生き辛さがテーマとなっているので生き辛さを感じずに生きている人が見たらつまらない、共感できないとなるのも分かりますし、頑張れている人が観たら主人公がただの堕落している人に見えるのでしょう。生き辛さを感じていても共感できない人がいるのもちょっとわかるような気がします。
特別な展開もない。大好きな宮下奈都さんの小説「よろこびの歌」みたいに途中途中に気付きが得られるわけでもない。心温まる作品にはほど遠い。
今まで見た作品で似た作品が全く思いつきません。それってすごいことだと思うんです。どうしても似たような作品ってでてきてしまいがちなので。
見ていて苦しくなるところもあったし、怖すぎて過呼吸気味になったところもあります。
だけどこんなに否定的な要素がたくさんあるのに、ものすごく印象に残る映画を観たのは初めてです。
趣里さんの演技がうますぎるからなのか、本当にこの人は趣里さんじゃなくて(ヒロインの)寧子(やすこ)なのかと思うくらいリアリティがありました。
細部のネタバレ部分ありの感想
台詞をだすとネタバレになるので迷いましたがここまで読んでくださった方には出してもいいかなと思ったので共感できた台詞を書きますね。
「私はさ私とは別れられないんだよね。いいなあツナキ。私と別れられていいなあ」
※「ツナキ」とは、菅田将暉が演じる主人公が同棲している男性の名前です。
これ、自分がどん底にいたころずっと思い続けていたことと同じなんですよね。
自分は恋をしたことも、恋人がいたことも、家族以外の誰かと住んだこともないけれど、友達に距離を置かれたとき同じことを思いました。
いいなあ、この友達は自分と距離を置けて。自分は一生自分とは離れられないし、距離も置けない、別れられない。
その時のことを思い出して、初めて主人公の気持ちがちょっとだけわかるような気がしました。うっかりネタバレをみてしまわないよう空白をいれておきます。スクロールしてください。
終わりに
生きている限り自分と向き合う辛さからは一生逃げられないんですよね。
タイトルに書いたようにこの作品をプラスに評価する人は多くはないと思います。しかし、生き辛さを抱えている人の一部にはすごく響きます。
興味がある方は時間がたっぷりあって心の余裕がある時にぜひ見てみて下さい。
ネタバレしているのにみてくださいなんてずいぶん変な文、記事だと思います。しかしどうしてもネタバレありと無しを用意しなければこの映画については語れないのです。最近映画をたくさん見ているわりになんか似たり寄ったりの映画だったなあと思うことが多くてそんな中かなり毛色の変わったものを見つけたのでちょっと興奮しております(笑)
では今回はこんなところで終わります。ではまた~