中国・武漢のお母さんの本格餃子のつくりかた【肉汁じゅわっ、皮もちもち、焼き目パリッ】
お家にいるのが飽きちゃった…そんな人はいませんか?じつは私もそう。中国の武漢に住んでいる、私の義母はもっとそう!だってもう2ヶ月も家の中にいるのですから。
桜の咲く季節に、毎年日本に遊びに来ていた義母。いつもは当たり前のように食べていた、義母のつくる餃子がちょっぴり恋しい・・・
そこで、義母にあの餃子のつくりかたを教えてもらうことにしました。テレビ電話でつないで細かく教えてくれました。まるで料理教室のオンラインレッスン(笑)
教え通りにつくってみると…めでたく義母の味がそのまま再現された餃子が完成しました!焼き目はパリパリ、皮はもちもち、野菜の歯ごたえがシャキシャキして、噛むと肉汁がじゅわ〜っと出てくるおいしい餃子。
なかなか外の中華料理でも味わえないような、本格餃子。ぜひ多くの方に味わっていただきたいと思って、作り方をご紹介します!お家での時間に飽きちゃった方、お子さんや家族と一緒に餃子を包めば、いつもと違う時間を楽しめるかもしれません。
●材料(餃子60個ぶん)
●調味料
●まずは餡をつくる
ボウルにひき肉、卵、生姜、【A】を加えて混ぜます。後から味を調整できるので、しょっぱくならないよう、塩はここでは少なめに入れるほうが良いです。お好みでにんにくを入れる方は、ここで入れてください。
手をよく洗ってから、ボウルの中の材料を混ぜます。この時、片方だけに手首を回転させながら混ぜるのがポイント!そうすることにより、味がひき肉に染み込みやすくなります。
ある程度混ざったら、醤油を加えてさらに混ぜます。
醤油が混ざったら、サラダ油・ねぎを加えてさらに手でこねていきます。どんどん粘り気が出てきます!
油が混ざったら、味覇を加えます。量はお好みで、チューブの場合6cm〜9cmくらい入れてもコクが出ておいしいです。
ずっと手で混ぜていると、肉・脂・調味料が混ざって、どんどん粘り気が出てきます。餡に味を入れる作業はここで終わり。
粗めにみじん切りしたキャベツ・ニラを加えてふんわり混ぜます。野菜を最後に加えることで、野菜のシャキシャキ感がそのまま残ります。歯ごたえのある餃子に仕上がります。
最後にボウルの中に、ごま油をたらっと回しかけ、餡の完成です!
●餃子の味見の裏技
少量のお湯で餡をスプーン1杯くらい茹でてみてください。ここで味が足りなければ、塩や醤油を足してください。また茹でて味を見て、お好みの塩加減に調整します。
●餡を皮に包む
餡が完成したら、いよいよ包んでいきます!
餃子の皮を手のひらにのせます。もう片方の指にお水ちょんとつけ、上半分の皮のふち(斜線の部分)に塗ります。
真ん中に、餡を小さじ2くらいのせます。
餡を中心に半分に折り、向こう側の皮と手前の皮を寄せて、真ん中くらいで押さえてとめます。
右手で真ん中を押さえたまま、左手でヒダをつくり、真ん中に寄せて閉じていきます。反対側の端からも同様につまみます。
左右対称にヒダをつくって閉じていきます。左で2ヒダ、右に2ヒダ。
全部閉じたら、もう一度ギュッと押さえます。ここでしっかり押さえて閉じておかないと、焼いている途中で餡や汁が流れ出てしまい、パリパリに焼き上がらなくなるから注意!
…と偉そうに言いながら、私は餃子を包むのがとても下手。いつも餡を入れすぎて、パンパンで破裂してしまいます。やっぱり中国出身の夫が包む餃子はきれい!円を描くように美しいカーブができているのがポイントです。
さあ!最初に焼く餃子が包み終わりました。
●香ばしく焼き上げる秘訣
フッ素樹脂加工のフライパンに油を薄くぬり、餃子を少し間隔をあけて並べます。火は弱火で焦がさないように注意します。
焼き目が少しついたら、フライパン中央に熱湯カップ1/2を注いで中火にかけます。蓋をして、5分間ほど蒸し焼きにします。
蓋をとって水分が残っていればとばし、餃子とフライパンの間にサラダ油大さじ1をたらして焼きます。焼き色がこんがりついたことを確認したら、裏返してお皿に盛り…
さあ、あたたかいうちに召し上がれ。味がしっかりついているので、そのままでもおいしいです!私は、お酢と胡椒をたっぷりかけて食べるのも大好きです。大人だったらラー油も合いますよ。
ビールにもぴったり!ごはんも進んじゃいます。今日だけはダイエットなんてくだらないことは忘れて、楽しい時間を過ごしてくださいね!
武漢ではおいしいものにたくさん出会った
いま、ネガティブなイメージが先行している武漢。夫の故郷なので何度も行ったことがあるのですが、まさかこんなニュースで有名になることがあろうとは、思いも寄りませんでした。
私の武漢のイメージは、とにかくおいしいものがたくさんあること!武漢は辛い料理が有名ですが、義母のつくってくれる料理はどれも味がやさしくて、野菜やお肉の旨味や歯ごたえがしっかり感じられるものばかり。この餃子だってそうです。
そんな武漢の良さも紹介したくて、この記事をまとめてみました。
ぜひ、どなたかのお役に立てればと思っています。それではまた!
小森谷 友美 (🐤Twitterはこちら)