ちょっとずつ鬱ぬけ(1)

最近元気に過ごせる日が増えてきた。
相変わらず体力はないけど、前向きな気持ちでいられる時間がかなり増えた。
変化について、長くなりそうなので何回かに分けて、記録しておく。

自分の部屋を手に入れた

夫と一緒に暮らすために、2年弱前から2LDKの賃貸マンションに住んでいる。
引っ越した当初、これといって深く考えたわけではないが、LDKでない部屋のうちひとつを寝室に、ひとつを2人で共用の部屋にした。
共用の部屋の方は、IKEAで買った本棚にそれぞれ趣味の本やらCDやらを入れて、それぞれのデスクを置いていた。
日当たりの悪い方の部屋は寝室となり、シングルベッドを2台並べて置いたので、ほぼベッドでスペースを埋め尽くされ、本当に寝るための部屋になった。

一緒に暮らし始めて数ヶ月後から、コロナが流行って、それまで毎日通勤していた夫はほぼ毎日テレワークになった。
もちろんデスクが必要なので、共用の部屋が夫の仕事部屋となった。
私が働いていた時は毎日出勤だったので特に不自由を感じなかったのだが、仕事を辞めて毎日家で過ごすようになると、かなり窮屈に感じた。
というのも、共用部屋はリビングと隣接していて、隣接している壁の一面が引き戸になっている間取りなのだ。
引き戸を閉めることはできるが、それぞれの部屋が狭く感じるし、密閉性が低く、音はほぼ聞こえる。
寝室はベッドしかないのでとても日中過ごせるものじゃないし、リビングで過ごしていたのだが、何せ隣でテレワークしていると思うと、とにかく音が気になる。
夫はテレビ会議も多く、ヘッドセットをしてくれているが、私の生活音が入ったら、と思うと気が気でないし、仕事をしている音を聞くとこっちもなんだか休まらない。
夫は好きなように過ごすんやで!と言ってくれるが、人が仕事をしている横でぐうたらするのは罪悪感がある。

そんなわけで夫と相談し、ベッドやらデスクやらを移動して、共用部屋を夫の部屋に、寝室を私の部屋に模様替えした。
私のものとなった元寝室の部屋は北向きで日当たりが悪く、この時期すでに暖房なしでは厳しいくらい寒い。
しかし問題はそのくらいで、これが本当に快適だった。
とにかく自分だけの空間がある、という安心感が良い。
夫の部屋とはウォークインクローゼットを挟んでいるので、音も気にならない。
夫が熱を注いでいる趣味のものにインテリアを邪魔されることもない。(趣味を持つのはとっても良いことです!)

家具と言えるものは私のベッドとデスク、本棚だけになり、まるで一人暮らしを始めたみたいだ。
引っ越し当初夫に反対されて導入を諦めた円形のラグを買って敷いた。
寒いので暖房なしでは1日中過ごすのは厳しいけど、何となく逃げ場ができたというか、1人になりたい時はいつでも自分だけの空間が持てることでかなり安心して過ごせるようになった。
寝るのが遅い夫がベッドに入ってくる時の音で起こされることもないし、それぞれの生活リズムが違っても前ほど気にならなくなったことも良い。
メンタル的にはかなり大きくて良い変化だった。

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