コスパ、タイパ至上主義(1)
会社で最近、聞く問題が、コスパ、タイパ至上主義と聞きました。
新人を教育するのに、コスパが悪いから手伝わないとか、
タイパが悪いから、その仕事はしないと言う意見です。
そもそも、コスパ、タイパとはどういう意味でしょうか?
コスパはコストパフォーマンス(cost performance)の略語です。
日本語にすると費用対効果といい、支払った費用(コスト)と、
それにより得られた効果(パフォーマンス)を比較したもので、
低い費用で高い効果が得られれば「コスパが高い」と考えられます。
仕事上で払う費用は労力とかノウハウとか技術とかです。
そして、得られる効果は賃金が基本にあり、
その他、付属で満足感や一体感や達成感があると思いますが、
基本、賃金で払われています。
ある意味、仕事のコスパは80%以上、必ず得ることが決まっています。
ブラック企業で、お給料が未払いならわかりますが、
普通の企業なら、そんなこともなく、コスパは高いはずです。
それなのに、コスパが悪いと考える人が多いのは、
おそらく、自分の能力を過剰評価しているのだと思います。
過去に、管理者の持つべき技術(6)にて、
俗人化しない評価について記事にしましたが、
社員評価をきちんと行わない、そして評価を本人に知らせない企業に
多いような気がします。
社員の評価が明確で教育計画も評価の悪い部分を重点的に
教育するという方法論が取れるので、効率も高いし、
本人がどこが出来て、どこが出来ないか明確になるので、
過剰評価や過小評価におちいることはないでしょう。
たぶん、パワハラ、カスハラなどのハラスメントも
裏には本人の過剰評価があり、
自分の考える評価に対して周りからの評価が低いと考え
劣等感から、周りを見下す行動出るのだと思います。
または、過去に自分が受けたハラスメントから、
自分もハラスメントを受けたのだから、
周りにもハラスメントをしてもよいと考えるのでしょう。
このような部下や社員にどのような対応をするとよいのでしょうか。
普通は直属の上司である管理者が考える問題ですし、
それが上司である管理者の仕事でもあります。
ただ、周りの協力があると早く気が付く場合もありますが、
逆に意固地になって反発する場合もあります。
コスパを口にする同僚に、かけた費用を聞いてみると、
おそらく、たくさんの労力と時間をかけたというでしょう。
その時に、他者と比較して、その費用は本当に必要なのなどというと
大体、物別れになります。
そうではなくて、その仕事にかかる標準時間はこれですよ。
モダプツ法やタスク管理などで時間を割り出すことも重要です。
労力、例えば英語力や文章読解能力、技術的理解力などをきちんと計算して
あなたは、この部分が劣っているので、
労力が多くなるし、作業時間も長くなる。
だから、もう少し勉強するか、不足している能力を上げる方が
コスパは良くなりますよ。
などと、本人の過剰評価を見直させるのが良いとは思いますが、
信頼関係がないと自己評価の高い方は、いじめられたと考え
ハラスメントと訴える可能性もあります。
まぁ、基本、過剰評価する人は日々の中で評価されていないという
不満が根底にありますので、非常に難しいですね。
触らぬ神に祟りなし。ではありませんが、
このような人とはかかわりをなるたけ避けるというのが
正解かもしれません。
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