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世界一かわいい「荻原招き猫製造」の招き猫

《ちまちまストーリー①》推しは推せるときに推すのが、きっと良い。「荻原招き猫製造」がつくる高崎招き猫


なにこのお髭!
なにこのお顔!
なにこのフォルム!
いやもうこのかわいさ紛れもなく世界一!

私が一目惚れした猫です。

あまりの衝撃的なかわいさに、私はハートを射抜かれてしまいました。

「このかわいい招き猫を、ちまちまストアーで販売したい」。その一心で、テクノロジーの力をお借りしてたどり着いたのが、この招き猫は「高崎招き猫」という名の伝統工芸品であり、群馬県高崎市にある「荻原招き猫製造」でつくられているという情報でした。

念願叶って、このたびこのかわいい「高崎招き猫」をちまちまストアーで販売させていただけることになりましたので、みなさまにそのかわいさを全力でお届けしたく、「ちまちまストーリー」と題してこの記事を書いております。
私にとっての「高崎招き猫」は、特別に大好きなかわいい存在ですので、思いが重くて少し暑苦しい部分もあるかと存じますが、最後までお読みいただけたらうれしいです。

🐈「高崎招き猫」の愛らしさを、全力で伝えたいと思った理由

あらゆるものごとに対して言えると思うのですが、「継続」は、なによりも難しいことですよね。
お気に入りのお店を久しぶりに訪れたらすでに閉業されていたり、好きなアイドルが引退して、二度と応援することが叶わなくなったり…。
一番身近な自分の暮らしでさえそうなのだから、すでに何十年何百年と続いているものごとは、本当にすごすぎて頭が上がりません。

「高崎招き猫」も、群馬県高崎市の伝統工芸品として、なんと100年以上(!)前からつくられている貴重な存在です。
だから今、この招き猫がこの世界にいる今こそ、私は目一杯愛でたいと思ってます。そう、まさにこれは、「推しは推せるときに推せ」精神ですね!

そしてこの精神のもと、私は私のできる限りを尽くして、この招き猫のかわいさを全力で発信していきたいです。私がこの記事を書くことは、この伝統工芸品の長い歴史からしたら、猫に潜むノミの体より小さなことだと承知しています。ですが、この記事を読んでくださった方に少しでも、「この招き猫かわいいな」「私も愛でてみたいな」と思っていただけたなら、大変うれしく思います。

かわいいね

🐈 全力レポート!「高崎招き猫」はこんなにかわいい

みなさまは、この世界に、こんなにものどかな招き猫パラダイスが存在していることを信じられますか!

天日干し中だよ
歴代の招き猫たちがずらりと並ぶ

か、か、か、かわ…!

「荻原招き猫製造」の工房を尋ねた私は、衝撃的な光景に言葉を失いました。

群馬県高崎市豊岡区にある「荻原招き猫製造(以降、愛称である『ねこやさん』と呼ばせていただきます)」は、高崎だるまの製造がさかんな地域で唯一、招き猫一筋で張子づくりをされている工房です。
昔ながらの製法で、一つひとつ手づくりされている招き猫。なかなかに手間暇がかかるため、現在高崎市で招き猫をつくっているのはねこやさんだけなのだとか。

マシュマロじゃないよ、絵付け待ち中の招き猫だよ。

現在の代表は、5代目の荻原浩史さん。私がお邪魔したときには、ご親族のみなさま方と和やかに招き猫の製造をされていました。
前回の記事でお話したとおりスーパー人見知りの私は、どんな風にご挨拶しようかとか、どんな風にお話をお伺いしようかとか、この私にお話を引き出すことができるのだろうかとか、とにもかくにも不安しかなく、事前シュミレーションを何度も重ねて緊張を募らせながら工房にお伺いしました。ですので、にこやかに出迎えてくださった荻原さんのお顔を見てどれだけ安堵したことか。見ず知らずの私をあたたかく迎えていただき、あらためて本当にありがとうございました。

荻原招き猫製造のみなさま


トムとジェリーみたいな「高崎招き猫」の歴史

みなさまは、「群馬」ときいてなにをイメージしますか?

こんにゃく?デカ盛りパスタ?赤城山?
どれも群馬を代表するものだと思いますが、忘れちゃいけない!富岡製糸場!(小学生のとき教科書に出てきましたよね)
かつて群馬県では、「養蚕(ようさん)」が盛んでした。カイコを飼い、まゆを生産してシルクの糸を作り、それを反物(着物に仕立てられる前の素材のこと)に仕立てていたのです。

きっとカイコは栄養があっておいしかったのでしょう。当時の養蚕場は、ネズミに狙われていました。とはいえ、大切に育てたカイコが食べられてしまったら大変!そこで、ネズミよけとして明治初期に誕生したのが「張子の招き猫」なのでした。
この迫力のあるお顔を目の前にしたら、ねずみもびっくりしちゃいますよね。

ジャパニーズトムとジェリーですね。

養蚕が衰退した今でも、商売繁盛のシンボルとして招き猫は愛され続けているのですね。


ねこやさんに聞きました!招き猫づくりにまつわる小さなおはなし


🐈 すべて手作業でやっています。

招き猫のかたちをつくるところから絵付けまで、すべてが手作業!とっても手間暇がかかっていますよね。


🐈 材料にもこだわり!まさに “神” 業な “紙” を使っています。

ねこやさんでは、和紙の生産地として有名な埼玉県比企郡小川町にある紙屋さんお手製の、特別な紙を使用しているそうです。
招き猫のサイズに応じて紙の強度を調整したり、「木型に貼り付けるときの状態(紙を湿らせた状態)で130グラムの紙をお願いします」といった注文に対して感覚だけで漉いたりと、とにかく神業をお持ちの紙屋さん!
招き猫を仕立てる方だけでなく、その材料をつくる方もプロフェッショナル…。ははぁ!尊敬しかありません!
※夢中で話を聞いてたら、肝心の紙の写真を撮り忘れてしまいました。


🐈 招き猫のかわいいポイントを聞いてみた

浩史さん   「顔はなるべくかわいくなるよう、丁寧にひげや目を入れています。でもなにより、一つひとつ手づくりだからこそ出る個性がかわいいかなと思いますね」。

ちまちまストアー   「わぁ、そうなんですね!」
(心の声:わかる〜〜〜〜〜!みんなちがってみんないいんですよね!みんなちがうからかわいいんですよね!わかる〜〜〜〜〜!)


🐈 招き猫に込めた願い

招き猫は、猫が上げている手によってそれぞれ願いが込められているのはご存知の方も多いと思いますが、改めて…

右手左手は、猫からみたときの向きです。

浩史さんは、「招き猫屋は、幸せを届ける仕事。だから、お客さまが喜んで招き猫を手にとって買ってくださるときが一番うれしい」と教えてくださりました。

「うちの招き猫を買ってくださった方に、いいことが起きたらもっとうれしいですね。そういえば、宝くじが当たった方もいるらしいですよ!」
「自分たちのところにも幸せがきたらいいんですけどねぇ!」

と、笑顔でお話してくださるねこやのみなさまのほがらかさは、大きな川と美しい山々に囲まれた高崎ののどかさと相まって、私の心を幸せな気持ちでいっぱいにしてくれたのでした。

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この幸せな気持ちはなんなのだろう…。後日、このほかほかした自分の気持ちを振り返ってみて、私はハッとしました。

「このほかほかした幸せな気持ちは、私がちまちまストアーを通じてお客さまに届けたいかんじではないか!」

ねこやさんの招き猫は、かわいくって眺めているだけで気持ちが和んでしまうのですが、それをますますほかほかさせてくれるのは、ほがらかなねこやのみなさまがつくっておられるから。
招き猫を生み出す方々の素敵なお人柄こそ、「高崎招き猫」の愛らしさをマシマシにしている秘密の材料であることは間違いありませんね🍜


🐈 みなさまも、愛でてみませんか?

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。「高崎招き猫」のいいところが、少しでも伝わっていたらとてもうれしく思います。

今回ご紹介した、かわいさとやさしさでいっぱいの招き猫を、みなさまもおうちで愛でてみませんか?
ちまちまストアーでは、片手で持てるくらいの小さめな3サイズをご用意しております。

また、先述した招き猫の「右手上げ」と「左手上げ」につきましては、ちまちまストアー店主の主観で大変恐縮ではございますが、
「あらゆることの始まりにはいつも人との良いご縁があるわね」としみじみ感じているため、「人」を招くとされている「左手上げ」のみお取り扱いさせていただいておりますことどうかご容赦ください。

一つとして同じお顔はありませんので、どうぞあなたが「かわいいね」と感じた子をお迎えしていただき、たくさん愛でていただけたらうれしいです。
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追伸

ここまでお読みいただいたみなさまに、恐れながらお願いがございます。
ちまちまストアーは、まだまだ駆け出したばかりの小さな雑貨店です。もしすこしでも「いいね」とか、「高崎招き猫かわいいね」とか感じていただけましたら、こちらの記事をSNSでシェアしていただけるととてもうれしいです!
大変、大変励みになりますので、何卒よろしくお願いいたします。

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