最近読んだ本
無職なので時間は働いている時より格段にあり、本を読む機会は日本にいる時よりむしろ増えました。
もっぱらKindle、オーディブル頼りです。(たまに図書館も使うけど、あやうく返却期限を過ぎそうになったことがあり最近自粛中)
最近読んだ本で心に残った本を数冊、記録がてら紹介していきます。
氷点/三浦綾子
韓国に来てからキリスト教の教会に行く機会があり、興味をもったきっかけで読みました。(無宗教です)
作者の三浦綾子さんもキリスト教を信仰されてる方で、この本のテーマは「原罪」と「赦し」。
登場人物は煩悩にまみれた感じの人たちが多数で、時々苦しみながら、でも変わることなく、その中で生きてる。陽子だけは純粋で素直で、それが故に人を恨むこともできず、苦しみ自殺未遂まで起こすけれど、それでも周りの人は根本的には変わらないのもそういうものだよなぁと思ってしまった。展開はやや強引だけど、読ませる力がありました。上・下・続と一気に読みました!
ザリガニの鳴くところ/ディーリアオーエンズ
この本はたくさんテーマがあって面白かったです!その人のことを全て知るっていうのは無理なんだなということを改めて感じました。私も夫や子どものことを知った気ではいるけど、本当の本当のところはわかりません。自分自身にもあるなと思います。
湿地の自然の描写が壮大で、時々画像で検索しながら想像して読みました。こういう場所にいたら自分も自然の中の一部でつながっているのだという考えに至るのもわかる気がします。
自分とか、ないから/しんめいP
こちらはオーディブルで。
話し言葉で書かれてるので聞きやすい。(少しスベッてる感ある語り口なので好き嫌いはあるかも?)
高校の倫理の授業の最初はフンフン聞いていて、途中から「??」になるあの感覚を思い出しました。でも、上記のザリガニの鳴くところのカイアの考え方と似てるところもあって、それもまた興味深く聞けました。
あなたの言葉を/辻村美月
こちらもオーディブル。
女性の声がとても聞きやすく、オーディブルで聞いてよかったなと思いました。
辻村さんがこども新聞読者に向けて書いたエッセイを集めたもので、かつて子どもだった大人として子どもに話しかけていて、自分もかつて子どもだったなと気づかされました。これは子どもに読んでほしい本なので、どこかで買って本棚に入れておこうと思いました。