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憧れの電車、サフィール踊り子号に乗って伊豆急下田まで日帰りで行った話
ライターのチルコです。
私が今年やってみたいことのひとつに、「サフィール踊り子号に乗りたい!」という夢がありました。
そんなんすぐ乗れるやろ~と思われるかもしれませんが、サフィール踊り子号はオールグリーン席の特急車。そんな特別な電車に乗るなら、何かがんばった証がないと!
単なる思い込みなので、気にしなければよいことですが、結構気になるタチでして。
夏の前に自分のなかでの大きな仕事がひとつ片付いたので、記念に乗ってみることにしました。
今回は、なんちゃってテツコの私がサフィール踊り子号に乗ったレポートをお届けします。
サフィール踊り子号とは、こんな電車
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サフィール踊り子号とは、JR東京•新宿駅から静岡県の伊豆急下田駅、修善寺駅までをつなぐ、特急電車。
伊豆へ行く際に、特急踊り子号を利用されたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特急踊り子号のワンランク上の電車で、全車両がグリーン車。
先頭車両のプレミアムグリーン車の座席の列は、なんと10列のみ。定員は最大でも20名までと、かなりゆったりとしたつくり。
プレミアムグリーン車の他に、個室車両やカフェテリア車両、グリーン車となっています。
毎日1〜2便、JR東京•新宿駅から、伊豆半島へ旅する人の足となっています。
破壊力がすごすぎる!プレミアムグリーン車
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いつもなら普通に指定席をキープするところですが、サフィール踊り子号はオールグリーン車。この際プレミアムグリーン車に乗ってまえ!と思ったのですが、気になるのは料金。
乗りたいと思っていただけで、実際いくらするのか、知らないあたり。エセテツコであることがバレちゃいますね。
調べてみたところ、私が住んでいる横浜から伊豆急下田駅まで、プレミアムグリーン車の料金は9,860円。(2023年7月の価格。時期によって変わる場合があります。)
え、そんなんで乗れんの?
5万とか3万とかすんのかと思ってたよ。
もっと早く調べればよかったよ・・・。
各駅停車で行けば、3,000円ほどで行ける距離。そう考えると約1万円はけして安いとは言えないお値段。むしろ高いかも。
それでも単なるグリーン車に乗ったら意味ないやろーってことで、プレミアムグリーン車のチケットをゲット。
直前に行くことにしたので、乗りたかった電車のプレミアムグリーン車はすでに満席。仕方なく次の電車を調べると、運良く空席が!
ひとまず泊まることは考えずに、行ってみることに。
搭乗当日、横浜駅に動画と写真を撮るために、早めにスタンバイ。
12時59分、定刻通りにサフィール踊り子号がホームに到着。
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おおお、白とディープ・ブルーのツートーンの車体が美しい!
ホームインの動画と先頭車両を撮影し、プレミアムグリーン車に乗り込む。
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車内に入ると濃紺のシックな内装。高級感に溢れてる~。
ギャラクシー感がすごい!
座席数は10列20席。座席の間隔が広い。
座席の先頭は、運転席が丸見えの大きな窓。
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これなら、風景もかなりきれいに見えそう。
私の座席は、プレミアムグリーン車の一番後ろの席。窓が大きく、上からも光が入ります。
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一番前の席が、眺めの点では一番だと思うけれど、後方でも充分ラグジュアリー。
ゆとりの間隔で作られた座席は革張り!驚くほどの座り心地のよさ。高級車ってこういう感じなんだなーと実感。足置きやリクライニングも前の席や後ろの席を気にせずにできるのも、よいです。
これまで、飛行機ならエコノミークラス、新幹線や特急でも指定席にしか座ったことがなく、ここまで高級な車両に乗ったことがなかったので、鼻血が出そうなほど大コーフン。
サフィール踊り子号に乗るのであれば、プレミアムグリーン車がおすすめです。一番前の席でなくても、眺めは充分堪能できるし、何と言っても革張りシートのパンチがハンパない。
1万円でこんなにステキな思いができるなら、全員におすすめしたいレベルの車両です。
カフェテリア車両で、ランチを食す
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プレミアムグリーン車の革張りシートや内装の素晴らしさに感動しましたが、サフィール踊り子号のポテンシャルはこれだけではありません。
個室車両もあります。
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3〜5人用の個室。
ガラス張りになっているので、ちょっと恥ずかしい気もします。
が、窓に向かって革張りのソファが設置されているので、グループだったらこっちのがよいかも。誰にも邪魔されずに、乗った瞬間から宴会列車ができます。
即飲みたい場合は、ビールなどの酒類を持ち込む必要はあります。実際におじさん4人組が、宴会していました。これなら人目を気にせず、ビールをガブ飲みできますね。
飲みすぎ注意ですが。(サフィール踊り子号のなかでもアルコールやソフトドリンク類は購入可能です)
個室車両を抜けた先にカフェテリア車両があります。
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カフェテリア車両は、カウンター席と4人掛けシート席が2組。キッチンがデーンとあります。事前予約がベターですが、乗ってからでもあいていれば、利用可能です。
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予約はHPからするとスムーズ。
思い付きで行くことにしたので、予約をしていなかったのですが、すぐなら対応可能ということで、ランチをいただくことにしました。
メニューは、パスタやカレーなどのごはん系、ティラミスやマドレーヌなどのスイーツメニューもあります。(時期によってメニューが変わります)
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ただ1クール20分で済ませるというルールがあるので、あんまりのんびりできないのが残念。
しかも時間を計算しないで行ったために、見慣れた戸塚〜藤沢あたりで、お料理が運ばれてきました。もっと眺めのいいとこで、食べたかったよ。
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ここでは、「伊豆産フレッシュトマトのパスタ」をいただきました。
ティラミスやマドレーヌなども食べたかったのですが、お昼ご飯を食べずに乗車したので、ランチになりそうなものをセレクト。
1,250円とお値段は平均的。量はお上品。
20分で入れ替えという厳しめのルールなのに、パスタは、キッチンで茹でているような感じ。そんなにすぐにできるのかと思ったら、カウンター席に座って待つこと5分で出てきました。
食べてみると、びっくりするほどおいしい!!
私が乗った時期は「リストランテ ホンダ」のシェフ・本多哲也氏が監修。
事前の情報をほぼ仕入れず、カフェテリア車両のお料理にさしたる期待を持たずに食べたのですが(失礼)、予想を超えるおいしさ。
さすが!星つきのシェフが監修しているだけに本気度が違います。
見慣れた風景でなければ、さらにおいしく感じたかも。
ちゃんと予約はしていなかったけれど、カフェテリア車両も満喫できてよかったです。
大きな窓から眺める海がすごい
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伊豆は大好きで何度も行っていますが、私が電車で行ったことがあるのは熱海まで。小田原をすぎると、車窓からは相模湾が見えるのは知っていました。
車窓からの眺めは、小田原から熱海まででも充分よいのですが、熱海をすぎて伊豆急線に入ってからもよいことを初めて知りました。
特に伊豆大川あたりは、海岸沿いを走るので、大パノラマ。
ここに鉄道を走らせようと提案してくれた人に感謝したい気分。
熱海をすぎ、伊豆急線に入るとほぼ単線になるので、上り電車とのすれ違いを待つなど、やたら待ち合わせ時間が増えます。
なかなか伊豆急下田にはたどりつきませんが、それも悪くはない感じ。
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ゆっくり走るさまは、福島から山形に向かう山形新幹線や盛岡から急にスピードが落ちる秋田新幹線に似てなくもないけど。
革張りのシートに座り、大きな窓から見える相模湾や伊豆の山の風景は、非日常を味わえます。
く~、緑がまぶしい!海の青がきれい!
そうして15時30分すぎに、伊豆急下田駅に到着。
大コーフンで始まった私の長いようで短いサフィール踊り子号の旅は、幕を閉じたのでした。
帰りは各駅停車で、ちんたら帰宅
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とりあえず、サフィール踊り子号に乗りたい!というのが目的だったため、日帰りで帰ることに。着いてから泊まるところを探してもよかったんだけどね。
18時半すぎの熱海行きに乗れば、乗り換えなしで熱海までは帰れる。
残された時間は約3時間。
何も考えずに来たのと、外がとにかく暑いので、調べるのもめんどくさい(笑) 行くあてはなかった。
昔行ったことがある、ペリーロードでも行ってみるか。
どうしようかなってことで、観光案内所の方に聞いてみることにしました。
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駅の近くに日帰り温泉はありますか?と聞いてみると、下田はすぐに入れる温泉は意外にない。ペリーロードの近くにあるけれど、わかりにくいかもと観光案内所のお姉さんが教えてくれました。
夕方になってはきたけれど、日差しは強いまま。駅前から灼熱の道を歩き、ペリーロードをふらつくも平日の夕方ともなると、しまっているお店が多い。
汗だくでペリーロードを一往復して、駅に戻ってきたら、17時をすぎていた。
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平日の下田のお店は閉まるのが早い。お土産も買えず、電車が来るまで駅前の居酒屋で時間を潰す。隣には私と同じような旅の人。
夕方になると特急がなくなるので、困ったものだが仕方ない。
居酒屋でビールを1杯飲んでちょっとおつまみを食べたら、電車が出る時間になっていた。
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さぁ、帰ろう。伊豆急下田から横浜まで、今度は来た道を各駅停車で戻る。
行きはよいよい、帰りはそれか。
う、ケツ、痛くなりそう。
と思って座ってぼーっと流れる景色を見ているうちに、あっという間に横浜まで来てしまった。(どんだけぼーっとしてるんだ)
18時半に伊豆急下田駅を出発し、22時に横浜についた。
遅くてイライラするかと思ったけど、意外とすぐだった。下田まではもっと遠いかと思っていたけれど、日帰りもできることを知ったのでした。
まとめ
サフィール踊り子号に乗るなら、プレミアムグリーン車がおすすめ。横浜駅から約1万円で、革張りのゆったりとしたシートに座れます。
乗ったらせっかくなので、カフェテリア車両も利用しましょう。(個室利用の場合は、デリバリーしてくれるようです)
事前予約がベター。眺めのいいところで、1杯飲みながら、おいしい料理をいただけば、さらに旅気分もあがります。
車窓からの眺めは最高。ぜひ、死ぬまでに一度は乗っていただきたい電車です。
日帰りはちょっともったいないので、下田へ行くなら泊まりがおすすめ。次は泊まる準備をして、行きたいと思います。
また次の旅で、お会いしましょう。アデュ〜。
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